;//ブロック00040 『主人公達と、壬一味』 *00040_TOP ;{SceneSet 主人公達と、壬一味} ;//--------------------------------------------------------------- ;//背景:・LASER内部1・四ツ葉町住宅街 ;//♪:cage フェードイン [bgm storage="BGM04"] ;//BG:DJBAR [bg storage="bg019b"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 24"] [sysbt_meswin] *983| [fc] [ns]航[nse] 「コースケッ!? どうした!!」[pcms] *984| [fc] ボクが階段を駆け下り、コースケの下に駆けつけたとき、[r] コースケはちょうど携帯を切った瞬間だった。[pcms] ;//コウピン [ChrSetEx layer=1 chbase="kou_e11"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *985| [fc] [ns]浩助[nse] 「今、悠帆から電話がっ」[pcms] *986| [fc] [ns]航[nse] 「こっちには漣からだ。とにかく行くぞ」[pcms] *987| [fc] [ns]浩助[nse] 「おう、悠帆たち、今1階にいるみたいだぜ。[r]  それじゃ、また来ますっ!」[pcms] *988| [fc] [ns]航[nse] 「コースケ、こっちだ」[pcms] ;//BG:黒画面 [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] *989| [fc] マスターや奥さんへの挨拶もそこそこに、[r] ボクとコースケは店を飛び出し、エレベーターホールへと[r] 向かった。[pcms] ;//BG:LASER内部1 ;//SE008(エレベーターのドアが開く音) [se buf=0 storage="se008"] [bg storage="bg120"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 18"] *990| [fc] エレベーターの中でも早く動けと焦れていたボクは、[r] 1階到着の音とともに開いた扉からすぐさま飛び出した。[pcms] *991| [fc] それはまるで、競馬のゲートの中に入れられた[r] サラブレッドの勢いだったかもしれない。[pcms] *992| [fc] [vo_ren s="ren0023"] [ns]漣[nse] 「きゃあっ!」[pcms] *993| [fc] そのとき、ボクの耳に漣の悲鳴が聞こえた。[pcms] *994| [fc] [ns]航[nse] 「漣!? ちょっと、いまのって……!」[pcms] *995| [fc] [ns]浩助[nse] 「グズグズすんな! 急げ!!」[pcms] *996| [fc] [ns]航[nse] 「わ、わかった……!!」[pcms] [bg storage="bg08e" left=-520 top=0][trans_c cross time=500] *997| [fc] 抑えきれない不安を胸に、ボクとコースケは漣の悲鳴が[r] 聞こえたロビーへと走った。[pcms] *998| [fc] と言っても、エレベーターホールからほんの10mもない距離だ。[pcms] ;//SE506(野次馬のガヤ・ループ再生) [se buf=0 storage="se506" loop=true] *999| [fc] ただ周りを取り囲んでる野次馬の群れを[r] 掻き分けるのが面倒くさい。[pcms] *1000| [fc] やっと人の壁を掻き分けて騒ぎの中心に躍り出たとき、[r] ボクの目には怯えた顔の漣がまず映った。[pcms] *1001| [fc] そして次に……。[r] しなやかに伸びる美しい足と、吹き飛ばされる大柄な男という、[r] 映画の様な光景が飛び込んできた。[pcms] ;//〆:EV 人を蹴り上げるマルガリータ 一瞬表示 [evcg storage="EV008c"][trans_c cross time=300] ;//se012(マル子蹴り) [se buf=1 storage="se012"] *1002| [fc] [vo_mar s="maru0001"] [ns]???[nse] 「ハッ!」[pcms] ;//@マルガリータ [白フラ] ;//SE010:重吉が吹っ飛ぶ [se buf=1 storage="se010"] [quake_bg 元time=500 xy m] *1003| [fc] 続いて、重量物がぶっ倒れる音が、広いホールに響き渡る。[pcms] ;//BG:1Fホール ;//表示済み *1004| [fc] [ns]航[nse] 「漣っ、大丈夫かっ!」[pcms] [bg storage="bg08e" left=-520 top=0][trans_c cross time=500] ;//漣ピン [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j6"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1005| [fc] [vo_ren s="ren0024"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃんっ![r]  先輩が……先輩がちょうど通りかかってくれたから……」[pcms] *1006| [fc] [ns]航[nse] 「先輩?」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *1007| [fc] そこで少し落ち着いて見回すと、漣を守ろうとしてくれているのか、[r] 興奮した様子で漣の前に立つ悠帆の姿が見えた。[pcms] *1008| [fc] そしてフロアに突っ伏したまま、醜悪な姿を曝している男……[r] 顔は見えないけれど、たぶん、体型からしてこの辺りの[r] 不良グループにいる、[ruby text="しげよし"][ch text="重吉"]ってヤツだ。[pcms] *1009| [fc] そいつを見下ろす……というより、みくだすような表情で、[r] 勇ましく立っているのはマルガリータ先輩。[pcms] *1010| [fc] どうやらさっきの倒れる音は、先輩が[r] コイツをぶちのめした音らしい。[pcms] *1011| [fc] でもまだ安心していられない。3人を取り囲むように、[r] 不良グループの仲間がずらりと立ち並んでいた。[pcms] *1012| [fc] [ns]浩助[nse] 「なんだ? やる気か?」[pcms] *1013| [fc] 早くも臨戦態勢になっているコースケの傍から離れて、[r] ボクは悠帆の前にさらに立ちはだかり、2人を守る体勢をとる。[pcms] *1014| [fc] 先輩の蹴りを食らった腹をさすりながら、[r] 見た目どおりにのっそりとした動きで重吉は立ち上がり、[r] 先輩を睨みつけた。[pcms] ;//シゲピン [ChrSetEx layer=1 chbase="shige_c1"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1015| [fc] [ns]重吉[nse] 「ウゥ〜、“また”おまえか![r]  今日こそは思い知らせてやるゥ〜!?」[pcms] *1016| [fc] 鈍重な巨体なだけに勢いだけはある体で一直線に、[r] 重吉は先輩に突進しかけた。[pcms] *1017| [fc] ……けれど。[pcms] ;//ジンピン [ChrSetEx layer=1 chbase="jin_c2"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1018| [fc] [ns]壬[nse] 「やめないか」[pcms] *1019| [fc] 不良グループの後ろから現れたリーダー……。[pcms] *1019a| [fc] [ruby text="じん"][ch text="壬"]って名前のヤツに一喝されて、[r] 重吉はその動きを止めた。[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="jin_c3"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1020| [fc] [ns]壬[nse] 「シゲ、俺はお前にそんな事をしろと言ったか?」[pcms] *1021| [fc] この場の状況をチラリと視線を動かして見ただけで[r] 把握したのか、壬は落ち着いた、[r] けれども静かな怒りを込めた声を重吉に向ける。[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="jin_c3"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="shige_c2"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1022| [fc] [ns]重吉[nse] 「ア、アニキ……お、俺はその……」[pcms] *1023| [fc] [ns]壬[nse] 「余計な事をするな。言われたとおりに動け!」[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="shige_c1"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1024| [fc] [ns]重吉[nse] 「わ、わかったよ……。ちっ、運のいい奴らだ」[pcms] *1025| [fc] 兄貴分の言葉にしぶしぶ返事をすると、[r] 後半はボクたちを睨み付けてブルドッグがうなるように[r] つぶやいた。[pcms] *1026| [fc] とりあえずリーダーの壬に諌められて、重吉は何かはしらないが、[r] 自分が命じられた事を思い出したようだ。[pcms] *1027| [fc] ボクたちを……特に仲間たちの前で自分を這いつくばらせた先輩を[r] 恫喝するように睨み付けていたが、すぐに視線を壬へと戻し、[r] その近くに寄る。[pcms] ;//SE停止(レイヤー2番の雑踏ループ。2秒でF.O.) [stopse buf=0] ;//ジン1+瑞2 ;// ;//[ChrSetEx layer=1 chbase=" "][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="mizu_e1"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1028| [fc] [vo_miz s="mizuki0058"] [ns]???[nse] 「もう、ジンったら、歩くの早すぎ〜」[pcms] ;//@瑞樹 *1029| [fc] 明るく媚びるような声と共に、知った声が聞こえてきた。[r] ……そう思った瞬間、壬の手下たちを引き連れて瑞樹が[r] 姿を現した。[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="mizu_e3"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1030| [fc] [vo_miz s="mizuki0059"] [ns]瑞樹[nse] 「もぉ、一人で先に行っちゃうんだもん」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="jin_c1"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *1031| [fc] [ns]壬[nse] 「お前達が遅いだけだろう?」[pcms] ;//コウピン [chara_int] [ChrSetEx layer=1 chbase="kou_e12"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1032| [fc] [ns]浩助[nse] 「瑞樹っ!」[pcms] ;//ジン1+瑞2 [ChrSetEx layer=1 chbase="jin_c2"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="mizu_e3"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1033| [fc] [vo_miz s="mizuki0060"] [ns]瑞樹[nse] 「えっ? コースケ? みんなもなんでここに……」[pcms] *1034| [fc] 壬だけを見ていたのか、コースケの叫びを耳にして[r] 初めてボクたちがいた事に気がついて、[r] 瑞樹は顔色を変えた。[pcms] *1035| [fc] 一言で言えば気まずいと、しっかり書いてある。[pcms] *1036| [fc] しばらくボクたち……というより、コースケと無言で[r] 見つめ合っていたが、瑞樹は不意に視線をそらして[r] 壬に近寄り、その腕にしなだれかかった。[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="mizu_e8"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1037| [fc] [vo_miz s="mizuki0061"] [ns]瑞樹[nse] 「ねぇ、向こうのほうにいたみたいだよ」[pcms] *1038| [fc] 媚びを含んで壬を見上げるその顔は、もうボクらが[r] 知っていた瑞樹ではなかった。[pcms] *1039| [fc] 不良グループのリーダーのオンナ。[r] そんな顔だ。[pcms] *1040| [fc] [vo_miz s="mizuki0062"] [ns]瑞樹[nse] 「いこっ」[pcms] ;//@慌てたように *1041| [fc] [ns]壬[nse] 「そうだな……」[pcms] ;//コウピン [chara_int] [ChrSetEx layer=1 chbase="kou_e12"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1042| [fc] [ns]浩助[nse] 「待てよっ!」[pcms] *1043| [fc] 二人が連れ立って立ち去ろうとした時、[r] コースケが後ろから呼び止めた。[pcms] *1044| [fc] [ns]浩助[nse] 「そんな連中となんかいないで、こっちに戻ってこいよ![r]  学園も勝手に辞めちまって」[pcms] ;//コウ1+瑞2 [chara_int] [ChrSetEx layer=1 chbase="kou_e12"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="mizu_e4"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1045| [fc] [vo_miz s="mizuki0063"] [ns]瑞樹[nse] 「……ったく」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="kou_e4"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *1046| [fc] [ns]浩助[nse] 「何にも相談もせずに辞めるなんて、お前らしくないだろ?[r]  オレは、オレは今でもお前を待って……」[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="mizu_e7"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1047| [fc] [vo_miz s="mizuki0064"] [ns]瑞樹[nse] 「うっさい! もうあたしなんて、[r]  アンタにはカンケーないでしょ!?」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="kou_e5"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="mizu_e4"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1048| [fc] [ns]浩助[nse] 「関係ないって……」[pcms] *1049| [fc] [ns]航[nse] 「まぁまぁ、そんなに興奮しないで、もう少し[r]  落ち着けよ、二人とも。コースケの気持ちもわかるけど、[r]  瑞樹にだって事情があるんだからさ……」[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="mizu_e7"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1050| [fc] [vo_miz s="mizuki0065"] [ns]瑞樹[nse] 「じ、事情って……ウルサイ! 何も知らないくせに、[r]  勝手な事言うな!!」[pcms] *1051| [fc] 瑞樹の叫びに、辺りの空気がまるで凍りついたように固まった。[pcms] *1052| [fc] 確かにボクは瑞樹とコースケの間に何があったのか、[r] 推測でしか知らない。[pcms] *1053| [fc] 事情なんて口にしたけど、瑞樹の事情なんて全然知らない。[pcms] *1054| [fc] 瑞樹が怒ったのも無理はないというより、瑞樹の叫びのおかげで[r] ボクの言葉の薄っぺらさが際立ってしまったかのようだ。[pcms] ;//♪:cage フェードアウト [fadeoutbgm time=500] ;//♪:insomnia フェードイン [bgm storage="BGM06"] *1055| [fc] [vo_mob s="tomomi0006"] [ns]???[nse] 「おな、か、すいたの……」[pcms] ;//@五十嵐 朋美 *1056| [fc] そのとき、空間に転げ落ちるように見知らぬ女の声が響いた。[pcms] ;//朋ピン [chara_int] [ChrSetEx layer=1 chbase="tomomi_a5"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1057| [fc] はじかれるようにそちらのほうを向くと、異様な雰囲気の少女が、[r] 壬の手下らしい男たちに連れてこられた。[pcms] *1058| [fc] 凍りついた空間の中で、一人ニヤニヤと笑っていた壬の眉が、[r] 少女を見たとたんにそっと顰められている。[pcms] *1059| [fc] けれどそれもどこ吹く風とでも言うように、少女はサイズの[r] 合わない男物のシャツに身を包んだまま、キョロキョロと[r] 辺りを見回しているばかりだ。[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="tomomi_a4"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1060| [fc] [vo_mob s="tomomi0007"] [ns]少女[nse] 「おなか、すいた……」[pcms] ;//@五十嵐 ;//ジン1+朋2 [ChrSetEx layer=1 chbase="jin_c2"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="tomomi_a4"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1061| [fc] [ns]壬[nse] 「どこに行ってたんだ」[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="tomomi_a2"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1062| [fc] [vo_mob s="tomomi0008"] [ns]少女[nse] 「ごはん、どこ? おいしそうなのに……じゃました……」[pcms] ;//@五十嵐 *1063| [fc] [ns]手下A[nse] 「この先にあるオムレツ屋のサンプルに、張り付いてるトコを[r]  見つけました」[pcms] *1064| [fc] [vo_mob s="tomomi0009"] [ns]少女[nse] 「たべる……あれ……おなか…すいた」[pcms] ;//@五十嵐 *1065| [fc] [ns]壬[nse] 「……食いモンならあるから、騒ぐんじゃない」[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="tomomi_a6"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1066| [fc] [vo_mob s="tomomi0010"] [ns]少女[nse] 「ごはん、ある? いっぱいある?」[pcms] ;//@五十嵐。 少し嬉しそうに [ChrSetEx layer=1 chbase="jin_c1"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *1067| [fc] [ns]壬[nse] 「あぁ。腹いっぱいになるまで食わせてやるから」[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="tomomi_a8"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1068| [fc] [vo_mob s="tomomi0011"] [ns]少女[nse] 「おなかいっぱいになったら…みんなでたのしいこと[r]  ……しよ?」[pcms] *1069| [fc] 少し嫌気がさしたように言う壬の言葉を聞いて、[r] 少女はニカッと満面の笑みを浮かべた。[pcms] *1070| [fc] 初めて見るその少女の顔。[r] 口調と表情はたぶん、何も知らない幼い子供のように、[r] 実に無邪気そのものだ。[pcms] *1071| [fc] けれどその瞳は……『禍々しい』。[r] 意味はよくわからなかったけれど、[r] そんな言葉がボクの脳裏を横切った。[pcms] ;//BG:EV001B [evcg storage="EV001d"][trans_c cross time=300] *1072| [fc] 驚いて目を見張ったボクの視線に気がついたのか、[r] 少女がボクの顔をじっと見つめてくる。[pcms] *1073| [fc] まるで血のように赤い瞳。[pcms] *1074| [fc] 漣のことがなくても、メラニン色素が極端に少ないと、[r] そんな瞳をした子供が生まれるって事は、[r] 生物の授業でも習って知っていた。[pcms] *1075| [fc] でも、身近に漣がいるからこそ、その瞳はそんな[r] 先天的で自然なモノではないんだと、[r] ボクの中に眠る本能が不吉な予感を覚える。[pcms] *1076| [fc] 不吉……?[pcms] *1077| [fc] 初対面の子にこんな感想を抱くのもなんだけれど、[r] 不安と言うより不吉と言ったほうが似合う、[r] そういった類の違和感だ。[pcms] [evcg storage="EV001e"][trans_c cross time=300] *1078| [fc] [vo_mob s="tomomi0012"] [ns]少女[nse] 「たのしいこと……する?」[pcms] *1079| [fc] [ns]航[nse] 「い、いや……」[pcms] ;//♪:insomnia フェードアウト [fadeoutbgm time=500] ;//BG:LASER内部1 [bg storage="bg08e" left=-520 top=0][trans_c cross time=500] [ChrSetEx layer=1 chbase="jin_c1"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="tomomi_a8"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] ;//♪:outside フェードイン [bgm storage="BGM05"] *1080| [fc] ボクが無意識のうちに後ずさりした瞬間、ボクと少女の間に[r] 壬が割り込んできた。[pcms] *1081| [fc] [ns]壬[nse] 「行くぞ」[pcms] [chara_int_ layer=1][chara_int_ layer=2][trans_c cross time=150] *1082| [fc] 少女の肩を押すように方向転換させると、瑞樹と重吉に声をかけ、[r] 壬はさっと開いた手下たちの間を抜けて向かいにある[r] 渋谷Qビルへと向かった。[pcms] ;//瑞 [ChrSetEx layer=1 chbase="mizu_e5"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1083| [fc] [vo_miz s="mizuki0066"] [ns]瑞樹[nse] 「あんっ。ジン、待ってよ〜」[pcms] *1084| [fc] [ns]浩助[nse] 「おい、瑞樹っ!」[pcms] [chara_int_ layer=1][trans_c cross time=150] *1085| [fc] 慌ててその後を追いかける瑞樹にコースケが声をかけたが、[r] それが聞こえなかったようなフリをして、瑞樹は早速壬の横に[r] 彼女のように並び立つ。[pcms] *1086| [fc] 最後に残った重吉が、壬の手前無理やり抑え付けた屈辱を[r] 忘れないとでも言うかのように、ボクらを……とくに先輩を[r] 睨み付けて後に続いた。[pcms] ;//マル1 [ChrSetEx layer=1 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1087| [fc] [vo_mar s="maru0002"] [ns]マルガリータ[nse] 「それじゃあ、ワタシはそろそろ」[pcms] ;//マル1+悠2 [ChrSetEx layer=1 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="yuho_b1"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1088| [fc] [vo_yuh s="yuho0042"] [ns]悠帆[nse] 「あっ、先輩。さっきはありがとうございます」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="maru_a17"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *1089| [fc] [vo_mar s="maru0003"] [ns]マルガリータ[nse] 「気にしなくていい……それじゃあ」[pcms] *1090| [fc] 壬たちが去っていったことで危難は去ったと見たのか、[r] 先輩はボクたちに軽く挨拶をして、立ち去ろうとした。[pcms] *1091| [fc] 悠帆が慌ててお礼を言うのに、言葉少なく返しながらも、[r] ボクらを微笑みで見回すのも先輩らしいと言うか、[r] なんだかカッコイイ。[pcms] ;//マル退場 [chara_int_ layer=1][trans_c cross time=150] ;//悠1 [ChrSetEx layer=2 chbase="yuho_b4"][ChrSetXY layer=2 x=164 y=0][trans_c cross time=150] *1092| [fc] そしてそのままスッと踵を返して、何事もなかったかのように[r] 人ごみへと消えていくのも。[pcms] *1093| [fc] [vo_yuh s="yuho0043"] [ns]悠帆[nse] 「はぁ……やっぱり先輩、カッコイイ。ねぇ? そう思わない?」[pcms] *1094| [fc] [ns]航[nse] 「えっ?」[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="yuho_b2"][ChrSetXY layer=2 x=164 y=0][trans_c cross time=150] *1095| [fc] [vo_yuh s="yuho0044"] [ns]悠帆[nse] 「えっ? じゃないわよ」[pcms] ;//悠1+漣2 [ChrSetEx layer=1 chbase="yuho_b3"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="ren_j4"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1096| [fc] [vo_ren s="ren0025"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃん、あの目の赤い子、気にしてるの?」[pcms] *1097| [fc] [ns]航[nse] 「そんなことないよ」[pcms] *1098| [fc] 不安そうにボクを見上げてくる漣に、ボクは微笑みかけながらも、[r] やっぱりボクはあの子の赤い目が気になって仕方がない。[pcms] ;//♪:outside フェードアウト [fadeoutbgm time=500] ;//BG:黒画面 [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] *1099| [fc] けれど結局気にしていても正体がわかるわけがないと、[r] ボクらは帰途についた。[pcms] ;//♪:lastsummer フェードイン [bgm storage="BGM01"] ;//BG:四ツ葉町住宅街 [bg storage="bg02b" left=0 top=0][trans_c cross time=500] ;//コウ1 [ChrSetEx layer=1 chbase="kou_e3"][ChrSetXY layer=1 x=161 y=0][trans_c cross time=150] ;[eval exp="f.l_map = 3"] *1100| [fc] [ns]浩助[nse] 「……じゃあな」[pcms] *1101| [fc] [vo_yuh s="yuho0045"] [ns]悠帆[nse] 「うん。コースケ、また明日!」[pcms] *1102| [fc] [vo_ren s="ren0026"] [ns]漣[nse] 「コーちゃん、またね〜」[pcms] [chara_int_ layer=1][trans_c cross time=150] *1103| [fc] [ns]航[nse] 「じゃあな、コースケ! ……って、アイツ、ボクの[r]  返事だけ待たないで行きやがった」[pcms] ;//悠1+漣2 [ChrSetEx layer=1 chbase="yuho_b2"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=2 chbase="ren_j7"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1104| [fc] [vo_yuh s="yuho0046"] [ns]悠帆[nse] 「まぁ、コースケは瑞樹のことがあったから……。[r]  まさかあんなところで会うとは思わなかったけど、[r]  会ってからずっと気落ち気味だもん」[pcms] *1105| [fc] [ns]航[nse] 「うん……そうだな」[pcms] *1106| [fc] クラスメイトの噂話で、学園を辞めた瑞樹があの不良グループと[r] 付き合っていることは、ボクもコースケもとうに知っていた。[pcms] *1107| [fc] でも、あんな風に拒絶されるとは思わなかったのも、[r] また事実だ。[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="yuho_b3"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *1108| [fc] [vo_yuh s="yuho0047"] [ns]悠帆[nse] 「それじゃあ、わたしも帰るね」[pcms] *1109| [fc] [ns]航[nse] 「おう、気をつけて帰れよ?」[pcms] [ChrSetEx layer=2 chbase="ren_j8"][ChrSetXY layer=2 x=320 y=0][trans_c cross time=150] *1110| [fc] [vo_ren s="ren0027"] [ns]漣[nse] 「悠帆ちゃん、またね」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="yuho_b4"][ChrSetXY layer=1 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *1111| [fc] [vo_yuh s="yuho0048"] [ns]悠帆[nse] 「漣ちゃんもまた明日ね〜」[pcms] ;//BG:EV005 [evcg storage="EV005"][trans_c cross time=300] *1112| [fc] 鮮やかな笑みで漣に返事をすると、[r] 悠帆はひらりと自転車にまたがった。[pcms] ;//航の間違いかと思われ *1113| [fc] [vo_yuh s="yuho0049"] [ns]悠帆[nse] 「じゃあ、航、また明日ね〜」[pcms] *1114| [fc] [ns]航[nse] 「お、おう」[pcms] *1115| [fc] 勢いよくボクと自転車レースをしていたときのように、[r] 漕ぎ出す悠帆。[r] 全然気がついてないからの行動なんだろうけれど……。[pcms] *1116| [fc] やっぱりあのパンチラは反則だろ……。[pcms] *1117| [fc] ぼんやり悠帆の後姿を見送っていると、[r] 突然、後ろから後頭部をはたかれた。[pcms] ;//se011(漣に頭をはたかれる) [se buf=0 storage="se011"] ;//BG:四ツ葉町住宅街 [bg storage="bg02b" left=0 top=0][trans_c cross time=500] *1118| [fc] [ns]航[nse] 「なっ! なんだよ、漣っ!!」[pcms] ;//漣1 [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j5"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1119| [fc] ボクははたかれた頭を反射的に押さえつつ、[r] 後ろに立っていた漣を振り返る。[r] 漣はふくれっ面でボクの顔をジッと見つめていた。[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j6"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1120| [fc] [vo_ren s="ren0028"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃん、また悠帆ちゃんのパンツ、[r]  見てたでしょ?」[pcms] *1121| [fc] [ns]航[nse] 「えっ? そ、そんなことは……」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j5"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1122| [fc] [vo_ren s="ren0029"] [ns]漣[nse] 「そうやって焦ってるって事は、やっぱり見てたんでしょう?」[pcms] *1123| [fc] [ns]航[nse] 「ち、違うって……って」[pcms] *1124| [fc] 悠帆に言いつけられて、いつも楽しみにしているパンチラを[r] 直されてはたまらないと、ボクは慌てて訂正しようとしたが、[r] ふと、漣の顔色の変化に気がついた。[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j11"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1125| [fc] [vo_ren s="ren0030"] [ns]漣[nse] 「なに?」[pcms] *1126| [fc] じっと見つめるボクの視線から逃げるように、[r] 一瞬身を引いたけれど、ボクはしっかりと押さえ付けて、[r] 漣の顔を再び見つめなおす。[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j5"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1127| [fc] [vo_ren s="ren0031"] [ns]漣[nse] 「お、お兄ちゃん……そんなに押さえつけられたら、痛いよ」[pcms] *1128| [fc] [ns]航[nse] 「漣、熱があるだろ?」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j4"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1129| [fc] はっきりキッパリ決め付けてやると、漣の表情が先ほどまでの[r] 怒った顔から、どこか不安げなものに変わる。[pcms] *1130| [fc] それは漣が自分の具合が悪いことを隠すときによくする、[r] クセのような表情だ。[pcms] *1131| [fc] けれどボクは駄目押しのように、漣の額に自分の額をくっつけた。[pcms] *1132| [fc] [ns]航[nse] 「やっぱり熱いじゃないか。[r]  まだ熱が下がってないんじゃないのか?」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j11"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1133| [fc] [vo_ren s="ren0032"] [ns]漣[nse] 「こ、これくらい大丈夫だよ。夏に出歩くと[r]  微熱が出ちゃうのは、毎年のことだし」[pcms] *1134| [fc] [ns]航[nse] 「いいや、お前はすぐにそうやって無茶するからな。[r]  夕飯はボクが作るから、お前は部屋で寝てろよ?」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j1"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1135| [fc] [vo_ren s="ren0033"] [ns]漣[nse] 「えっ? でも……」[pcms] *1136| [fc] [ns]航[nse] 「カレーだろ? いくらボクにだってそれくらい作れるさ。[r]  少しは兄ちゃんに甘えろよ」[pcms] [ChrSetEx layer=1 chbase="ren_j20"][ChrSetXY layer=1 x=160 y=0][trans_c cross time=150] *1137| [fc] [vo_ren s="ren0034"] [ns]漣[nse] 「うん……それじゃあ、お兄ちゃん、甘えちゃうね」[pcms] *1138| [fc] 上目遣いでボクを見ながら頬を染める漣の頭を[r] ポンポンと叩いてやり、ボクはにっこりと微笑みかけた。[pcms] ;//〆:黒画面 ;[fadeoutbgm time=500] ;[stopse buf=0] ;[sysbt_meswin clear] ;[black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] [ANTEN bl] ;//次のブロックへ [jump storage="00050.ks" target=*00050_TOP]