;//block:D001 ;//ブロック30140 『一時の安息』 ;//@konya 11/12 bg貼付 *30140_TOP ;{SceneSet 一時の安息} ;//--------------------------------------------------------------- ;//背景:・学園廊下・神南学園・全景 ;//登場人物:主人公・マルガリータ・モブ・感染者多数・漣・浩助 ;//時間帯:朝 ;//〆・テキストの後、選択肢;//ブロック ;//合計8K程度 ;//--------------------------------------------------------------- ;mm しばらくBGM無し ;//BG:青空 [bg storage="BGS008a"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] [sysbt_meswin] *979| [fc] 屋上に出ると、ボクらは何はともあれ[r] 体当たりをするように屋上の扉を閉めた。[pcms] *980| [fc] その途端、ふにゃふにゃ……と力が抜けてしまった。[pcms] *981| [fc] この先逃げおおせるかどうかなんて[r] わからないけれど、とりあえずボクらは助かった。[pcms] *982| [fc] 助かってここにいる。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *983| [fc] [vo_mar s="maru0149"] [ns]マルガリータ[nse] 「そこをどけ。あぁ、キミのモップも貸してくれ」[pcms] *984| [fc] [ns]航[nse] 「えっ?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *985| [fc] [vo_mar s="maru0150"] [ns]マルガリータ[nse] 「鍵を持ってないんだ。[r]  細工をしておかないと追いかけられるだろう?」[pcms] *986| [fc] ボクが惰性で持っていたモップを受け取ると、[r] 先輩はあっという間にモップの柄だけにして、[r] もくもくと簡易的なバリケードを作る。[pcms] *987| [fc] こういう所が、もしかしたら内戦を経験している先輩と……。[r] 平和な日本で育ったボクらの違いなのかもしれないけれど、[r] なんとなく頼もしい。[pcms] *988| [fc] 特に体が弱い漣と一緒の今となっては……。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j10"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *989| [fc] [vo_ren s="ren0237"] [ns]漣[nse] 「はぁ……はぁ……」[pcms] *990| [fc] ふと振り返ると、漣が荒い息を吐きながらも、[r] ボクらに気遣わせまいと気丈に立っていた。[pcms] *991| [fc] [ns]航[nse] 「漣、大丈夫か?」[pcms] ;mm [bgm storage="BGM14"] ;//EV012n [evcg storage="EV012n"][trans_c cross time=300] *992| [fc] [vo_ren s="ren0238"] [ns]漣[nse] 「おに……お兄ちゃんっ! ありがとう」[pcms] *993| [fc] ぱふっと、抱きついてくる漣を安心させるように[r] ぽんぽんと頭を叩きながら、[r] ボクはにっこりと笑った。[pcms] *994| [fc] [ns]航[nse] 「漣が無事で良かったよ」[pcms] ;//EV012o [evcg storage="EV012o"][trans_c cross time=300] *995| [fc] [vo_ren s="ren0239"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃんはやっぱりわたしのヒーローだね」[pcms] *996| [fc] [ns]航[nse] 「ヒーローとかって、大げさなんだよ。[r]  それより、ちゃんとお母さんのバイオリン、[r]  持ってきたんだな」[pcms] [evcg storage="EV012n"][trans_c cross time=300] *997| [fc] [vo_ren s="ren0240"] [ns]漣[nse] 「うん。ちょうど弦を替えたから、[r]  調子を見に視聴覚室に来たところだったし。[r]  それに……お母さんの形見だもの……」[pcms] *998| [fc] [ns]航[nse] 「えらいぞ」[pcms] *999| [fc] 頭をぽんぽんと、幼い頃にしたようにして、漣を誉めた。[pcms] ;システムボタン&ウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] [white_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int_w] ;//BG:青空 [bg storage="BGS008a"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] ;システムボタン&ウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *1000| [fc] [ns]浩助[nse] 「まったく、お前は相変わらず妹が一番だな。[r]  この浩助様へのねぎらいはないのか?」[pcms] *1001| [fc] 兄妹の微笑ましい会話を邪魔するように、[r] コースケが半ばふて腐れ気味に口を挟んだ。[pcms] *1002| [fc] [ns]航[nse] 「コースケはボクより運動神経いいじゃないか。[r]  ボクがここまでこれたんだから、コースケだって[r]  大丈夫だろ? 実際、無事だったし」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f5"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1003| [fc] [ns]浩助[nse] 「そりゃそうかもしれないけどさ〜、なんか[r]  一言ないわけ? 大丈夫か〜? とか」[pcms] *1004| [fc] [ns]航[nse] 「目も赤くないし、服も汚れてない。[r]  うん、大丈夫そうだな」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f4"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1005| [fc] [ns]浩助[nse] 「おい、それだけか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j3"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1006| [fc] [vo_ren s="ren0241"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃん、コーちゃんが私を[r]  助けてくれたんだよ」[pcms] *1007| [fc] [ns]航[nse] 「コースケが?」[pcms] *1008| [fc] 漣の言葉を聞いて、ボクはコースケの顔を見直した。[pcms] *1009| [fc] [ns]航[nse] 「ありがとう、コースケ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f3"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1010| [fc] [ns]浩助[nse] 「よせよ。漣ちゃん守るのは当たり前の話だろ?」[pcms] *1011| [fc] ニッと笑った浩助の顔に、ボクは[r] 今さらながら友達のありがたさを噛み締めた。[pcms] *1012| [fc] そうだな。[pcms] *1013| [fc] コースケに言われるまでもなく、ボクらは……[r] いや、彦ちんもあわせたら、ボクらはいつだって[r] 漣を周りのイジメっ子達から守ってきた。[pcms] ;BGM即時停止 [fadeoutbgm time=500] *1014| [fc] そう、ボクと悠帆とコースケと瑞樹は……[r] って、悠帆!?[pcms] [bgm storage="BGM12"] *1015| [fc] そこまで思いを巡らせて、ボクはハッと[r] 体育館のほうを振り返った。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f2"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1016| [fc] [ns]浩助[nse] 「どうした?」[pcms] *1017| [fc] [ns]航[nse] 「悠帆を、悠帆を助けに行かなきゃ![r]  悠帆、見なかったか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f10"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1018| [fc] [ns]浩助[nse] 「いや、悠帆には直接会ってないけど、バスケ部の[r]  練習中にプールのほうから音は聞こえたな。[r]  ってことは、悠帆もプールかっ!」[pcms] *1019| [fc] コースケの言葉を聞くなり、ボクは思わずフェンスに[r] しがみつくようにして、体育館のほうを見た。[pcms] *1020| [fc] でも、ここからでは普通教室棟が邪魔して、体育館の……[r] そしてその先にある屋内プールの様子はわからない。[pcms] *1021| [fc] [ns]航[nse] 「プールに行かなくちゃ……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f9"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1022| [fc] [ns]浩助[nse] 「行くってどうやって? それにこんな逃げ場も[r]  ないトコ、どうするんだよ? 校舎の中はヘンな[r]  ヤツラでいっぱいだ」[pcms] *1023| [fc] [ns]航[nse] 「屋上を伝って行けないかな?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f2"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1024| [fc] [ns]浩助[nse] 「そりゃ伝っていけば、行けるかもしれないけど、[r]  渡り廊下は2階までしかないんだぜ?」[pcms] *1025| [fc] コースケが叫ぶようにそう言ったとき、黙々とモップの[r] 柄で簡易的なバリケードを作っていた先輩が[r] 作業を終えて、ボクらを振り返った。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1026| [fc] [vo_mar s="maru0151"] [ns]マルガリータ[nse] 「無理だろうとなんであろうと、校舎の屋根を[r]  伝っていくしか道はあるまい? いつまでもここに[r]  いても助けが来るとは思えんしな」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f2"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1027| [fc] [ns]浩助[nse] 「そりゃそうだけど……でもどっちみち、校舎内に[r]  入らなきゃでしょう?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a4"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1028| [fc] [vo_mar s="maru0152"] [ns]マルガリータ[nse] 「ともかく、屋上を伝って分校舎まで行くぞ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f2"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1029| [fc] [ns]浩助[nse] 「分校舎? って、アソコ何かあったっけ?」[pcms] *1030| [fc] [ns]航[nse] 「さぁ? 用がないから行った事もないし」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f4"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1031| [fc] [ns]浩助[nse] 「だよなぁ。なんでそんな所に行かなきゃ[r]  ならないんですか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a6"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1032| [fc] [vo_mar s="maru0153"] [ns]マルガリータ[nse] 「不満があるのならば、無理について来いとは[r]  言わんぞ」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *1033| [fc] きっぱり言い放つと、先輩はコースケを振り返りもせずに、[r] さっさと渡り廊下そばのフェンスまで移動する。[pcms] *1034| [fc] 確かに屋上を伝って分校舎まで行くのは、[r] 体力的に劣る漣にはキツイかもしれない。[pcms] *1035| [fc] それに分校舎まで屋上を伝って行くのならば、[r] 通りがけに体育館へ繋がる渡り廊下に出る。[pcms] *1036| [fc] つまり、悠帆を助けに行けるかもしれない。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f5"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1037| [fc] [ns]浩助[nse] 「なんだよ、あの態度。確かにオレたちは平和ボケしてるかも[r]  しれないし、非常事態って奴に慣れてないけどさ。[r]  あの態度はないんじゃないのか?」[pcms] *1038| [fc] [ns]航[nse] 「でも危機に対する心構えがなってないのは[r]  事実だし、それに……」[pcms] *1039| [fc] 先輩の態度にムッときているコースケを宥める言葉を[r] 口にしようとしたけれど、その言葉も不自然に[r] ボクの口の中に消える。[pcms] *1040| [fc] 言い合いをするボクらの耳に、扉を内側から[r] 叩く音が聞こえた。[pcms] [se buf=0 storage="se043"] [wait time=400] [se buf=0 storage="se043"] *1041| [fc] ビクッとしてボクらは扉を振り返った。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f10"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1042| [fc] 一応、先輩が少しくらいは保つようにモップを[r] 組んでくれているとは言っても、モノは[r] プラスティックのモップだ。[pcms] *1043| [fc] いつ破られてもおかしくはない。[pcms] *1044| [fc] [ns]航[nse] 「行くぞ?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f2"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1045| [fc] [ns]浩助[nse] 「あっ、あぁ。そうだな」[pcms] *1046| [fc] [ns]航[nse] 「漣、大丈夫か?[r]  って、そのままじゃケースが邪魔だよな」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j1"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1047| [fc] [vo_ren s="ren0242"] [ns]漣[nse] 「えっ? う、うん。でも大事に持っていかないと、[r]  デリケートなものだし」[pcms] *1048| [fc] [ns]航[nse] 「ボクのリュックに……は入りそうにないな。[r]  既に荷物でいっぱいだしな。あっ、そうだ」[pcms] *1049| [fc] ボクは手早くリュックサックの中から、[r] キャンプ用として持ってきていたビニールロープと[r] 十徳ナイフを取り出すと、それでケースを括り始めた。[pcms] *1050| [fc] [ns]航[nse] 「こんな……もんかな?」[pcms] *1051| [fc] 漣がたすきがけで下げても大丈夫なように、簡易的な[r] ショルダーベルトをバイオリンケースに[r] つけてやると、漣の顔が華やかな笑みに彩られた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j8"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1052| [fc] [vo_ren s="ren0243"] [ns]漣[nse] 「わぁ、お兄ちゃん、ありがとう」[pcms] *1053| [fc] [ns]航[nse] 「いいって。それより……日差し避けにこれ、[r]  被っておけ」[pcms] *1054| [fc] ロープと十徳ナイフをしまうと同時に、タオルを[r] 取り出して、ボクは漣に手渡した。[pcms] *1055| [fc] 見た目は悪いかもしれないけど、[r] 日差しは漣にとって一番の敵だ。[pcms] *1056| [fc] [ns]航[nse] 「UVカットクリームがあるのなら、[r]  塗りなおしておけよ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_i1"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1057| [fc] [vo_ren s="ren0244"] [ns]漣[nse] 「そういう小物が入ったポーチは音楽室に[r]  忘れてきちゃって……」[pcms] *1058| [fc] [ns]航[nse] 「そうか……」[pcms] *1059| [fc] シュンとした漣の頭をポンポンと慰めるように[r] 叩くと、ボクは逆に励ますようにニッコリと笑った。[pcms] *1060| [fc] [ns]航[nse] 「それじゃあ、日差しに気をつけて、[r]  無理しないように行くぞ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_i8"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1061| [fc] [vo_ren s="ren0245"] [ns]漣[nse] 「うん」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1062| [fc] [ns]浩助[nse] 「おう」[pcms] *1063| [fc] 漣の弾む声と浩助の不承不承ながらも承諾した声を[r] 聞きながら、ボクは先輩の所にまで走っていった。[pcms] *1064| [fc] [ns]航[nse] 「先輩、もうヤツラが扉の前に来てます」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1065| [fc] [vo_mar s="maru0154"] [ns]マルガリータ[nse] 「そうか。……と、そのバイオリンケースの[r]  ビニールロープは?」[pcms] *1066| [fc] [ns]航[nse] 「あぁ、ボクが。今日から本当は部活で[r]  キャンプの予定だったもので……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1067| [fc] [vo_mar s="maru0155"] [ns]マルガリータ[nse] 「今まで聞いていなかったが、その荷物の中身は[r]  キャンプ用品か」[pcms] *1068| [fc] [ns]航[nse] 「荷物は分担してるので、大したものは[r]  ないですけど、一応ひとそろいくらいは」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_i8"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1069| [fc] [vo_ren s="ren0246"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃんがあっという間に肩から[r]  提げるようにショルダーベルトを[r]  作ってくれたんです」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a5"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1070| [fc] [vo_mar s="maru0156"] [ns]マルガリータ[nse] 「ほぉ」[pcms] *1071| [fc] 漣は早速たすきがけにして、具合を確かめている。[r] それを黙って見ていた先輩の顔が、[r] 妙に感心しているように見えた……。[pcms] *1072| [fc] まぁ、でも多分、気のせいだろう。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1073| [fc] [vo_mar s="maru0157"] [ns]マルガリータ[nse] 「行くぞ」[pcms] *1074| [fc] 先輩は力強く言うと、荷物の中から長い[r] 丈夫なロープを取り出し、最初にフェンスを[r] 乗り越えていった。[pcms] ;//block:D002 ;//BG:神南学園・全景 [bg storage="BG07a"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] *1075| [fc] ところどころ結んでとっかかりをつけたロープを[r] 使って渡り廊下の屋根の上へ降り、ボクらは[r] 特別教室棟から普通教室棟へと移動した。[pcms] *1076| [fc] 太陽が高くなると共に気温も上昇して、[r] 正直キツイ行程だ。[pcms] *1077| [fc] 先に屋上で漣に日差し避けのタオルを渡しておいたのは[r] よかった。[pcms] *1078| [fc] けど、自分の汗を拭くタオルも欲しいところだ。[pcms] *1079| [fc] 風が結構あるのがまだ救いだけれど、[r] 渡り廊下の屋根の上のようなフェンスがない場所を[r] 渡る時には敵になる。[pcms] *1080| [fc] 充分、寝転がれるほどの幅があるとはいえ、[r] 三階の床と同じ高さだ。[pcms] *1081| [fc] ボクらは風でバランスを崩さないように[r] 気をつけながら、慎重に渡って行った。[pcms] *1082| [fc] すると――[pcms] ;//se031・人がビルの窓を突き破って転落死する音 [se buf=0 storage="se031"] *1083| [fc] ガシャンッ!![pcms] *1084| [fc] ガラスの割れる音に驚いてそちらを振り向くと、[r] 三階の廊下の窓から落ちていく男子学生と[r] 目があった。[pcms] *1085| [fc] ボクらを見かけてまっすぐに[r] 飛びかかろうとしたんだろうか?[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_i6"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1086| [fc] [vo_ren s="ren0247"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃん……」[pcms] *1087| [fc] [ns]航[nse] 「いいから、進むんだ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f10"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1088| [fc] [ns]浩助[nse] 「あいつ、隣のクラスの……」[pcms] *1089| [fc] コースケが思わず言いかけて、途中で黙った。[pcms] *1090| [fc] 感染したヤツラはもう何人も見てる。[pcms] *1091| [fc] でもはっきりと自分の知り合いとわかるヤツが[r] 混じってるのを見るのは、別の衝撃があった。[pcms] *1092| [fc] 自分の家族が、大事な人が、同じように[r] 感染してるんじゃないかという[r] 絶望感と似たような感情が胸を走った。[pcms] *1093| [fc] 悠帆なら大丈夫とか、彦ちんなら、緒織さんなら……と[r] 頭に浮かぶけれども。[pcms] *1094| [fc] 知り合いの顔を見つけるたびに、[r] やっぱりダメじゃないのかと、思ってしまう。[pcms] *1095| [fc] そんな考えを振り切るように、ボクらは最初の渡り廊下の屋根を[r] 突っ切って、先輩の持っていたロープを使い、普通教室棟の[r] 屋上に登った。[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] *1096| [fc] しかし一息をつくまでもなく、屋上を横切ると今度は[r] 体育館と普通教室棟の渡り廊下の屋根まで降りる。[pcms] *1097| [fc] 思わず肩で息をついてしまいたくなるほど、[r] 結構な運動量だ。[pcms] *1098| [fc] こんなに暑い中で……こんな事態に巻き込まれてるし……。[pcms] *1099| [fc] 振り返ると、漣はボクがさっき渡したタオルを頭に[r] 被ってはいた。[pcms] *1100| [fc] だが、やっぱり完全に日差しを避けることも[r] できないようで、肌が既に赤く色づき始めていた。[pcms] *1101| [fc] [ns]航[nse] 「大丈夫か?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_i4"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1102| [fc] [vo_ren s="ren0248"] [ns]漣[nse] 「う、うん……だ、大丈夫だよ」[pcms] *1103| [fc] [ns]航[nse] 「そんな息切れしながら言っても、説得力ないよ。[r]  ほら、スポーツドリンク」[pcms] *1104| [fc] ボクはリュックの横ポケットに入れておいた水筒を[r] 取り出すと、漣にそれを手渡した。[pcms] *1105| [fc] 日差しも強いし、結構時間が経っているけれど、[r] 昨夜から冷凍していたおかげで、まだ中身は[r] 溶け始めたばかりといった感じだ。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_i2"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1106| [fc] [vo_ren s="ren0249"] [ns]漣[nse] 「いいの?」[pcms] *1107| [fc] [ns]航[nse] 「そんなに汗かいて……クリームも[r]  落ちてるんじゃないのか?」[pcms] *1108| [fc] そう言いながらいつものようにオデコを[r] くっつけると、案の定熱も出てきているようだ。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1109| [fc] [vo_mar s="maru0158"] [ns]マルガリータ[nse] 「何をしている?」[pcms] *1110| [fc] [ns]航[nse] 「すみません、先輩。妹は先天的にメラニン色素が[r]  少なくて……。それで日差しに弱いんです」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a4"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1111| [fc] [vo_mar s="maru0159"] [ns]マルガリータ[nse] 「そうか……。それは気をつけてやれ」[pcms] *1112| [fc] [ns]航[nse] 「はい。ほら、飲んでおけ。熱が[r]  出始めてるようだし、無理はするな」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_i3"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1113| [fc] [vo_ren s="ren0250"] [ns]漣[nse] 「ごめんね、お兄ちゃん。コーちゃんもお兄ちゃんも[r]  先輩も、喉渇いてるでしょうに、私だけ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1114| [fc] [ns]浩助[nse] 「いいから、気にすんなって」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a4"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1115| [fc] [vo_mar s="maru0160"] [ns]マルガリータ[nse] 「ワタシも少しならレーションを持っている。[r]  気にするな」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1116| [fc] [ns]浩助[nse] 「レーション?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1117| [fc] [vo_mar s="maru0161"] [ns]マルガリータ[nse] 「コンバットレーションだ。とは言っても、軍から[r]  配給されたものではなく、ワタシがコンビニで[r]  買った簡易食だがな」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *1118| [fc] [ns]浩助[nse] 「あぁ、乾パンとか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a4"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1119| [fc] [vo_mar s="maru0162"] [ns]マルガリータ[nse] 「スナックバーとか、そういうものだ。[r]  それより進めるようなら先を急ぐぞ?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_i8"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *1120| [fc] [vo_ren s="ren0251"] [ns]漣[nse] 「はい。……お兄ちゃん、ありがとう」[pcms] *1121| [fc] 漣が返してきた水筒を、元のポケットの中に[r] しまいながら、ボクは漣の様子を見た。[pcms] *1122| [fc] 口では大丈夫だと言っているけれど、[r] 少しフラフラしているようだし、だいぶきつそうだ。[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *1123| [fc] 先輩はさっさと渡り廊下の屋根を渡りきって、[r] 体育館の屋上へ上がる算段をしているようだ。[pcms] *1124| [fc] 今まではフェンスにロープを引っかけて[r] 登ったり降りたりできた。[pcms] *1125| [fc] けれど、体育館の屋根は上がる階段もないから、[r] 引っかけるためにフェンス自体がない。[pcms] *1126| [fc] この調子の漣が無事に上がれるだろうか?[pcms] *1127| [fc] 約一階分の高さをあがらなければいけないのに。[pcms] *1128| [fc] 渡り廊下の屋根の上からだと、ちょうど体育館の[r] キャットウォークの上にある通気用の天窓が足下にある。[pcms] *1129| [fc] [ns]航[nse] 「できれば体育館の中を通って、[r]  屋上に出れたら少しは楽なんだけど……」[pcms] *1130| [fc] そっと閉じた窓から覗いてみると、どうやら[r] キャットウォークには誰もいないようだった。[pcms] *1131| [fc] でも非常口の扉が開いてるのが見えるし、[r] 何より窓越しに聞こえてくる音から中の惨状が[r] たやすく想像できる。[pcms] *1132| [fc] やっぱり屋上に上がったほうがいいのか?[pcms] *1133| [fc] それともキャットウォークをこっそり伝っていけば、[r] バレないだろうか?[pcms] ;//--------------------------------------------------------------- ;//◎選択肢 ;//  1:天窓からキャットウォークに降りて中に入ろう ;//     ;//→block:30150 ;//  2:中は危ないから体育館の屋根の上を行こう ;//     ;//→block:30160 ; [link storage="30150.ks" target=*30150_TOP]天窓からキャットウォークに降りて中に入ろう[endlink] ; [link storage="30160.ks" target=*30160_TOP]中は危ないから体育館の屋根の上を行こう[endlink][s] *SEL22|天窓からキャットウォークに/中は危ないから体育館の屋根の上を [fc] [pcms_sel] [eval exp="f.seltext02 = '天窓からキャットウォークに降りて中に入ろう'"] [eval exp="f.seltext04 = '中は危ないから体育館の屋根の上を行こう '"] ;mm ↑なんか表示位置が微妙だからケツにスペースつけて調整 [if exp="tf.sys_sub == 0 || tf.選択肢ログ表示してね == 1"] ;選択肢内容をバックログに表記。改行コード必須。 [sel_hisout txt="&f.seltext02"][hr] [sel_hisout txt="&f.seltext04"][hr] [endif] [hr] [履歴出力復帰] ;選択肢ベース [selbase] ;文字の左マージン ;[eval exp="sf.seltext2_x = (800-(6*25))/2"] ;[eval exp="sf.seltext4_x = (800-(6*25))/2"] [sel02 target=*SEL22_1] [sel04 target=*SEL22_2] [s] ;選択肢後の処理しときたいからここに飛ばしてから実際のjump先へ ;------------------------------------------------------------------------------- *SEL22_1|&f.seltext02 [sel_hisout txt="&f.seltext02"][hr][fc][selbt_clear] [jump storage="30150.ks" target=*30150_TOP] ;------------------------------------------------------------------------------- *SEL22_2|&f.seltext04 [sel_hisout txt="&f.seltext04"][hr][fc][selbt_clear] [jump storage="30160.ks" target=*30160_TOP] ;//---------------------------------------------------------------