;//ブロック10020 『浩助』 ;//@konya 11/12 bg貼付 *10020_TOP ;{SceneSet 浩助} ;//--------------------------------------------------------------- [bgm storage="BGM01"] ;//〆BG:空 [bg storage="BGS008a"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] [sysbt_meswin] *85| [fc] ワタルを見捨てて逃げ出したオレは、ただひたすら[r] 無心で走り続けた。[pcms] *86| [fc] オレにできることなんて何もないし。[r] ここは逃げるが勝ちだ。[pcms] *87| [fc] 二人で指導されるのも、一緒に指導されるのも[r] 同じことなら、犠牲はすくないほうがいい。[pcms] *88| [fc] そしてオレは気がつくと、体育館の裏手から非常階段を[r] 駆け上り、メンテナンス用の梯子を使って体育館の[r] 屋上へと逃げ延びていた。[pcms] *89| [fc] 上がった息を整えて、破裂しそうな心臓を休ませながら[r] オレは体育館の屋上の縁から、恐る恐る下を見下ろした。[pcms] *90| [fc] するとプールの横で指導されているワタルの姿が[r] ちょうど見えた。[pcms] *91| [fc] やっぱりあいつは上手く逃げることが[r] できなかったらしい。[pcms] *92| [fc] 誘った手前、見捨てて逃げたのは気の毒だったけど、[r] まあとって食われるわけではないし、[r] ここは尊い犠牲ということで![pcms] *93| [fc] ワタルを見下ろしながら、オレは笑いながら合掌した。[pcms] ;//〆BG:学校全景 [bg storage="BG07a"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] *94| [fc] [ns]浩助[nse] 「さて、どうするかなぁ」[pcms] *95| [fc] しばらくはほとぼりを冷まさないと[r] 下には降りれないし。[pcms] *96| [fc] かといってここは熱すぎる。[pcms] *97| [fc] 炎天下の日差しに晒されていたら干物になっちまう。[pcms] *98| [fc] オレは隣の『神南学園分校舎』屋上に移動することにした。[pcms] *99| [fc] 少し幅があるが、走り幅跳びの要領で、[r] 助走をつけて飛び越えていく。[pcms] *100| [fc] 同じ屋上でもこちらは庭園になっていて、草木もあれば[r] 簡素な池に魚もいて、ずいぶんと過ごしやすい。[pcms] *101| [fc] [ns]浩助[nse] 「こっちは元がいいからなぁ」[pcms] *102| [fc] 分校舎としてつかわれているけど、[r] こっちは元々は渋谷区役所の分庁舎だった建物だ。[pcms] *103| [fc] 狭い渋谷区の立地条件のせいか、やたらと体育館に[r] 隣接して建てられている建物だ。[pcms] *104| [fc] 4年前の災害の時に、日本も人口が減って役所が統廃合され、[r] その時にうちの学園に引き取られたわけだ。[pcms] *105| [fc] そのまま、この屋上のビオトープ庭園も、[r] 引き継いで学園に管理されている。[pcms] *106| [fc] オレは分校舎の屋上を散歩気分でのんびり歩きながら、[r] 日差しから逃れたくなって、校内へと入った。[pcms] ;//〆BG:分校舎内 [bg storage="BG015"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] *107| [fc] 建物の中は見事にリフォームされていて、[r] 役所の頃とは大違い。[pcms] *108| [fc] 商業科のパソコン学習など、[r] まあ、学園が後付けで欲しかった特殊教室棟として[r] 今は学生たちに利用されている。[pcms] *109| [fc] 建物自体は古いけど、設備は最新式だ。[pcms] *110| [fc] [ns]浩助[nse] 「そーいえば、さっきマルガリータ先輩と学園長が出てきたな。[r]  あれって援交か?!」[pcms] ;//〆BG:黒画面 [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] *111| [fc] [ns]浩助[nse] 「マルガリータ先輩は渋谷の歴史を調べてるって[r]  噂もあるから、それの一環ってところかな」[pcms] *112| [fc] さすがに援交は飛躍した妄想だと我ながら呆れて[r] オレはもとっもらしい推理に切り替えた。[pcms] *113| [fc] そういえばこの学園の敷地は割と歴史がいろいろ[r] あるらしい。[pcms] *114| [fc] 第二次大戦のときは帝国軍の敷地で、[r] 刑務所だか練兵場だったとか。[pcms] *115| [fc] 当時の遺構が未だに学園の下に眠っているという[r] 都市伝説があって、軍人の幽霊が彷徨っているという[r] 怪談も夏になると出てきたりする。[pcms] *116| [fc] 別の話では、学園の向かいにある代々木公園が、世界選手権の[r] 選手村だったときに、選手の避難用に作った地下通路が渋谷駅まで[r] 延びているらしいとか……。[pcms] *117| [fc] どれも根も葉も怪しい話だけど、マルガリータ先輩は[r] 案外そんなオカルト好きなのかな?[pcms] ;//〆BG:学園全景 [bg storage="BG07a"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] *118| [fc] それにしても、瑞樹のやつは元気なのかな。[pcms] *119| [fc] 不意にこの学園でともに過ごしていた[r] 幼馴染のことをオレは思い出した。[pcms] *120| [fc] 歌が上手くて、おっとりしてて……。[r] 悠帆みたいに元気じゃないが、オレは一緒にいて安心できた。[pcms] *121| [fc] 気が付いたら、幼馴染みでなく、[r] 一人の女の子として好きになって……。[pcms] *122| [fc] みんなには色々言っているが、ぶっちゃけた話、[r] 音楽を始めた本当の理由は、瑞樹の夢を叶えて、[r] 二人でずっと一緒に楽しく暮らしたかったからだ。[pcms] ;//〆BG黒画面 [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] *123| [fc] それなのに……瑞樹はいつのまにか、[r] 怪しい自称『業界人』とつるむようになって、[r] それがきっかけで――[pcms] *124| [fc] 気がつけばオレとはケンカばかり。[r] ある時から急に学園にも来なくなった。[pcms] *125| [fc] 家にも帰ってないらしいし、瑞樹がよその街から[r] 流れてきたワルどもと一緒にいるのを[r] 見たという話を聞く。[pcms] *126| [fc] ヤクザの女になったとか、クスリ中毒になったとか[r] 酷い噂まで流れ始めて……た。[pcms] ;システムボタン&ウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//HEV???B(瑞樹の回想シーンで使い回し) [evcg白フラ storage="HEV009a" time=1000] [wait time=300] [evcg白フラ storage="HEV009b" time=1000] [wait time=300] [evcg白フラ storage="HEV009c" time=1000] [wait time=300] ;システムボタン&ウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *127| [fc] そして決定的だったのは、瑞樹似の女の子が[r] 強姦されてると噂の動画を見てしまった事だ。[r] あれは確かに瑞樹本人だった。[pcms] *128| [fc] こんなことになるならあの時、もっとオレが……。[r] もっとオレが命がけで守ってやるべきだった。[r] あいつの暴走を止めるチャンスはあったはずだ。[pcms] ;//〆学校廊下(階段) [bg storage="BG015"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] *129| [fc] 階段の陰に座り込み、ぼんやりと頭に浮かべていた。[pcms] *130| [fc] 瑞樹が姿を消してからもう一年以上。[r] 何故かまだ会うことはできないけど、[r] 次に会うときは力ずくでも瑞樹を助けたい。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j1"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *131| [fc] [vo_ren s="ren0434"] [ns]漣[nse] 「コーちゃん? コーちゃんなにしてるの?」[pcms] *132| [fc] 不意に背後から声をかけられて、オレは階段から[r] ずりおちそうになった。[pcms] ;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *133| [fc] [ns]浩助[nse] 「お、おっ、おぅ、漣ちゃんか……びっくりしたぜ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j3"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *134| [fc] [vo_ren s="ren0435"] [ns]漣[nse] 「こんなところで、どうしたの?」[pcms] ;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *135| [fc] [ns]浩助[nse] 「ちょっと休憩してたんだよ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j1"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *136| [fc] [vo_ren s="ren0436"] [ns]漣[nse] 「階段で?」[pcms] ;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *137| [fc] [ns]浩助[nse] 「まあ大人の事情ってやつだよっ」[pcms] ;//[ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j3"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *138| [fc] [vo_ren s="ren0437"] [ns]漣[nse] 「階段に座るのが大人なの?」[pcms] *139| [fc] 不思議そうな顔をしてあれこれ聞いてくる漣ちゃんを[r] オレは適当にあしらいつつ、話題を変えた。[pcms] ;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *140| [fc] [ns]浩助[nse] 「それより、今帰りか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j3"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *141| [fc] [vo_ren s="ren0438"] [ns]漣[nse] 「そうだよ」[pcms] ;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *142| [fc] [ns]浩助[nse] 「じゃあさ、LASERのDJ−Barのマスターに、[r]  レコードを借りに行くんだけど一緒に行かないか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j8"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *143| [fc] [vo_ren s="ren0439"] [ns]漣[nse] 「いいよ。私もまんがだらけに行きたかったから[r]  丁度いいし」[pcms] ;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *144| [fc] [ns]浩助[nse] 「よし、決まりだな」[pcms] ;//〆BG:黒画面 [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] *145| [fc] 自転車置き場へ移動すると、漣ちゃんはワタルの[r] 自転車がないことに気づき、そのことをオレに伝えた。[pcms] *146| [fc] 漣ちゃんはなぜか拗ねた表情で、オレに[r] 『練習明けの悠帆とどこかへ行ったんだろう』[r] と……言う。[pcms] *147| [fc] その場でメールを打ち始めた。[r] LASERで合流って感じになるんだろうなと、[r] オレはその姿を眺めながら予想した。[pcms] ;[zapend_random] [zapfade] ;//ブロック00020 ラベル「zap02 戻り先」 へjump ;[jump storage="00020.ks" target=*00020_04] [jump storage="00020_04.ks"]