*D0060_TOP ;{SceneSet 真相・Pt.V} ;//タイトル:真相・Pt.V ;//---------------------------------------------------------- ;//file名 :D0060 ;//登場人物:主人公・石郷岡・真坂・能登屋・鐙・桐越 ;//服装 :全員私服(キャンプ場用スタイル) ;//日付 :8/9 ;//時間 :午後9時〜 ;//場所 :学園内 ;//予想容量:90kb ;//※能登屋バッド ;//---------------------------------------------------------- ;//♂:フローチャートマップ用フラグの埋め込み ;//〆:サバイバル1STフロー・8のマーク表示フラグ ;//〆:サバイバル1STフロー・16のマーク点灯フラグ ;//♂:ここまでセット ; ; ; ;//♪_BGM10 継続 ;//★_山奥の学園 教室 夜(灯り無し) bg26b.bmp ;//井上 D0030を引き継ぎ *1329| [fc] [ns]大介[nse] 「…………」[pcms] *1330| [fc] [vo_aya s="aya_0957"] [ns]絢[nse] 「……」[pcms] *1331| [fc] [vo_mak s="mako_1122"] [ns]眞琴[nse] 「…………」[pcms] *1332| [fc] やはり、あの連中が彷徨いている中、しかもこんな夜中に、[r] 学校を見回ろう、なんていうのは少し厳しい。[r] 男の俺でさえ、躊躇ってしまうほどだ。[pcms] *1333| [fc] それを女の子達にも強要しようと言うんだ。[r] ……なかなか手を挙げるのは難しいだろう。[r] ここは一つ、俺が……。[pcms] *1334| [fc] 俺が、と口を開こうとした矢先、マコトが勢いよく立ち上がり、[r] 引きつった笑顔を浮かべながら勢いのよい声で話し出した。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_cA02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1335| [fc] [vo_mak s="mako_1123"] [ns]眞琴[nse] 「じゃあ、アタシが最初! 朝方だと辛そうだし![r]  ……っていうより、最初ってなかなか言い出せないだろうし。[r]  アタシが一番で行ってくるよ! アンタは少しでも休んでて!」[pcms] *1336| [fc] [ns]大介[nse] 「マコト、大丈夫か?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_cC01"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1337| [fc] [vo_mak s="mako_1124"] [ns]眞琴[nse] 「だ〜いじょうぶだって! アタシにまかせておきなさい![r]  ……って、そりゃ少しは怖いけどさあ……」[pcms] *1338| [fc] [ns]大介[nse] 「素直だなあ。じゃあとりあえず言葉に甘えさせて貰おうかな。[r]  あともう一人はどうする? 梢……はこの時間じゃキツいか。[r]  恐がりだしな」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *1339| [fc] [vo_koz s="kozu_0663"] [ns]梢[nse] 「……そうやって……」[pcms] ;//♂小さな声でつぶやくように *1340| [fc] [ns]大介[nse] 「ん? どうした?」[pcms] *1341| [fc] 梢はうつむいたまま、体を震わせていた。[r] やはり怖くて無理なんだろう。[r] 次のタイミングで俺と一緒なら、朝も近いしまだマシだろうか。[pcms] *1342| [fc] ということは、マコトと真坂さんか……。[pcms] *1343| [fc] この二人なら良いコンビだろう。[r] 冷静な真坂さんと、まあそれなりに胆の座ったマコトだ。[r] その次は、俺と梢。[pcms] *1344| [fc] 梢は、俺が庇いながら……。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_cA03"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=40][trans_c cross time=150] *1345| [fc] [vo_koz s="kozu_0664"] [ns]梢[nse] 「どうしてそうやってわたしの事バカにするの!?[r]  怖くなんかないよ! わたしと、まことちゃんの二人で行く![r]  それでいいでしょ? 大介兄ちゃんと絢さんは休んでて!」[pcms] *1346| [fc] [ns]大介[nse] 「お……おい、梢……」[pcms] *1347| [fc] [vo_koz s="kozu_0665"] [ns]梢[nse] 「わたし……怖くなんかないもん![r]  じゃあ、もう行くよ!? 大介兄ちゃんはちゃんと休んでて」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] ;//■_ドアを乱暴に閉める ;//se018.ogg(暫定・た) [se buf=0 storage="se018"] *1348| [fc] 梢は何か怒ったような様子で、勢いよく扉を閉め、[r] 廊下に出て行った。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1349| [fc] [vo_mak s="mako_1125"] [ns]眞琴[nse] 「梢ちゃん、どうしちゃったんだろ」[pcms] *1350| [fc] [ns]大介[nse] 「うーん……分からん。[r]  俺、なんか怒らせるような事言ったかな……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1351| [fc] [vo_aya s="aya_0958"] [ns]絢[nse] 「……仙道君の言葉は、特に問題はなかったと思いますけど……」[pcms] *1352| [fc] [ns]大介[nse] 「……考えても仕方ないか。俺が悪かったんなら後で謝っとくよ。[r]  それよりマコト、梢を頼む。あいつ強がってるだけなんだよ。[r]  怖くて身動き取れなくなったとか洒落にならないからな」[pcms] [chara_int] [ChrSetEx layer=3 chbase="ab_cA01"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=4 chbase="ma_cA07"][ChrSetXY layer=4 x=324 y=0][trans_c cross time=150] *1353| [fc] [vo_mak s="mako_1126"] [ns]眞琴[nse] 「分かった。じゃあ、アタシも行ってくるね。[r]  絢さん、冴子さんと翔をよろしく」[pcms] [ChrSetEx layer=4 chbase="ma_cA01"][ChrSetXY layer=4 x=324 y=0][trans_c cross time=150] *1354| [fc] [vo_aya s="aya_0959"] [ns]絢[nse] 「はい。眞琴さんも気をつけてください。[r]  何かあったら、すぐに駆けつけますから」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="ab_cA02"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *1355| [fc] [vo_mak s="mako_1127"] [ns]眞琴[nse] 「大丈夫だって。あいつら、この中には入ってこれない……、[r]  と思うし! まあ、なんかあったら叫んで知らせるね」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="ab_cC01"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *1356| [fc] [vo_mak s="mako_1128"] [ns]眞琴[nse] 「あと、アンタ。[r]  絢さんは、アンタがきっちり守ってあげなさいよ!?[r]  分かってるよね! じゃあ、行ってくる!」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] ;//■_扉を閉める音 [se buf=0 storage="se018"] ;//♂:フローチャートマップ用フラグの埋め込み ;//〆:サバイバル1STフロー・6のマーク点灯フラグ ;//♂:ここまでセット ; ; ; *1357| [fc] こんな状況だと言うのに、マコトは勢いよく教室を飛び出し、[r] 梢の名を呼びながら駆けていった。[pcms] *1358| [fc] [ns]大介[nse] 「カラ元気かな……無茶しなきゃ良いけど」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1359| [fc] [vo_aya s="aya_0960"] [ns]絢[nse] 「そうですね……。それより梢さんの様子、気になりませんか?」[pcms] *1360| [fc] [ns]大介[nse] 「うーん、どうしちゃったんだろうなあ……。まあ、時々、[r]  あんな風になってた事もあるし、そのうち泣きべそ掻きながら、[r]  ココに走って戻ってくるんじゃないかなあ……」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *1361| [fc] やはり、真坂さんも気になっていたようだ。[r] とはいえ、俺にも真坂さんにも、原因は皆目検討付かない。[r] 単に、苛々が募っただけならいいけど。[pcms] *1362| [fc] もしくは、もうすぐ家に帰れる、という安心感から、[r] 今までの鬱憤が変な方向に爆発してしまったのだろうか。[pcms] *1363| [fc] まあ、本人に聞かないと分からないか……。[pcms] *1364| [fc] 梢の様子に付いて考えるのをやめた俺は、ふと、携帯の時計に[r] 目をやった。[r] 暗闇の中明るく浮かんだ時計は夜11時を指していた。[pcms] *1365| [fc] [ns]大介[nse] 「大体2時位からか。普段ならグッスリ眠ってる時間だな。[r]  真坂さんは、大丈夫? 夜更かしとか」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cD02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1366| [fc] [vo_aya s="aya_0961"] [ns]絢[nse] 「え……? 私は大丈夫です。[r]  母の看護で慣れていると言えば慣れていますから……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cB02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1367| [fc] 真坂さんの声は、次第にくぐもっていき、[r] 最後は聞き取れないほど、小さくなってしまっていた。[pcms] *1368| [fc] お母さんが病気がちだって言っていたし、[r] こんな中、心配なんだろうな。[r] 悪い事聞いちゃったな……。[pcms] *1369| [fc] 話題を変えた方が良さそうだ。[pcms] *1370| [fc] [ns]大介[nse] 「あ……ああ、そうだったんだ……。[r]  あ、あのさ、冴子さん大丈夫……かな?[r]  様子見に行った方がいいかな……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1371| [fc] [vo_aya s="aya_0962"] [ns]絢[nse] 「いえ、大丈夫だと思います。[r]  あの二人は、今はそっとしておいた方がいいかと……。[r]  それより気になるのは、あの時の梢さんの口調ですが……」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *1372| [fc] 梢か……。[pcms] *1373| [fc] どうも夜になってからの梢の様子はおかしい。[r] ついさっきまでは、俺に対して何か怒っているのかと思っていた。[pcms] *1374| [fc] だが、良く考えて見たら、梢は翔くんや冴子さんにも、[r] 食って掛かっていた。[pcms] *1375| [fc] 普段の梢なら、絶対にそんなことはしない。[r] いや、出来ない筈だ。[pcms] *1376| [fc] 突然人が変わったように見える。[r] あれは、緊張感から来る物なのだろうか。[r] それとも、また別の理由があるのだろうか?[pcms] *1377| [fc] 考えられるとすれば……。[r] 梢は、どこかで感染してしまっている?[pcms] *1378| [fc] 感染者は凶暴になる。[r] ラジオで言ってた事だ。[pcms] *1379| [fc] いや、そんなこと考えたく無い……。[pcms] *1380| [fc] やっぱり、単に緊張感がピークに到達した事、[r] それに加えて朝には助かる、という事から、[r] [ruby text="たが"]箍が外れてしまっているのだろう。[pcms] *1381| [fc] 翻って翔くんと冴子さんだが、今のところは無事だろう。[r] 翔くんも冴子さんも何かあればココに飛んでくるだろうし、[r] 動けない状態で何かあったとしても、悲鳴ぐらいは上げるだろう。[pcms] *1382| [fc] 大丈夫……だろう……。[r] 今はそう思うしかない。[pcms] *1383| [fc] そうとでも思わなければ、俺までおかしくなってしまいそうだ。[r] あのイカレ野郎達のせいで、俺達の関係がギクシャクし始めた。[r] イカレ野郎達を疑うのと同時に『仲間達』まで疑っている。[pcms] *1384| [fc] このままだと、ココを脱出する前に、俺達仲間が、[r] 仲間同士でケンカしあう様な状況になりかねない。[r] 仲間割れで全滅なんて、一番みっともない。[pcms] *1385| [fc] [ns]大介[nse] 「よし……」[pcms] *1386| [fc] 梢とマコトが戻ってきたら、一度話し合おう。[r] このままじゃマズいって。[r] あとほんの少しの辛抱で助かるんなら、もっと協力しなきゃ。[pcms] *1387| [fc] 俺はこの集団のリーダーという訳ではない。[r] だけど、誰かが言わなきゃならないことだろう。[r] 言い出せるのは、俺か真坂さん位だろう。[pcms] *1388| [fc] 相手が梢なら、俺が言うべきか……。[pcms] *1389| [fc] 決意を決め、それまで俯いていた顔を上げた俺に気が付いたのか、[r] 真坂さんが声を掛けてきた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1390| [fc] [vo_aya s="aya_0963"] [ns]絢[nse] 「あの……仙道君、冴子さんの事ですけど……。[r]  ラジオで言っていた事、当てはまる気がするんですよね。[r]  おかしな行動を取るとか……」[pcms] *1391| [fc] [ns]大介[nse] 「うん……」[pcms] *1392| [fc] 俺も真坂さんも、同じような事を考えていたようだ。[r] もっとも俺は梢を、真坂さんは冴子さんの事を、だが。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1393| [fc] [vo_aya s="aya_0964"] [ns]絢[nse] 「ラジオで言ってたので一番印象が強かったのは、あの……。[r]  致死率99%……っていう事ですけど……。もし、冴子さんが[r]  感染してしまっていたら……」[pcms] *1394| [fc] 真坂さんの言葉が、重く心に突き刺さる。[r] 確かにその可能性はある。[r] しかし、全部言ってしまったら本当のことになってしまいそうだ。[pcms] *1395| [fc] [ns]大介[nse] 「いいよ。言わなくても。冴子さんも、俺達もみんな……。[r]  朝には助かる。そう信じようよ」[pcms] *1396| [fc] 真坂さんの最後の台詞は、予想が付いている。[r] だけど、俺は聞きたくない。[r] そう思った俺は、わざと真坂さんの言葉をかき消そうとした。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA03"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1397| [fc] [vo_aya s="aya_0965"] [ns]絢[nse] 「仙道君。最悪の状況、というのを考えて行動した方が良いと[r]  思います。私達は既に……。[r]  最悪の状況下に置かれているんですから」[pcms] *1398| [fc] 真坂さんの目はまっすぐに俺を見据え、[r] 重かった口調は鋭く尖ったものに変わっていく。[pcms] *1399| [fc] [vo_aya s="aya_0966"] [ns]絢[nse] 「冴子さんに万が一があったら。[r]  そう考えて行動した方が良いと思います」[pcms] *1400| [fc] [ns]大介[nse] 「……それは分かるけどさ、仮にも幼なじみだろ?[r]  もう少し希望とか持った方が良いんじゃないか?[r]  何もそんな、悪い方にばかり考えなくったっていいじゃないか」[pcms] *1401| [fc] [vo_aya s="aya_0967"] [ns]絢[nse] 「親友だとか、幼なじみとか。[r]  貴方は貴方で、そういう考えは『今は』捨てた方がいいですよ。[r]  何があるか分からないんですから」[pcms] *1402| [fc] [vo_aya s="aya_0968"] [ns]絢[nse] 「私達の中で、誰かがおかしくなったとしても。[r]  自分は“それ”に巻き込まれない、引き摺られない。[r]  そう考えながら行動した方が良いと思います」[pcms] *1403| [fc] [ns]大介[nse] 「な、何を言うんだ? 真坂さん?[r]  それじゃあ、万一があったら、自分だけ助かるようにしろって?[r]  みんなを見捨てて逃げろって……?」[pcms] *1404| [fc] [ns]大介[nse] 「俺にはそんなことできないよ![r]  ……真坂さん……君はそれが出来るっていうのか!?[r]  どうなんだよ!」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cB02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1405| [fc] ついさっき、仲間割れはよそうと思ったばかりなのに。[r] 今俺がその引き金を引いてしまいかねない。[pcms] *1406| [fc] それでも、俺は真坂さんの今の態度には納得できない。[r] 思わず、声を荒げて真坂さんに反論してしまう。[pcms] *1407| [fc] [ns]大介[nse] 「第一……冴子さんが感染してるとか……。[r]  まだ分からないだろう!」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA03"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1408| [fc] [vo_aya s="aya_0969"] [ns]絢[nse] 「……確かにそうです。でも、これだけは言わせてください。[r]  私は皆さんに迷惑を掛けそうになったら、[r]  自分の意志で……自分の命を絶ちます」[pcms] *1409| [fc] [vo_aya s="aya_0970"] [ns]絢[nse] 「どうせ貴方達……貴方には『仲間を守る為に』人を傷つける事[r]  なんて、出来ないでしょうから。私が言いたいのは、ただ一つ」[pcms] *1410| [fc] [vo_aya s="aya_0971"] [ns]絢[nse] 「少ない犠牲で、“それ”を上回る人数が助かるのなら、その[r]  方がいいでしょう? って事です。中途半端な感情のせいで全滅[r]  するか。それとも少しでも助かるようにするか、只それだけ」[pcms] *1411| [fc] [vo_aya s="aya_0972"] [ns]絢[nse] 「そんな簡単な事も理解できないのですか?」[pcms] *1412| [fc] 真坂さんの言う事は確かに正論だ。[r] だけど、そんな事出来る訳がない。[pcms] *1413| [fc] 第一、まだ犠牲者が出ているというわけじゃない![pcms] *1414| [fc] [ns]大介[nse] 「だから! まだ感染してるかどうかなんか分からないだろう![r]  真坂さん、君の言う事は間違っちゃいないよ![r]  だけど、人として……友達ってものを考えた事はないのかよ!」[pcms] *1415| [fc] 俺は真坂さんに対し、強い口調で怒鳴り、睨み付けた。[pcms] *1416| [fc] 自分でも抑えが効かないほど興奮しているのは分かっている。[r] 今、真坂さんと口論なんてすべきじゃないのも分かっている。[r] だけど、どうしても言わずにはいられなかった。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1417| [fc] [vo_aya s="aya_0973"] [ns]絢[nse] 「友達……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cB02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1418| [fc] 真坂さんは一言呟いたあと、俺からゆっくりと目を反らし、[r] 地面を見つめたまま押し黙ってしまった。[pcms] *1419| [fc] 俺達の呼吸の音以外、何も聞こえなくなった教室で、[r] 二人はまるで決闘前のように対峙したまま、[r] 指一つ動かさなかった。[pcms] *1420| [fc] 俺達の周りを、時間だけが通り過ぎていく中、[r] 真坂さんの口が、震えながら幽かに開いていく。[pcms] ;//♪_BGM10 フェードアウト [fadeoutbgm time=500] ;^ ;//♪_Insomnia.wav フェードイン [bgm storage="Insomnia"] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA05"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1421| [fc] [vo_aya s="aya_0974"] [ns]絢[nse] 「……私だって! 幼い頃から良くしてくれた、[r]  冴子さんを見捨てる事なんか……出来ない![r]  万一の時の為に……自分の感情を押し殺して来たのに……」[pcms] *1422| [fc] [vo_aya s="aya_0975"] [ns]絢[nse] 「ようやく自分で納得しかけたというのに……。[r]  やっぱり、無理よ! 私だって……そんな簡単に人を……、[r]  仲間を見捨てる事なんか、出来ない!」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA06"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1423| [fc] 強さを増していく真坂さんの言葉。[r] その声は、強さと同時に震えも大きくなっていく。[pcms] *1424| [fc] 俯いたままだった真坂さんが顔を上げると、[r] その目には涙が溢れていた。[pcms] *1425| [fc] 真坂さんの言葉と、頬を伝う涙に、[r] 怒りで鈍感になっていた俺にも、漸く気がついた。[pcms] *1426| [fc] 彼女のあの言葉は、本心じゃなかったんだ。[r] 万一に備えて、覚悟を決めていただけだったんだ。[r] その覚悟を、俺が揺さぶってしまったんだ。[pcms] *1427| [fc] 俺は真坂さんに対して、申し訳ないという感情と、[r] 人間らしい感情を持っている事に安心を覚えた。[pcms] *1428| [fc] 真坂さんはやはり冷静だ。[r] 逆に、俺は感情的になりすぎている。[pcms] *1429| [fc] 俺も、冷静にならないと……。[r] それに、真坂さんに謝らないとな。[pcms] *1430| [fc] [ns]大介[nse] 「ごめん……。俺、頭に血が昇っていたみたいだ。[r]  真坂さん、怒鳴ったりして……ごめん」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cB02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1431| [fc] [vo_aya s="aya_0976"] [ns]絢[nse] 「いえ……いいんです。[r]  私も言葉の選び方が良くなかったですし……。[r]  態度も……もう少しちゃんと説明すればよかったんです」[pcms] *1432| [fc] [ns]大介[nse] 「いや、分かったから大丈夫。[r]  俺が誤解してしまっていたんだ。[r]  だから、真坂さんは謝らなくていいよ」[pcms] ;//♪_Insomnia.wav フェードアウト [fadeoutbgm time=500] ;^ ;//♪_BGM10 フェードイン [bgm storage="bgm10"] *1433| [fc] 確かに言うとおり、真坂さんの言葉の選択は良くなかった。[r] とはいえ、みんなの事をちゃんと考えてくれているんだ。[r] それが分かっただけで、もう十分だ。[pcms] *1434| [fc] 怒鳴りつけてしまったことの気まずさと、[r] 目に涙を溜めた真坂さんを直視できなくなった俺は、[r] 無意識に携帯を触っていた。[pcms] *1435| [fc] 時計は、0時を指していた。[r] 俺達が口論している間、1時間も経ってしまっていた。[pcms] *1436| [fc] このままだと、休むことが出来なくなる。[r] 今は体力を温存しておくのも、優先事項の中の一つだ。[pcms] *1437| [fc] あと3時間もすれば、梢やマコトが戻ってくる。[r] それまで少しでも休んでおかないと。[pcms] *1438| [fc] [ns]大介[nse] 「あのさ……真坂さん、誤解も解けた事だし……。[r]  とりあえず、休もうか……。俺のせいで、[r]  無駄に時間と体力使わせちまったから……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1439| [fc] [vo_aya s="aya_0977"] [ns]絢[nse] 「そうですね……。朝になって、いざここを出る時に、[r]  何かあっては困りますし……。なにより、仙道君には、[r]  車の運転という大役がありますから」[pcms] *1440| [fc] [ns]大介[nse] 「そうなんだよな。でも安心してくれ。[r]  何があっても、みんなを街まで……家まで、[r]  無事に連れて行くから。約束するよ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA01"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1441| [fc] [vo_aya s="aya_0978"] [ns]絢[nse] 「ふふ……ありがとう」[pcms] *1442| [fc] それまで俯き気味だった真坂さんは、[r] ようやく俺に対して顔を向け、口を開いた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *1443| [fc] [vo_aya s="aya_0979"] [ns]絢[nse] 「それと、もう一つありがとう。私の事、理解してくれて。[r]  じゃあ、お休みなさい。仙道君……」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *1444| [fc] 軽く微笑んだ真坂さんは、そのまま床に腰を下ろし、[r] 体育座りの格好で膝に頭を埋めた。[pcms] *1445| [fc] 俺は教室の入り口側に腰を下ろし、壁に背を預けたまま、[r] 目を閉じた。[pcms] *1446| [fc] 遠くで風に煽られ、擦れた葉っぱの音が聞こえる。[r] もっと遠くからは、感染者達の幽かな呻り声が聞こえてくる。[r] とはいえ、この学校の外からだろう。[pcms] *1447| [fc] 目を閉じると、頭が何かに掻き回されたような感じが襲い、[r] 次に俺の意識は暗闇へと落ちていった。[pcms] ;//♪_BGM10 フェードアウト ;//♪_BGM無音 [fadeoutbgm time=500] ;^ ;//#_ブラックアウト [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] ;//■_扉を閉める音 [se buf=0 storage="se018"] *1448| [fc] 完全に意識が落ちる直前に、[r] 教室の扉が閉められる音がした。[pcms] *1449| [fc] 誰かが入ってきたのか……?[pcms] ;//♂:フローチャートマップ用フラグの埋め込み ;//〆:サバイバル1STフロー・21のマーク表示フラグ ;//〆:サバイバル1STフロー・22のマーク表示フラグ ;//〆:サバイバル1STフロー・33のマーク表示フラグ ;//♂:ここまでセット ;//---------------------------------------------------------- ;//〆:条件分岐 ;//  noto_ghostが成立している→ラベルD3_3へ ;//  noto_ghostが成立していない→ラベルD3_2へ [if exp="sf.g_noto_ghost == 1"][jump storage="D0060_B_zapsel.ks" target=*D0060_B_zapsel][endif] [jump storage="D0060_A_zapsel.ks" target=*D0060_A_zapsel] ;//----------------------------------------------------------