;//block:C018 ;//ブロック42150から選択肢でjump ;//ブロック42170『地下道〜漣のみ脱出編〜』 ;//@konya 11/20 EV_CGほか ;//@konya 42150.txtから *42170_TOP ;{SceneSet 地下道〜漣のみ脱出編〜} ;//-------------------------------------------------------------------- ;//背景:地下通路 開渠部の橋の上 ;//カットイン?:宇田川暗渠 川底の風景 渋谷川暗渠・開口部 ;//登場人物:主人公・浩助・マルガリータ・漣 ;//     姦染・悠帆・感染者(複数) ;//時間帯: ;//・テキスト容量:7K前後 ;// ;//おかしくなった人→感染者 表記にしますか? ;// 感染者というのは推測でしかないのでどうでしょう? ;//イベント絵との不整合を修正:佐藤 ;//-------------------------------------------------------------------- ;//●選択肢C−4 4−2:右に!宇田川へ ;//--------------------------------------------------------------- [eval exp="sf.SRP52 = 1"] [if exp="tf.scene_mode==0"][jump target=*NORMAL_PLAY][endif] ;タイトルから即回想きた時用にウィンドウの設定 ;[winset][scene_exp_init] ;//BGM(回想用)(回想内で鳴らしているので不要) ;//[bgm storage="BGM15"] [jump target=*LABEL_MEMORIES_START] *NORMAL_PLAY ;//--------------------------------------------------------------- ;[sysbt_meswin] *6010| [fc] [ns]航[nse] 「少し危険かもしれないですけど、[r]  いまは一刻を惜しむべきだと思います」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6011| [fc] [vo_mar s="maru0822"] [ns]マルガリータ[nse] 「わかった。[r]  宇田川の方向に抜けよう。[r]  きっと、外へも抜けやすいはずだ」[pcms] ;//@konya char_clear [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] ;//se034・金属の破壊音(残響音) [se buf=0 storage="se034"] *6012| [fc] ボクたちが階段へと向かおうとした時。[r] ボクたちのずっと遠くで扉が壊れた音が、反響して聞こえてきた。[pcms] ;//立ち絵なし ;//se508・複数の感染者のうなり声 [se buf=0 storage="se508"] *6013| [fc] 狭い地下道の中を反響して歪み、聞こえてくる[r] おかしくなった人たちのの恨みがましい声。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a6"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6014| [fc] [vo_mar s="maru0416"] [ns]マルガリータ[nse] 「急ごう!」[pcms] ;//@konya char_clear [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] *6015| [fc] 先輩の声に、ボクらは急いで階段を駆け下りた。[pcms] ;//ブラックアウト [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] ;mm 感染者止まってない [stopse buf=0] ;//se083・コンクリートの上を走る(複数) ;//[se buf=0 storage="se083" loop=true] ;//☆カットインの背景素材を ;//フェードイン・フェードアウトの連続で表示。 ;//テキストはナレーション的に ;//走っているヒロイン二人の息づかいのみ *6016| [fc] ボクらは下水の中を必死で逃げた。[pcms] ;//〆地下通路 [bg storage="BG027"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 11"] [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] ;// SE的にかすかな姦染悠帆の声 「わたる〜」 ? *6017| [fc] 途中、聞こえてくる声の中に悠帆にそっくりなのが聞こえたけど、[r] ボクは振り向かなかった。[pcms] ;//〆宇田川暗渠 [bg storage="BG025"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 13"] [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] *6018| [fc] まるで神話みたいだと思った。[r] ヘビに噛まれて死んだ奥さんを冥界まで迎えにいった[r] 琴の名人オルフェウス。[pcms] *6019| [fc] 冥府の川の渡し守のカロンも地獄の番犬ケルベロスも[r] 彼の琴に聞きほれて通してくれたので、[r] 無事に奥さんと再会することができた。[pcms] *6020| [fc] その上、冥界の王ハデスまで彼の琴の腕前に感心して、[r] 地上へと奥さんを連れて帰る許可をくれた。[pcms] *6021| [fc] だけどそれには[r] 『地上に帰るまで決して振り向いてはいけない』[r] って約束事があった。[pcms] *6022| [fc] しかし、あんまりにも奥さんが呼ぶので地上に帰る前に[r] ふりむいてしまった。[r] そして、奥さんが醜い死体であることがわかってしまう。[pcms] *6023| [fc] そして、冥界にまで助けに行ったはずなのに、[r] 二人の間には憎しみが生まれて、[r] オルフェウスは二度と人を愛せなくなったともいう。[pcms] ;//ボクは琴座の悲しい神話を思い出した。 ;//これ以上、悠帆の姿をした化物を見て、 ;//悠帆のことを嫌いになりたくなかった。 ;//ボクの大好きな悠帆をキライになるなんて、イヤだった! ;//愛する人がそこにいるのに、愛せなくなる。 *6024| [fc] 今なら、ボクはオルフェウスの気持ちが良くわかる。[pcms] *6025| [fc] ボクはこれ以上、悠帆の姿をした化物を見て、[r] 悠帆のことを嫌いになりたくなかった。[pcms] *6026| [fc] ボクの大好きな悠帆をキライになるなんて、[r] ボクには耐えられない。[pcms] *6027| [fc] ボクは走った。[pcms] *6028| [fc] 悠帆への思いを失わないために。[pcms] *6029| [fc] 絶対的な喪失への、せめてもの抵抗に。[pcms] *6030| [fc] 暗渠に響く、跳ね上がる下水の音が、[r] 愛しい人の形をした化物の声を遠ざける。[pcms] *6031| [fc] ヘドロに足をもつれさせながらも、[r] ボクはわざと大きく水音をたてて駆け続けた。[pcms] *6032| [fc] さようなら、悠帆。[pcms] *6033| [fc] ボクの大切な……。[pcms] ;//〆渋谷川暗渠・開口部付近 [bg storage="BG026"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 15"] ;//〆ホワイトアウト [white_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int_w] ;BGM即時停止 [fadeoutbgm time=500] *6034| [fc] [ns]航[nse] 「あっ……」[pcms] *6035| [fc] [vo_ren s="ren0675"] [ns]漣[nse] 「んんっ……」[pcms] *6036| [fc] [vo_mar s="maru0417"] [ns]マルガリータ[nse] 「………………」[pcms] *6037| [fc] [ns]浩助[nse] 「………………」[pcms] *6038| [fc] 白い光が射し込んできた。[pcms] *6039| [fc] 今までずっと地下をさまよっていたボクたちには、[r] 身体を焼かれるかと思うように熱い、熱い光だ。[pcms] ;システムボタン&ウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//SE停止(2秒でF.O.) [stopse buf=0] [bgm storage="BGM06"] ;//ゆっくりフェードイン? ;//〆渋谷川・川底の風景 [bg storage="BG400"][trans_c cross time=1000] ;[eval exp="f.l_map = 26"] ;[wait time=2000] [wait time=500] *6040| [fc] 夢中で逃げたボクたちは、なんとか暗渠をうまく伝って[r] 渋谷川の開渠にたどりついたみたいだ。[pcms] ;//se037・石の転げる乾いた音 [se buf=0 storage="se037"] *6041| [fc] 枯れた川底から、天にそびえるビルを見上げる。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j4"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6042| [fc] [vo_ren s="ren0676"] [ns]漣[nse] 「……街が死んじゃったみたい……だね」[pcms] *6043| [fc] [ns]航[nse] 「うん……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6044| [fc] [ns]浩助[nse] 「ああっ……」[pcms] ;//@konya char_clear [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] *6045| [fc] 街から響く音楽も喧騒も、車の走る騒音もない。[pcms] *6046| [fc] 聞こえるのは風に乗って届く小さな悲鳴とうめき声だけ。[r] それすらも、風のうなりに消えてしまいそうだ。[pcms] *6047| [fc] ボクたちが生まれて育った渋谷の街は漣の言うとおり、[r] 死んでしまったのかもしれない。[pcms] *6048| [fc] この街で生き残っているのは、[r] もうボクたちだけなのかもしれない……。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j11"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6049| [fc] [vo_ren s="ren0677"] [ns]漣[nse] 「お墓……みたい……」[pcms] ;//@ 少し涙ぐみ *6050| [fc] ボクの背中の上の漣が、悲しそうにつぶやいた。[pcms] ;//@konya char_clear [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] *6051| [fc] ところどこに上がっている白や黒や灰色の煙は、[r] 死体を焼く[ruby text="だ び"][ch text="荼毘"]の煙のようにも思えてくる。[r] 夏の高く青い空にそびえるビルは、まるで白銀の墓標のようだった。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6052| [fc] [vo_mar s="maru0825"] [ns]マルガリータ[nse] 「幸いこのあたりにはまだ、あいつらは入ってきていないらしい。[r]  ここなら、見晴らしもいいし広くて身動きもとりやすい。[r]  日が暮れるまでには港に着くだろう」[pcms] *6053| [fc] [ns]航[nse] 「……そうですね」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f11"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6054| [fc] [ns]浩助[nse] 「ワタル、先輩……あれっ!」[pcms] *6055| [fc] コースケが指差した先には……。[pcms] ;//@konya char_clear [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] *6056| [fc] 多くの人影があった。[r] 開渠部の橋の上や、河縁に無数のおかしくなった人たちが[r] 徘徊していた。[pcms] ;//se106・風の音とかすかなうめき声 ;//[se buf=0 storage="se106"] *6057| [fc] 夏の風にのって、かすかなうめきがまた、ボクたちの耳へと届く。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6058| [fc] [vo_mar s="maru0826"] [ns]マルガリータ[nse] 「大丈夫だ。ここまでは入ってこれない。[r]  ワタシたちのように、[r]  下水かなにかで入って来ない限りは無理だ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f11"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6059| [fc] [ns]浩助[nse] 「たしかに……」[pcms] *6060| [fc] [ns]航[nse] 「………………」[pcms] ;//@konya char_clear [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] *6061| [fc] きっと、先輩の言うとおりなんだろう。[r] 川底を見回せば何体かのつぶれた死体が転がっていた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a2"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6062| [fc] [vo_mar s="maru0827"] [ns]マルガリータ[nse] 「おかしくなっていても、身体が動かなくなるほど破壊されれば[r]  死んでしまうようだな……」[pcms] *6063| [fc] [vo_mar s="maru0828"] [ns]マルガリータ[nse] 「作り話の動く死体と言うよりは、麻薬中毒の患者のように[r]  痛みに異常に鈍くなっているようだ……」[pcms] *6064| [fc] [vo_mar s="maru0829"] [ns]マルガリータ[nse] 「おかげでショック死することがない。[r]  人間の死因には意外とそれが多いものだから、[r]  あいつらは一見不死身にすら見える」[pcms] *6065| [fc] [vo_mar s="maru0830"] [ns]マルガリータ[nse] 「だが、あの高さから落ちれば、まず動けなくなるだろう。[r]  だから、ここは安心だ」[pcms] *6066| [fc] 先輩は川辺を見回しながら、[r] どこかやるせないような表情でボクたちに話す。[pcms] *6067| [fc] [ns]航[nse] 「安心だというのに……。[r]  なんで先輩はそんな顔をしてるんですか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6068| [fc] [vo_mar s="maru0831"] [ns]マルガリータ[nse] 「まさかワタシたちが死んだ河に助けられるとは思わなかった。[r]  それが皮肉だと思ってな……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j4"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6069| [fc] [vo_ren s="ren0678"] [ns]漣[nse] 「死んだ河?[r]  死んでる河って……なんですか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6070| [fc] [ns]浩助[nse] 「たしかに、水は干上がってしまってないけど……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6071| [fc] [vo_mar s="maru0832"] [ns]マルガリータ[nse] 「いや、水があっても死んでいる。[r]  こんな風に川辺をコンクリートで塗り固めれば[r]  川に棲むほとんどの生き物は死んでしまう……」[pcms] *6072| [fc] [vo_mar s="maru0833"] [ns]マルガリータ[nse] 「見た目は河だが、そうなったら排水溝と変わらなくなくなる。[r]  ……死んだ河だ」[pcms] *6073| [fc] [vo_mar s="maru0834"] [ns]マルガリータ[nse] 「それを本で読んだ時、ワタシは愚かしいと激怒した。[r]  だが、ワタシたちは今、死んだその河のおかげで助かっている。[r]  ……人生、本当に何が起こるかわからないな」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6074| [fc] [ns]浩助[nse] 「サプライズってやつですか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a3"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6075| [fc] [vo_mar s="maru0835"] [ns]マルガリータ[nse] 「さあな……」[pcms] *6076| [fc] そういって先輩は、自嘲気味に笑う。[r] 先輩は伝統を大切にする人だし、[r] この街の歴史なんかを調べてたから、きっと複雑な気分だろう。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6077| [fc] [vo_mar s="maru0836"] [ns]マルガリータ[nse] 「河を殺すような工事を擁護する気はないが、[r]  人生、なにがなんの役に立つかわからないという教訓としよう。[r]  ……そろそろ出発するぞ」[pcms] ;//@konya char_clear [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] *6078| [fc] 先輩は照れ隠しのように、最後にそう言うと海に向かって[r] 川底を歩き始めた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6079| [fc] [ns]浩助[nse] 「………………」[pcms] *6080| [fc] コースケはまだ、死んだような街を見続けている。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j4"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6081| [fc] [vo_ren s="ren0679"] [ns]漣[nse] 「コーちゃん……?」[pcms] *6082| [fc] [ns]航[nse] 「………………」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6083| [fc] [ns]浩助[nse] 「それじゃあ、サプライズついでに、オレからもひとつ……」[pcms] ;//SE即時停止 [stopse buf=0] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6084| [fc] [vo_mar s="maru0837"] [ns]マルガリータ[nse] 「なんだ……?」[pcms] *6085| [fc] 先輩はなぜか足を止めたままのコースケの言葉に振り返る。[r] そういえば、海に逃げるってボクたちが言ってから[r] 様子が変な気がするけど……。[pcms] *6086| [fc] ……いったいどうしたんだろう?[pcms] *6087| [fc] カナヅチじゃないし、海は別に嫌いじゃなかったはずだ。[r] 何度も、一緒に行ったはずだし。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6088| [fc] [ns]浩助[nse] 「……オレ……渋谷に戻るわ……」[pcms] *6089| [fc] [ns]航[nse] 「えっ!?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j4"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6090| [fc] [vo_ren s="ren0680"] [ns]漣[nse] 「コーちゃん!?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a6"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6091| [fc] [vo_mar s="maru0838"] [ns]マルガリータ[nse] 「正気か!?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6092| [fc] [ns]浩助[nse] 「正気です。[r]  やっぱり、オレはまだ逃げるべき時じゃない……」[pcms] *6093| [fc] [ns]航[nse] 「逃げるべき時って……。[r]  今を置いて他にないだろ!?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6094| [fc] [ns]浩助[nse] 「それは……お前だからだよワタル……。[r]  オレはまだ、おやじもおふくろも消息がつかめないんだぜ。[r]  ……それから瑞樹も」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a7"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6095| [fc] [vo_mar s="maru0839"] [ns]マルガリータ[nse] 「無理だ![r]  ここまでなったら助かってるわけがない……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f4"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6096| [fc] [ns]浩助[nse] 「オレも先輩の言うとおりだと思います……。[r]  多分、行ってもムダなんです。[r]  ……でも、そう思ったら本当に無駄になっちまう」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f2"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6097| [fc] [ns]浩助[nse] 「……そんな風に思っちまって……」[pcms] *6098| [fc] そう言って、またコースケは渋谷の街を見上げる。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6099| [fc] [ns]浩助[nse] 「オレぐらいは瑞樹を探してやりたいって思うんだ。[r]  アイツ、あんな感じじゃ、きっと探してくれるヤツなんていない。[r]  だから、オレだけでも……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6100| [fc] [vo_mar s="maru0840"] [ns]マルガリータ[nse] 「覚悟の上か?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f3"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6101| [fc] [ns]浩助[nse] 「オレは仮にも自警団ですからね。[r]  自警団がこんな時に逃げるっていうのはおかしな話でしょ?[r]  今帰れば、まだ無事な人間を何人か助けられるかもしれない」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f4"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6102| [fc] [ns]浩助[nse] 「だから……ここでお別れです」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j11"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6103| [fc] [vo_ren s="ren0681"] [ns]漣[nse] 「コーちゃん……」[pcms] *6104| [fc] 漣が涙をこぼす。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6105| [fc] [ns]浩助[nse] 「………………」[pcms] *6106| [fc] [ns]航[nse] 「コースケが行くんなら……ボクも行く……」[pcms] *6107| [fc] ボクだって、泣きそうだった。[r] それより前に、コースケが行くならボクもって……。[r] 瑞樹も気になるし、コースケがいなくなるなんてイヤだ。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f4"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6108| [fc] [ns]浩助[nse] 「ワタルにゃ無理だよ……」[pcms] *6109| [fc] [ns]航[nse] 「ボクの火事場の馬鹿力はすごかったろ?[r]  漣だって、ここまで運んできたんだし……」[pcms] *6110| [fc] [ns]浩助[nse] 「お前なぁ……」[pcms] *6111| [fc] コースケは呆れたようにボクを見る。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f11"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6112| [fc] [ns]浩助[nse] 「その漣ちゃんをどうするんだ?」[pcms] *6113| [fc] [ns]航[nse] 「あっ……。[r]  そ、それは……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j11"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6114| [fc] [vo_ren s="ren0682"] [ns]漣[nse] 「………………」[pcms] ;//漣は無言のままで、ボクにひしっと、しっかりしがみつく。 *6115| [fc] 漣は無言のままで、ボクの胸に顔を埋める。みんなの視線から[r] 逃げるように――[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f11"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6116| [fc] [ns]浩助[nse] 「漣ちゃんのことをこの世で一番わかってるのはお前だろ?[r]  お前がいなくなったら、漣ちゃんがどれだけ悲しむんだ?」[pcms] *6117| [fc] [ns]航[nse] 「それはそうだけど……。[r]  ボクだって、コースケと別れるのは……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f3"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6118| [fc] [ns]浩助[nse] 「バーカ![r]  絶対やられると決まってるわけじゃないだろ……。[r]  縁起でもないこと言うなっ!!」[pcms] *6119| [fc] [ns]航[nse] 「う、うんっ……そうだよね……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6120| [fc] そうだ……。[r] さっき、コースケも言ったけど、ボクたちだけでも[r] 瑞樹たちの無事を祈らなきゃきっと本当にダメになる。[pcms] *6121| [fc] コースケのことだって同じだ、[r] ボクたちだけでも無事に帰ってくることを信じてやらないと……。[pcms] *6122| [fc] [ns]浩助[nse] 「でも、ありがとうよ……。[r]  やっぱり、お前は[ruby text="マブダチ"][ch text="親友"]だ」[pcms] *6123| [fc] [ns]航[nse] 「コースケ……」[pcms] *6124| [fc] なんだか照れくさい……。[r] ボクはそう思いながらも、[r] コースケにもうひとつ頼んでキモチを託す。[pcms] *6125| [fc] [ns]航[nse] 「戻ったら、彦ちんと緒織さんにも、会えるといいな。[r]  あの二人はきっと無事だから……。[r]  そしたら、一緒に帰って来てくれよ」[pcms] *6126| [fc] 無事でいてほしい。[r] 彦ちん、それから……。[pcms] ;//-------------------------------------------------------------------- ;//条件分岐 ;//〆:緒織とsexしているかどうか ;//ON=ラベル 緒織とsex onにジャンプ ;//OFF=ラベル 緒織とsex off にジャンプ [if exp="f.l_iori_sex==1"][jump storage="42170.ks" target=*42170_01][endif] [jump storage="42170.ks" target=*42170_02] ;//-------------------------------------------------------------------- ;//-------------------------------------------------------------------- ;//ブロック内判定 ;//〆ラベル:緒織とsex ON *42170_01 ;//☆緒織とSEXしていた場合は、一瞬EV表示で回想。 *6127| [fc] 緒織さん……ボクの初めての人も……。[pcms] ;//以降 合流ポイントに [jump storage="42170.ks" target=*42170_03] ;//-------------------------------------------------------------------- ;//ブロック内判定 ;//〆:ラベル:緒織とsex off *42170_02 *6128| [fc] 緒織さん……も……。[pcms] [jump storage="42170.ks" target=*42170_03] ;//-------------------------------------------------------------------- ;//合流 ポイント *42170_03 *6129| [fc] ボクの気持ちをコースケに託す。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f11"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6130| [fc] [ns]浩助[nse] 「ああ、帰ってはこれないが、一緒に出てくるよ。[r]  だって、オレたちにとって帰る場所は渋谷だろ?」[pcms] *6131| [fc] [ns]航[nse] 「そうだね……」[pcms] ;//@konya キャラ消し [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] ;//se057・手を打ち合わせる パシッ [se buf=0 storage="se057"] *6132| [fc] ボクはコースケの出した手に自分の手を打ち合わせた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6133| [fc] [ns]浩助[nse] 「それじゃ、もう行くぞ。[r]  日が高くなったら、漣ちゃんが大変だろうし、[r]  オレも戻るなら早い方がいいしな……」[pcms] ;//時間経過確認 朝ですか? ;//地下で明けて 午前中として書いてます 早朝? [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6134| [fc] [vo_mar s="maru0841"] [ns]マルガリータ[nse] 「健闘を祈っているぞコースケ……」[pcms] *6135| [fc] 先輩が手を差し出した。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6136| [fc] [ns]浩助[nse] 「先輩、初めて名前で呼んでくれたのかな?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a3"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6137| [fc] [vo_mar s="maru0842"] [ns]マルガリータ[nse] 「そうかも知れない……。[r]  すまなかったな。[r]  キミのような立派な戦士を名前で呼ばなくて……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f4"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6138| [fc] [ns]浩助[nse] 「戦士だなんて……そんな大げさな……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a3"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6139| [fc] [vo_mar s="maru0843"] [ns]マルガリータ[nse] 「いや、キミは立派な戦士だ。[r]  ワタシはキミと同じような立派な戦士を数多く見てきたからな。[r]  キミなら、きっと目的を達して、無事に帰ってこれる」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f3"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6140| [fc] [ns]浩助[nse] 「……あざ〜すっ!!」[pcms] *6141| [fc] そう言って、コースケは先輩の手をとって握手をした。[r] その目は、少しだけ涙ぐんでいた。[pcms] ;//@konya キャラ消し [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] *6142| [fc] 先輩もこう言ってくれているんだ。[r] きっと、コースケは戻ってこれる。[r] 瑞樹や彦ちんや緒織さんと一緒に。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j7"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6143| [fc] [vo_ren s="ren0683"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃん……、降ろして……」[pcms] *6144| [fc] [ns]航[nse] 「ああっ……」[pcms] ;//@konya キャラ消し [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] ;//ボクは漣を背中から降ろす。 *6145| [fc] ボクは漣を抱え上げた腕を下げ、ゆっくりと降ろす。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6146| [fc] [ns]浩助[nse] 「漣ちゃん……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j7"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6147| [fc] [vo_ren s="ren0684"] [ns]漣[nse] 「今日はさよなら……コーちゃん……。[r]  また会おうね……」[pcms] *6148| [fc] そう言って、漣はコースケを抱きしめた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6149| [fc] [ns]浩助[nse] 「調子悪いのに……。[r]  ありがとう漣ちゃん……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j7"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6150| [fc] [vo_ren s="ren0685"] [ns]漣[nse] 「私も、コーちゃんが出てこれるようにおまじない……」[pcms] *6151| [fc] そう言って漣は、もういちどしっかりと[r] コースケを抱きしめる。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6152| [fc] [ns]浩助[nse] 「漣ちゃん……。[r]  おまじないしてもらったから絶対に出て来れるな。[r]  ……ワタルを頼むよ……漣ちゃん」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j8"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6153| [fc] [vo_ren s="ren0686"] [ns]漣[nse] 「うんっ……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6154| [fc] [ns]浩助[nse] 「漣ちゃん……こいつ、ホントにいいやつだけど、[r]  超絶にニブいから、言いたいことはハッキリ過ぎるくらい[r]  言わないとダメだから……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j7"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6155| [fc] [vo_ren s="ren0687"] [ns]漣[nse] 「う、うん……わかってる……」[pcms] *6156| [fc] [ns]航[nse] 「超絶、鈍いって……」[pcms] *6157| [fc] それに、漣は『わかってる』って……。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j8"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6158| [fc] [vo_ren s="ren0688"] [ns]漣[nse] 「本当だよ……」[pcms] ;//言い方のニュアンス → 苦笑するような感じで *6159| [fc] しかも、ダメ押し?[r] コースケから離れて漣はボクにそう言った。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6160| [fc] [ns]浩助[nse] 「それじゃ先輩。[r]  悪いけどワタルの荷物をお願いします」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6161| [fc] [vo_mar s="maru0844"] [ns]マルガリータ[nse] 「他に道具はいいのか?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6162| [fc] [ns]浩助[nse] 「渋谷にはないモノなんて探す方が大変ですよ。[r]  いらないモノもいっぱいありますがね……。[r]  そうだ、このライトだけもらってきます」[pcms] *6163| [fc] 浩助は荷物を分配してから使っていた先輩のライトを[r] みせながら言った。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="kou_f11"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150] *6164| [fc] [ns]浩助[nse] 「じゃあな、みんな……。[r]  また、会おう!」[pcms] *6165| [fc] [ns]航[nse] 「またな!」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j8"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150] *6166| [fc] [vo_ren s="ren0689"] [ns]漣[nse] 「コーちゃん、またねっ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a3"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6167| [fc] [vo_mar s="maru0845"] [ns]マルガリータ[nse] 「また、会おう」[pcms] ;//@konya キャラ消し [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] ;//se052・コンクリートの上を走る(一人) [se buf=0 storage="se052"] *6168| [fc] コースケはそれだけ言うとボクたちに背を向けて、[r] 死んだ街へと向かっていった。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="maru_a1"][ChrSetXY layer=5 x=147 y=0][trans_c cross time=150] *6169| [fc] [vo_mar s="maru0846"] [ns]マルガリータ[nse] 「ワタシたちも行くぞ……」[pcms] ;//@konya キャラ消し [chara_int_ layer=5][trans_c cross time=150] ;//☆シルエットで、歩み去る3人 ;//se051・コンクリートの上の足音(複数) [se buf=0 storage="se051"] *6170| [fc] 先輩の声にボクたちはコースケとは逆に[r] 渋谷に背を向けて歩き出した。[pcms] *6171| [fc] ボクと漣は何度も何度も振り返った。[pcms] *6172| [fc] コースケの方も同じらしくて、ボクたちが振り返っているのに[r] 気がつくと、手をふって応えてくれた。[r] それにボクと漣は手をふって応える。[pcms] *6173| [fc] どんどんコースケは小さくなっていく、[r] それでもコースケは見えなくなるまで手を振り続けてくれた。[pcms] *6174| [fc] そのコースケも豆粒のように小さくなって、[r] わからないくらいになって……。[r] ついには見えなくなった。[pcms] *6175| [fc] [ns]航[nse] 「コースケ……」[pcms] *6176| [fc] 目元に涙がにじんだ。[pcms] *6177| [fc] ボクは忘れないだろう。[r] あんなすごい勇気と優しさを持った親友がいたことを。[r] ……絶対に……。[pcms] ;BGM即時停止 [fadeoutbgm time=500] ;//場面転換 [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] *LABEL_MEMORIES_START [bgm storage="BGM15"] ;//〆EV0XX/漣/タオルケットかぶり/ ;//主人公にだっこされている [evcg storage="EV018e"][trans_c cross time=300] ;システムボタン&ウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *6178| [fc] [vo_ren s="ren0690"] [ns]漣[nse] 「ごめんね……お兄ちゃん……」[pcms] *6179| [fc] [ns]航[nse] 「あやまるなよ。[r]  あたりまえだろ?[r]  それに漣の冷却シートのお陰で、ボクも涼しいんだ……」[pcms] *6180| [fc] 漣はまた、ボクの背中の上にいた。[r] 日が高くなって暑くなると、コースケの忠告どおり[r] 漣はかなり辛そうだった。[pcms] *6181| [fc] 漣は肌も弱いのに日焼け止めもないから。[r] 身体を冷やすための冷却シートの上からタオルケットをかけて、[r] 夏の日差しを遮った。[pcms] *6182| [fc] あの混乱の中でも、この辺を持って来て良かったと本当に思った。[r] そういえば、漣もずっと逃げ続けてきたのに[r] 大事なバイオリンだけは未だにしっかりと握っている。[pcms] *6183| [fc] 今は、ボクの肩にかかっている。[pcms] *6184| [fc] 命懸けの状況でも持ち出すほど大切な物を、[r] ボクには預けてくれるんだな……。[pcms] *6185| [fc] ボクもそろそろ疲れてきたけど、[r] 今はまだ疲れを見せる訳には行かない。[pcms] *6186| [fc] あとでいくらでも休める。[r] だから、今は……。[pcms] *6187| [fc] 相変わらず河の周りからはおかしくなった人たちの声が[r] 風に乗って聞こえてくる。[pcms] ;//まるでゾンビ映画のように、死んだ街の中で動いている人間は ;//彼らだけのようだ。 *6188| [fc] まるで映画のように、[r] 死んだ街の中で動いている人間は彼らだけのようだ。[pcms] *6189| [fc] [vo_ren s="ren0691"] [ns]漣[nse] 「……みんないなくなっちゃたね……」[pcms] *6190| [fc] [ns]航[nse] 「………………」[pcms] *6191| [fc] 漣の言葉にボクはまた街の方を見回す。[pcms] ;[black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] [bg storage="BG400"][trans_c cross time=500] *6192| [fc] [ns]航[nse] 「……ゆっ……」[pcms] *6193| [fc] ボクはそのおかしくなった人たちの中に悠帆に[r] よく似た人影を見つけて、思わず名前を呼びそうになった。[pcms] *6194| [fc] ……呼んじゃダメだ![r] 悠帆はもういない。[pcms] *6195| [fc] 優しくて、いつも元気で、かわいくて、[r] 食いしん坊だった悠帆は……[r] もう、いない……。[pcms] *6196| [fc] あれが悠帆だとしても、悠帆の姿をした違うものだ。[r] 悠帆じゃない。[pcms] ;[black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] [evcg storage="EV018e"][trans_c cross time=500] *6197| [fc] [ns]航[nse] 「ううん……まだいるじゃないか。先輩も、漣の[ruby text="バ イ オ リ ン"][ch text="お母さん"]も……[r]  ……それに、ボクだって……」[pcms] ;mm ルビが読みにくいから2行にしておく ;//漣の生みの母親は故人では? ;//ヴァイオリンを指してのでしょうか? ;//漣はバイオリンを母親の分身のように思ってるらしいです *6198| [fc] [vo_ren s="ren0692"] [ns]漣[nse] 「……うん。[r]  お兄ちゃんが無事で、私は本当にうれしいよ……」[pcms] *6199| [fc] [ns]航[nse] 「それにさ……コースケが言ったじゃないか。[r]  ちゃんとわかるまで信じていよう」[pcms] *6200| [fc] [ns]航[nse] 「コースケもきっと無事にでてくる。[r]  それから、彦ちんに緒織さん……。[r]  もしかして……父さんだって……」[pcms] *6201| [fc] 『悠帆は……もう、いないけど……』という言葉を[r] 飲み込みながらボクは笑う。[pcms] *6202| [fc] [vo_ren s="ren0693"] [ns]漣[nse] 「うん……それにお兄ちゃんには私がいるよ……。[r]  こんな風に迷惑かけてばかリだけど……」[pcms] *6203| [fc] [ns]航[nse] 「そうだな……」[pcms] *6204| [fc] 重くて疲れてきたって、少しだけ思ってしまったけど、[r] ボクはこの重さを失いたくないから、[r] ずっとこうやって背負っているんだ……。[pcms] *6205| [fc] だから……。[pcms] *6206| [fc] [ns]航[nse] 「気にするなって。[r]  ボクは好きで漣を背負ってるんだから……」[pcms] *6207| [fc] [vo_ren s="ren0694"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃん……」[pcms] *6208| [fc] 漣はまた、ボクにひしっと抱きついた。[r] この炎天下だとそれは暑苦しかったけど、[r] 絶対に失いたくないぬくもりだった。[pcms] ;[wait time=2000] ;//ラストカット ;[black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] ;//〆渋谷川・川底の風景 [bg storage="BG400"][trans_c cross time=500] ;[eval exp="f.l_map = 26"] ;//☆シルエットで、歩み去る3人←おんぶしてるのにおかしいです *6209| [fc] 全てが変わってしまった。[r] 時々、ボクが夢想していた『此処ではない何処』[r] ……それは今のこの世界だったんだろうか?[pcms] *6210| [fc] こんなになってしまって、ボクたちはこれからどうなるんだろう。[r] 生まれた街はなくなってしまった。[pcms] *6211| [fc] あの人間をおかしくする病気だって……。[r] 簡単に伝染するし、どこまで被害は広がっていくかわからない。[r] 新しいウィルスは東北の時のように沈静化するんだろうか?[pcms] *6212| [fc] この先待ち受けているのは暗い先の見えない未来だ。[r] ボクは変わらない退屈な日々を思い出して、涙を流しそうになる。[r] 足を止めてしまいそうになる。[pcms] *6213| [fc] [vo_ren s="ren0695"] [ns]漣[nse] 「お兄ちゃん……?」[pcms] *6214| [fc] [ns]航[nse] 「ああ、なんでもないよ……」[pcms] *6215| [fc] それでも、ボクは進んで行かなくちゃなくちゃいけない。[r] この絶望的な世界の中を……。[pcms] ;mm CGで終わらすかどうかあとで再考 切り替え多くてテンポ悪い [evcg storage="EV018e"][trans_c cross time=500] *6216| [fc] ……だって、ボクには[ruby text="いもうと"][ch text="漣"]がいる。[pcms] ;//END ;//☆3人だけの脱出END(漣) ;// フェードアウト [sysbt_meswin clear] ;mm [wait time=1000] [white_toplayer][trans_c cross time=1500][hide_chara_int_w] [wait time=500] ;//●ゲームオーバー [gameover time=500 movie="ending.mpg"] ;//--------------------------------------------------------------- ; 回想モード中なら、回想モード画面に戻る [if exp="tf.scene_mode==1"] [jump storage="b_scene.ks" target=*back_from_SR] [endif] ;[eval exp="sf.g_scene53 = 1"] ;//--------------------------------------------------------------- [returntitle][s]