;//block:D011 ;//ブロック30210 『再会』 ;//@konya 11/12 bg貼付 *30210_TOP ;{SceneSet 再会} ;//--------------------------------------------------------------- ;//背景:・学園廊下・神南学園・全景 ;//   ・体育館非常階段&屋内プール(カットイン??) ;//登場人物:主人公・マルガリータ・モブ・感染者多数・漣・浩助・悠帆 ;//時間帯:朝 ;//合計7K程度 ;// ;//※このブロックでは、20000番台のテキスト部分に ;// 漣が存在するように追記頂ければOKです。 ;//--------------------------------------------------------------- ;//▲1:ここはマル子先輩に任せよう・・・ ;//BG:準備室(カットイン。シーナリーの準備室) ;//@konya 該当CGあるか? ;[sysbt_meswin] *1800| [fc] 確かにキャットウォークが安全という保証はない。[r] 体力も腕力も自信がないボクでは、悠帆を助ける[r] どころか下手をすれば足手まといになるだけだ。[pcms] *1801| [fc] できることならボク自身の手で悠帆を助けたいところ[r] だけどいまは最も手堅い方法を優先するべきだろう。[pcms] *1802| [fc] [ns]航[nse] 「わかりました。じゃあボクはここを守ります。[r]  悠帆を……お願いします」[pcms] *1803| [fc] お伽噺の王子様のように、映画の騎士のように本当は[r] 颯爽と駆けつけて悠帆を格好良く救いたかった。[pcms] *1804| [fc] でも、ボクにはそんなことはできない。[r] できないならできない中で、ベストを尽くすしかないんだ。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1805| [fc] [vo_mar s="maru0232"] [ns]マルガリータ[nse] 「連中が登ってきたら、とにかく突け」[pcms] *1806| [fc] [ns]航[nse] 「突く?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a8"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1807| [fc] [vo_mar s="maru0233"] [ns]マルガリータ[nse] 「この狭い範囲で、素人が棒を振り回しても効果的な[r]  ダメージなんて与えられないからな」[pcms] *1808| [fc] 先輩の言うとおり、ボクは戦いとか喧嘩とか[r] そういった方面は全くダメな素人だ。[pcms] *1809| [fc] 正直自分でも、人間相手にどこまで暴力的になれるか[r] 不安な部分もある。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1810| [fc] [vo_mar s="maru0234"] [ns]マルガリータ[nse] 「躊躇したらおしまいだ」[pcms] *1811| [fc] ボクのそんな不安を見抜いたかのように、[r] 先輩は核心をついてきた。[pcms] *1812| [fc] [ns]航[nse] 「…………」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1813| [fc] [vo_mar s="maru0235"] [ns]マルガリータ[nse] 「こういった戦いで重要なのは技術より気持ちだ」[pcms] *1814| [fc] [ns]航[nse] 「でも……」[pcms] *1815| [fc] いくら凄惨な姿で襲ってくるとはいっても相手は人間だ。[pcms] *1816| [fc] 家族がいて、友だちがいて、未来があって、[r] 泣いたり笑ったりして生きてきた人間だ。[pcms] *1817| [fc] それを自衛のためとはいえ、害獣を追い払う感覚で[r] 傷つけていいんろうか。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a6"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1818| [fc] [vo_mar s="maru0236"] [ns]マルガリータ[nse] 「ヤツラを人だと思うな。人の形をした獣だ。自分を、[r]  大切な人を守りたければ戦うしかない」[pcms] *1819| [fc] [ns]航[nse] 「は、はい……」[pcms] *1820| [fc] なぜこの人はこんなに簡単に割り切れるんだろうと、[r] ボクは不思議に感じた。[pcms] *1821| [fc] 育った環境が違う。[r] 一口に言ってしまえばそうなんだろうけど。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1822| [fc] [vo_mar s="maru0237"] [ns]マルガリータ[nse] 「人が人を傷つける……ここでは滅多にないことかも[r]  しれないが人間の歴史では何度も繰り返された行為だ」[pcms] *1823| [fc] 先輩の理屈はよくわかる。[pcms] *1824| [fc] 世界ではいまだに戦争や犯罪が多発して、[r] 人の手で毎日沢山の人間が死んでいる。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1825| [fc] [vo_mar s="maru0238"] [ns]マルガリータ[nse] 「悲しくても辛くても、大切なものを守りたいなら[r]  戦うしかない。音楽室前でやったことを思い出せ」[pcms] *1826| [fc] [ns]航[nse] 「あれは……無我夢中だったし、殆ど先輩が[r]  倒してくれたから」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1827| [fc] [vo_mar s="maru0239"] [ns]マルガリータ[nse] 「無我夢中だろうとなんだろうと、一度はできたんだ。[r]  今度だってできるさ。ともかく、ワタシが戻るまで頼む」[pcms] *1828| [fc] [ns]航[nse] 「わかりました……」[pcms] *1829| [fc] その通りだ。先輩の言う通りだ。[pcms] *1830| [fc] やるしかない。大切なものを守るためには[r] やるしかないんだ。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1831| [fc] [vo_mar s="maru0240"] [ns]マルガリータ[nse] 「難しいことはしなくていい。とにかく突いて落とせ。[r]  それなら確実だ」[pcms] *1832| [fc] でもボクの不安を見透かしたように、[r] 先輩は再びアドバイスをくれる。[pcms] *1833| [fc] [ns]航[nse] 「上手くいきますかね?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1834| [fc] [vo_mar s="maru0241"] [ns]マルガリータ[nse] 「上手く行かなければ、三人仲良くここで死ぬだけだ。[r]  妹のところにも戻れずにな」[pcms] *1835| [fc] [ns]航[nse] 「はい……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1836| [fc] [vo_mar s="maru0242"] [ns]マルガリータ[nse] 「任せた」[pcms] *1837| [fc] 先輩は短くそう言い放つと、ドアを開けて[r] キャットウォークへと出て行ってしまった。[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] *1838| [fc] 急に不安が足元から襲ってきたけれども、[r] ボクは先輩の一言に覚悟を決めた。[pcms] ;//BG:体育館内 [bg storage="BG014"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 1"] *1839| [fc] この場に一人残された僕は、体育館全体に響き渡る[r] 官能的な嬌声と、むせ返るような性臭に思わず顔を[r] しかめそうになった。[pcms] *1840| [fc] あまりにも凄惨すぎる、現実離れした異様な光景。[pcms] *1841| [fc] 異様な臭いと異様な気配。[pcms] *1842| [fc] 恐怖と快楽の混濁した空気に眩暈がするほどだ。[pcms] *1843| [fc] それでも先輩は全く動じることなく、キャットウォークに[r] いる感染者を、もう一本の自分用に用意したモップの柄で[r] 叩き落としていく。[pcms] *1844| [fc] 先ほどボクに指示したような突くだけの[r] 単純な動きではなく足を掬ったり、[r] 叩いたりと巧みな技だった。[pcms] *1845| [fc] もちろん、ボクもそれをのんびり観戦している余裕はない。[pcms] *1846| [fc] 見ると感染者の群れが階段を上って迫っていた。[pcms] *1847| [fc] [ns]航[nse] 「突く……突く……」[pcms] *1848| [fc] 自分に言い聞かせるようにボクはつぶやくと、[r] 震える手に力を込めて、見よう見まねで先ほどの[r] 先輩のようにモップの柄を繰り出した。[pcms] *1849| [fc] [ns]航[nse] 「えっい!」[pcms] *1850| [fc] 先端が先頭で上って来た感染者の喉を直撃した。[pcms] *1851| [fc] 肉に当たる鈍い手応えをボクは一生忘れる事が[r] できないだろう。[pcms] *1852| [fc] 先輩の言ったとおり、技術は全く必要ない簡単なものだ。[r] 突かれた感染者は見事に下の踊り場へと[r] 転げ落ちていった。[pcms] *1853| [fc] 転げ落ちた感染者に巻き込まれて後続も雪崩のように[r] 落ちていく。[pcms] *1854| [fc] 階段の狭さが功を奏して、防戦は案外楽なものだった。[pcms] *1855| [fc] まるでガンシューティングゲームのように、[r] ボクは何度となく繰り返し上ってくる連中に、[r] 反射的に突きを見舞ってやるだけだ。[pcms] *1856| [fc] [ns]航[nse] 「はぁはぁ……」[pcms] *1857| [fc] 最初はためらいや人を傷つけることへの禁忌感もあったが、[r] 夢中になって応戦していると、罪悪感はなくなっていく。[pcms] *1858| [fc] もう数えることも放棄した何度目かの突きで感染者を[r] 落とした時、ボクはようやく我に帰って目の前の光景を[r] 冷静に見て戦慄を覚えた。[pcms] *1859| [fc] 階段を転げ落ちて傷ついた四肢。骨まで損傷して無残に[r] 変形した個所まであるのに……。[pcms] *1860| [fc] それでも彼らは大笑いしながら、まるで[r] 壊れた人形のようにあきらめることなく向かってくる。[pcms] *1861| [fc] その姿は獣なんて生易しいものではない。[r] どんな生き物でも傷つけば痛みを感じ恐怖する。[pcms] *1862| [fc] しかし、彼らはどれほど傷つこうと、笑みを崩さない。[r] どれほど傷つこうとあきらめない。[r] 生命の危機さえ顧みずに迫ってくる。[pcms] *1863| [fc] 彼らの不気味さ、恐ろしさと疲労でボクの体力は[r] いつの間にか限界に差しかかっていた。[pcms] *1864| [fc] [ns]航[nse] 「どうしよう……」[pcms] *1865| [fc] 一度怖気づくと、まるで酔いから醒めるように恐怖が[r] 肉体の動きを鈍らせ、疲労が力を奪っていく。[r] このままだと押し切られるのは時間の問題……。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1866| [fc] [vo_mar s="maru0243"] [ns]マルガリータ[nse] 「待たせたな!!」[pcms] *1867| [fc] その時、先輩が戻ってきた。[pcms] *1868| [fc] [ns]航[nse] 「せ、先輩……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_d3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150] *1869| [fc] [vo_yuh s="yuho0151"] [ns]悠帆[nse] 「航!!!」[pcms] ;//〆EV011 [evcg storage="EV011g"][trans_c cross time=300] *1870| [fc] 振り返るとそこには無事に救出された悠帆がいた。[r] 有無を言わさず悠帆に抱きつかれたボクは、[r] 泣きじゃくる悠帆の背中を優しく撫でた。[pcms] *1871| [fc] やわらかな肢体の感触と、悠帆の優しい香りに[r] ボクの疲弊した心が癒されていく気がする。[pcms] *1872| [fc] 助け出したのはボクじゃないのが残念だけれど、[r] こんなにもしおらしい悠帆をボクは今まで[r] 見たことがあっただろうか?[pcms] *1873| [fc] [ns]航[nse] 「無事で……よかった……」[pcms] ;[ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_d3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150] *1874| [fc] [vo_yuh s="yuho0152"] [ns]悠帆[nse] 「ありがとう……航のおかけで助かったよ」[pcms] *1875| [fc] [ns]航[nse] 「ボクは別に……」[pcms] [bg storage="bgs008a"][trans_c cross time=500] *1876| [fc] 助けたのは先輩で、ボクはここで階段を[r] 守っていただけにすぎない。[r] 本当は物語の主人公のように活躍したかったけど……。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a3"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1877| [fc] [vo_mar s="maru0244"] [ns]マルガリータ[nse] 「お前がここを守っていてくれたから、ワタシたちは[r]  逃げれるんだ。後方支援も立派な活躍だぞ」[pcms] *1878| [fc] [ns]航[nse] 「えっ? そうですか…ね?」[pcms] *1879| [fc] ぶっきらぼうな口調だったけれど、それでも先輩の[r] 一言がくすぐったいくらいに嬉しい。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1880| [fc] [vo_mar s="maru0245"] [ns]マルガリータ[nse] 「しかし、あまりのんびりはしていられないな」[pcms] *1881| [fc] [ns]航[nse] 「あっ、はい……そうでした」[pcms] *1882| [fc] 再会を喜ぶにはまだ早い。ボクらの窮地は依然として[r] 変わってはいない。[pcms] *1883| [fc] むしろ下手をすれば一人で餌食になるか、三人で餌食に[r] なるかの違いしかないのかもしれないほど、[r] 危機は迫っている。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1884| [fc] [vo_mar s="maru0246"] [ns]マルガリータ[nse] 「だが、モップの柄だけでは心もとないのも事実だ。[r]  もう少しここを死守できるか?」[pcms] *1885| [fc] [ns]航[nse] 「えっ? あっ、はい」[pcms] *1886| [fc] ボクが答えたその瞬間、先輩は教員室に戻っていく。[r] たぶん、さっき見つけた木刀か、[r] 竹刀でも取りに行くんだろう。[pcms] *1887| [fc] 確かにモップの柄はボクが扱えたほど便利だけれど、[r] 長さが持ち運びのネックだ。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_d3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150] *1888| [fc] [vo_yuh s="yuho0153"] [ns]悠帆[nse] 「漣ちゃん、コースケに抱っこされてたけど、[r]  大丈夫なの?」[pcms] *1889| [fc] [ns]航[nse] 「うん。無事だよ。日差しに当たりすぎて、[r]  いつものように具合悪くなっちゃったから、[r]  分校舎のトコでコースケと待っててもらってる」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_d3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150] *1890| [fc] [vo_yuh s="yuho0154"] [ns]悠帆[nse] 「そう、よかった……」[pcms] *1891| [fc] ホッと悠帆が息を吐いたとき、[r] その肩越しにまたヤツラがくるのが見えた。[pcms] *1892| [fc] [ns]航[nse] 「悠帆、避けてっ!」[pcms] *1893| [fc] 短く注意を発すると、ボクは再び反射的に[r] 感染者を突き飛ばした。[pcms] *1894| [fc] 当たり所がよかったのか、何人かを道連れに[r] 倒れてくれたのがラッキーだ。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1895| [fc] [vo_mar s="maru0247"] [ns]マルガリータ[nse] 「待たせたな」[pcms] *1896| [fc] 先輩の声がしたのは、ボクがちょうど二人目の男を[r] 突いたときだった。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *1897| [fc] [vo_mar s="maru0248"] [ns]マルガリータ[nse] 「ビオトープまで行くぞ。お前の妹たちも[r]  待っていることだしな」[pcms] *1898| [fc] [ns]航[nse] 「わかりました。行くよ、悠帆」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_d2"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150] *1899| [fc] [vo_yuh s="yuho0155"] [ns]悠帆[nse] 「う、うん……」[pcms] *1900| [fc] モップから木刀に変えて感染者をなぎ倒していく先輩に[r] 続いて、ボクは悠帆の手を引きながら屋根へと上がった。[pcms] [eval exp="f.l_kansen_m = 1"] ;//→block:30250へ [jump storage="30250.ks" target=*30250_TOP]