*F0010_TOP ;{SceneSet 突撃} ;//タイトル:突撃 ;//---------------------------------------------------------- ;//file名 :F0010 ;//登場人物:主人公・石郷岡・真坂・能登屋・鐙・桐越 ;//服装 :全員私服(キャンプ場用スタイル) → 変更-制服(10/03/22-Mon) ;//日付 :8/9 ;//時間 : ;//場所 : ;//予想容量:40k前後 ;//---------------------------------------------------------- ;//♂:フローチャートマップ用フラグの埋め込み ;//〆:サバイバル2Ndフロー・13のマーク表示フラグ ;//〆:サバイバル2Ndフロー・3のマーク点灯フラグ ;//♂:ここまでセット ; ; ;//★_山奥の学園 教室 夕方 bg26b.bmp [bg storage="bg26b"][trans_c cross time=1000] ;//♪_BGM10 継続 [bgm storage="bgm10"] ;//システムアイコン表示&メッセージウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *4490| [fc] 時刻は17時30分を過ぎた。[r] 俺たちが居る地区への救助活動が始まったはずだ。[r] 気配を、音を逃すまいと、また俺たちは沈黙した。[pcms] *4491| [fc] じりじりと時間が過ぎていく。地区の中でも奥まった位置にある[r] この校舎まで、救助隊が到着するのに、開始からどのぐらい[r] かかるのだろうか……。10分ぐらいと、俺は思っていたけれど。[pcms] *4492| [fc] 外をたむろする『感染者』は、もう救助隊の目に[r] 留まっているだろうか? もしかしたら、密かに遠巻きにして、[r] 捕獲の準備をしているのかもしれない。[pcms] *4493| [fc] [ns]大介[nse] 「……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_UP_cA10"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4494| [fc] [vo_koz s="kozu_0985"] [ns]梢[nse] 「……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_UP_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4495| [fc] [vo_mak s="mako_1384"] [ns]眞琴[nse] 「……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_UP_cB02"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4496| [fc] [vo_aya s="aya_1245"] [ns]絢[nse] 「……」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] *4497| [fc] 17時40分を過ぎた。俺の予想が正しいなら、そろそろ[r] 気配がしてもいい頃だ。もう少し時間が掛かるとしても、[r] 遠くからの何かしらの音とか聞こえてもいいはずだ。[pcms] *4498| [fc] 今朝は、あんな割れるような大音量で、救助の放送を[r] 流していたんだ。同じ方法で、せめて到着していることぐらい、[r] 放送してくれてもいいのではないだろうか?[pcms] *4499| [fc] 未だに俺たちに聞こえてくるのは、外の連中の耳障りなうめき声[r] だけだった。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4500| [fc] [vo_mak s="mako_1385"] [ns]眞琴[nse] 「……ねえ、遅くない? 予定通りに救助始まってるなら、[r]  少しは何か感じられると思うんだけど……。[r]  いくら、アタシがニブくてもさ……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4501| [fc] [vo_aya s="aya_1246"] [ns]絢[nse] 「……また、何か問題が起ったのでしょうか?[r]  ……確認してみましょう」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] ;//se005 カーラジオのスイッチ押す [se buf=0 storage="se005"] *4502| [fc] そう言いながら、真坂さんはラジオのスイッチを押した。[r] 場つなぎの音楽ではなく、すぐに音声が発せられた。[pcms] ;//♪_BGM10 フェードアウト [fadeoutbgm time=500] ;//♪_BGM無音 *4503| [fc] [vo_mob s="radioC_0009"] [ns]ラジオアナウンサー[nse] 「緊急のお知らせです。16時台に開始された河部地区において、[r]  潜んでいた感染者の集団により、救助部隊は全滅しました。[r]  現在、第二次救助部隊の編成を急いでおります」[pcms] *4504| [fc] [vo_mob s="radioC_0010"] [ns]ラジオアナウンサー[nse] 「よって、最後の屋嶋地区への救助到着時間は、現状未定との[r]  発表がなされました。しかしながら、必ず救助隊が向かいます。[r]  身の安全を確保して、そのまま待機をお願いいたします」[pcms] *4505| [fc] [vo_mob s="radioC_0011"] [ns]ラジオアナウンサー[nse] 「決して、むやみに外へ出ないでください。[r]  落ち着いて救助隊の到着をお待ち下さい。新しい情報が[r]  入り次第、引き続きお知らせしていきます。繰り返します……」[pcms] *4506| [fc] 放送された内容は、俺たちにとって絶望的とも思える事だった。[r] もちろん、第二次救助隊の編成が終われば、また救助活動は[r] 再開されるはずだ。でも、いつになるかわからないんだ。[pcms] ;//♪_BGM07 フェードイン [bgm storage="bgm07"] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_cB02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4507| [fc] [vo_mak s="mako_1386"] [ns]眞琴[nse] 「…………ウソでしょー」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_cA11"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=40][trans_c cross time=150] *4508| [fc] [vo_koz s="kozu_0986"] [ns]梢[nse] 「ふえ……まだ待たなくちゃならないの……?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4509| [fc] [vo_aya s="aya_1247"] [ns]絢[nse] 「……そのようです」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_cA10"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=40][trans_c cross time=150] *4510| [fc] [vo_koz s="kozu_0987"] [ns]梢[nse] 「……いったい、いつまで待てばいいの?[r]  本当にわたし達、助けてもらえるの?」[pcms] *4511| [fc] 梢は不安いっぱいの顔で、俺に答えを求めてきた。[r] でも、俺にだってわからない。いい加減待たされることへの[r] 我慢は限界に近かったけれど、待つしかないんだ。[pcms] *4512| [fc] [ns]大介[nse] 「……第二次救助隊を編成しているって、言ってただろ?[r]  大丈夫だよ、いずれはちゃんと救助隊が来るはずだ。[r]  ひとつ前の地区までは、来ていたんだからさ。待つしかないよ」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_cA01"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4513| [fc] [vo_mak s="mako_1387"] [ns]眞琴[nse] 「……そうだね。待つしかないよ、梢ちゃん。[r]  信じて頑張ろうよ……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_cA11"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=40][trans_c cross time=150] *4514| [fc] [vo_koz s="kozu_0988"] [ns]梢[nse] 「うぅ……本当に大丈夫なのかな……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4515| [fc] [vo_aya s="aya_1248"] [ns]絢[nse] 「こちらから、出向く方法は無いでしょうか?」[pcms] *4516| [fc] [ns]大介[nse] 「あれば、とっくにそうしてるよ。真坂さんだって[r]  わかってるだろ。外にどれだけの数、うろうろしているか。[r]  気持ちはわかるけど、ここで待つのが一番だと俺は思う」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4517| [fc] [vo_aya s="aya_1249"] [ns]絢[nse] 「……そうですね。すみません」[pcms] *4518| [fc] [ns]大介[nse] 「謝る事じゃないよ。俺もどうにか出来ないかって、考えは[r]  したんだ。でも、待つのが一番だと思う」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] *4519| [fc] 誰もが落胆の気持ちを隠せなかった。ため息をつき、虚空を眺め、[r] また視線を落とし、肩を落とし……俺たちは誰が見ても[r] 『落ち込んでいる』という姿で座っていた。[pcms] *4520| [fc] ゆらり……と、俺の視界の端で動く影があった。[r] なんだろうと、目をやると、冴子さんが目を覚ましたらしく、[r] 立ち上がったところだった。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA05"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4521| [fc] [vo_sae s="sae_0376"] [ns]冴子[nse] 「…………」[pcms] *4522| [fc] 俺はなにかあったのか、体調はどうだろうかという思いもあって、[r] 冴子さんを凝視していた。でも、頭が下がっていて、表情が[r] 見えない。大丈夫だろうか? 声を掛けたほうがいいだろうか?[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4523| [fc] [vo_sae s="sae_0377"] [ns]冴子[nse] 「……ふふ」[pcms] *4524| [fc] ふわりと頭が上がる。冴子さんの柔らかい髪が、[r] その動きとともに、優しく弾む。[r] 俺と視線が合うと、冴子さんは嫣然と微笑みを浮かべた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA01"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4525| [fc] [vo_sae s="sae_0378"] [ns]冴子[nse] 「ダイちゃん……」[pcms] *4526| [fc] 小さく俺の名前を呼びながら、ふわんと片腕が上げられ、[r] 俺は手招きされていた。なんだろう。何か手を貸して欲しい事が[r] あるのかもしれない。俺は、床から腰を上げた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA02"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4527| [fc] [vo_sae s="sae_0379"] [ns]冴子[nse] 「ふふ……」[pcms] *4528| [fc] 冴子さんは手招きするばかりで、何も言わない。[r] 体調が悪いのだろうか……でも、微笑んでいる。[r] いつもの華やかさを感じる。俺は訝しがりながらも、歩を進めた。[pcms] *4529| [fc] [ns]大介[nse] 「……何か」[pcms] *4530| [fc] [ns]翔[nse] 「さわるなっ!! サエにさわるなっ!!」[pcms] *4531| [fc] ふいに、翔くんの怒号が教室内に響いた。俺はその怒気に[r] 身体がビクリと反応し、足が止まってしまっていた。[r] 床に座る女の子達も、一斉にうなだれていた顔を上げていた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="is_UP_bA03"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c blind_lr time=250] *4532| [fc] [ns]翔[nse] 「だめだっ! サエにさわるなっ! だい、だめだっ!!」[pcms] *4533| [fc] 翔くんは、怒りをあらわにした顔で、勢いよく立ち上がり、[r] 俺を睨み付けていた。[pcms] ;//♪_BGM07 フェードアウト ;// ;//♪_BGM08 フェードイン [bgm storage="bgm08"] *4534| [fc] [ns]大介[nse] 「どうし……て……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c blind_lr time=250] *4535| [fc] [vo_sae s="sae_0380"] [ns]冴子[nse] 「ふふ……ふ。来て……ダイちゃん。うふふ……来なさい。[r]  ダイちゃん。ふふふふっ、うふふふっ。来るのよ、ダイちゃん。[r]  私と、いいこと、しましょう! うふふふふっ、うふふっ!」[pcms] *4536| [fc] 冴子さんが俺に向かって歩き出していた。[r] 両手を差し伸べて、妖艶な微笑みを浮かべている。[r] でも、その目を見て、俺は愕然とした。[pcms] *4537| [fc] アイツラと、あの『感染者』たちと、同じ目つきだ。[r] どこかうつろで、でもギラギラとした欲望が詰まっている。[pcms] *4538| [fc] [ns]大介[nse] 「まさ……か……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bC01"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4539| [fc] [vo_sae s="sae_0381"] [ns]冴子[nse] 「うふふふふふっ、来なさい。ダイちゃん!」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA06"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4540| [fc] [vo_aya s="aya_1250"] [ns]絢[nse] 「! さ、冴子さんっ!」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bC01"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA06"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4541| [fc] [ns]翔[nse] 「離れろっ!! 離れるんだっ!」[pcms] *4542| [fc] 翔くんはそう叫びながら、俺に向かってゆっくり歩いてくる[r] 冴子さんに抱きつき、後ろから羽交い締めにした。[r] 冴子さんは途端に身をよじり、暴れ出していた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bB03"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4543| [fc] [vo_sae s="sae_0382"] [ns]冴子[nse] 「はなせっ! 離してっ!! ダイちゃんっ! たすけてっ![r]  ね、こっちに来てっ、私を助けて、ダイちゃんっ!」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4544| [fc] [ns]翔[nse] 「サエ、頼む。落ち着いてくれ。サエ、サエ……っ」[pcms] *4545| [fc] 翔くんは、泣き出しそうな顔になっていた。それでも決して[r] 力を緩めず、冴子さんを、抱きしめ続けている。[r] 冴子さんは、顔をゆがませて叫び続け暴れ続けていた。[pcms] *4546| [fc] [vo_sae s="sae_0383"] [ns]冴子[nse] 「はなせっ! はなせーっ! …………ショーちゃん。[r]  ショーちゃん、たすけてっ! わたしを、助けてぇっ![r]  はなせっ! ショーちゃんっ!! たすけてっ!!」[pcms] *4547| [fc] ウソだろ? 翔くんが後ろから抱き留めているのに、冴子さんには[r] わからないのか? おかしくなっちまったのか? 本当に?[r] 本当に『感染者』になってしまったのか? ウソだろっ!![pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_cA06"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4548| [fc] [vo_mak s="mako_1388"] [ns]眞琴[nse] 「ウソ……冴子さんが……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_cB01"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=40][trans_c cross time=150] *4549| [fc] [vo_koz s="kozu_0989"] [ns]梢[nse] 「や……いやあ……」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA03"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4550| [fc] [vo_aya s="aya_1251"] [ns]絢[nse] 「……くっ!」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bB03"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA05"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4551| [fc] [ns]翔[nse] 「落ち着いてくれ、サエ。お願いだ。俺はここにいるよ。[r]  サエ、サエーっ! 俺はここに居るんだっ!」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bC01"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4552| [fc] [vo_sae s="sae_0384"] [ns]冴子[nse] 「…………あら。うふふふ。なんだ。私ったら、バカね。[r]  もう、ショーちゃん、どこに行ったのかとおもったわ。[r]  うふふっ……うふふふっ。ああ、もっと抱きしめてぇ」[pcms] *4553| [fc] 冴子さんの身体から力が抜ける。後ろの翔くんに身体を預け[r] 寄りかかり、振り向いて翔くんににっこりとほほえみかけた。[r] 翔くんは泣き出しそうな顔で、冴子さんを抱きしめ続けていた。[pcms] *4554| [fc] [ns]大介[nse] 「翔……くん。冴子さんは……」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4555| [fc] [ns]翔[nse] 「わかってる。……だい。もう俺たちのことは、構うな。[r]  そばに寄るな。わかったな? アヤちゃんも、眞琴も、[r]  梢ちゃんも、わかったなっ? 寄るな。絶対にだっ!!」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] ;//se048 スニーカーで走る音 [se buf=0 storage="se048"] *4556| [fc] 翔くんは、悲痛に叫びながら、冴子さんを抱え上げ、[r] 教室から走り出てしまった。[pcms] *4557| [fc] [ns]大介[nse] 「翔くんっ!!!」[pcms] *4558| [fc] 俺は迷わずすぐにあとから追いかけた。[pcms] ;//se048 スニーカーで走る音 [se buf=0 storage="se048"] ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp [bg storage="bg27b"][trans_c blind_lr time=500] *4559| [fc] 翔くんは冴子さんを抱きかかえたまま、小走りで廊下を[r] 進んでいた。[r] 俺はその後ろ姿に向かって、大声で叫んだ。[pcms] *4560| [fc] [ns]大介[nse] 「翔くんっ!! 翔くんっ!! どこに行くつもりなんだよっ![r]  翔くんっ!! 翔くんっっっ!!!」[pcms] *4561| [fc] 必死に叫んだ。イヤだ。行かせたくない。嫌な予感がしていた。[r] 冴子さんはたぶん感染して発症したんだ。[r] でも、まだ翔くんは……翔くんは![pcms] *4562| [fc] [ns]大介[nse] 「翔くんっ!!! 俺も一緒に行くよっ! 置いていくなっ!」[pcms] *4563| [fc] 俺の呼びかけに、廊下の少し先で、翔くんは抱き上げていた[r] 冴子さんを下ろし、ようやく足を止めてくれた。[r] 大きくひとつため息をついてから、ゆっくりと振り向いてくれた。[pcms] ;mm [stopse buf=0] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bC01"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA09"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4564| [fc] [ns]大介[nse] 「翔くん……」[pcms] *4565| [fc] [ns]翔[nse] 「……だい。あのなあ、いいか、ちゃんと考えろ。[r]  もう男はお前ひとりしか、ここにはいねーんだ。[r]  運転出来るヤツだって、お前だけなんだ」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA03"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4566| [fc] [ns]翔[nse] 「後ろの女の子達を見てみな。よっく考えろ。お前は男として[r]  みんなを守んなくちゃ、なんないんだよっ![r]  いいかっ、家に帰れっ! みんなとさっさと帰るんだよっ!」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] *4567| [fc] 翔くんの言葉に、俺は後ろを振り返った。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="ab_cA07"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=4 chbase="nt_cA04"][ChrSetXY layer=4 x=324 y=40][trans_c cross time=150] *4568| [fc] 真坂さんが、梢が、マコトが、不安そうな顔をして、[r] 俺の後ろで立ちつくしていた。[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bC01"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4569| [fc] [ns]翔[nse] 「なあ、だい。わかれよ。お前がみんなをちゃんと家に[r]  帰してやるんだ。お前にしか、出来ないんだよ」[pcms] *4570| [fc] [ns]大介[nse] 「でも、俺は……」[pcms] *4571| [fc] いやだった。一緒に帰るんだ。翔くんも、出来れば冴子さんも。[r] 俺たちは仲間だ。友人だ。こんなところで、バラバラになんか[r] なりたくないっ![pcms] *4572| [fc] [ns]大介[nse] 「翔くんも、一緒に帰ろう。お願いだから」[pcms] *4573| [fc] 俺は一歩、踏み出した。[r] 途端にまた翔くんの怒声が響いた。[r] 鬼の形相に変わり、俺を威嚇していた。[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA07"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4574| [fc] [ns]翔[nse] 「バカヤローっ!! それ以上近づくんじゃねー![r]  なに甘えてんだよっ!! いいか、それ以上近づいたら、[r]  サエだけじゃねー、俺だって何するかわかんねーんだぞっ!」[pcms] *4575| [fc] [ns]大介[nse] 「いやだよ、翔くん。一緒に帰ろうよ。俺たちの街に。頼むから」[pcms] *4576| [fc] 俺の足は、翔くんの怒気ぐらいでは止まらなかった。[r] 俺の思いに突き動かされて、重い足取りながらも、[r] 俺の足は一歩を確かめながら前にゆっくりと進んでくれていた。[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4577| [fc] [ns]翔[nse] 「ばっかヤロウ……。だい、お前さ、ラジオちゃんと[r]  聴いてたよな。ならわかるだろ?[r]  俺も外の連中と同じなんだよ。感染しちまってんだよ」[pcms] *4578| [fc] 翔くんの顔から険が取れていた。苦しいような悲しいような、[r] 哀れむような……そんな目で俺を見ていた。[pcms] *4579| [fc] [ns]大介[nse] 「でも、まだ確定したわけじゃないだろ?[r]  大丈夫かもしれないじゃないか」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4580| [fc] [ns]翔[nse] 「ばーか。サエ見てわかったはずだろ?[r]  サエは感染しちまってる。もう発症しちまってるんだ。[r]  俺はサエとずっと一緒に居たんだぜ。無事なわけがないだろ?」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA05"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4581| [fc] [ns]翔[nse] 「それにな、おかしーんだ。昨日の夜ぐらいから。ここに来てから[r]  ずっとおかしーんだよ。どーおかしーのか、言ってやるよ。[r]  サエ以外のオンナとヤりてえって、考えてんだよ」[pcms] *4582| [fc] [ns]翔[nse] 「俺が、この俺が、サエ以外のオンナ、しかも誰でもいーから、[r]  とにかくヤっちまいたい。そんなこと、考えてんだぜ。[r]  なあ、どー考えても変だろ? おかしーだろ?」[pcms] *4583| [fc] [ns]翔[nse] 「それにな、だい。お前の声を聴くたびにな、頭の中にさ、[r]  ガキの頃の事が浮かぶんだよ。一緒に遊んだ事とか、いたずら[r]  したなーとか、なんだかいろいろ思い出しちまうんだ」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4584| [fc] [ns]翔[nse] 「な、おかしーだろ? どう考えたって、俺はまともじゃ[r]  なくなってきてんだよ。な、だい。わかれよ。わかってくれよ。[r]  俺に近寄るな。俺たちに近寄るんじゃない。わかったな?」[pcms] *4585| [fc] [ns]大介[nse] 「…………」[pcms] *4586| [fc] 俺の足は止まってしまっていた。哀しそうな翔くんの顔。[r] 必死に俺を説得するその言葉に、俺の足は、もはや動こうとは[r] してくれなかった。[pcms] ;//♪_BGM08 フェードアウト ;// ;//♪_Insomnia.wav フェードイン [bgm storage="Insomnia"] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0][trans_c cross time=150] *4587| [fc] [vo_sae s="sae_0385"] [ns]冴子[nse] 「あら……うふふ。みんな私たちの結婚式に来てくれたのね。[r]  嬉しいわ。ありがとう」[pcms] *4588| [fc] 翔くんに腰を抱かれた冴子さんは、急にそんな言葉を発した。[r] とても幸せそうな笑顔。でも、その瞳は俺たちを[r] 見てはいない。どこか違う風景を見つめていた。[pcms] *4589| [fc] [ns]翔[nse] 「な……わかったろ? 俺たちの事は、もう構うな。[r]  だい、お前が先頭きって、みんなをちゃんと無事に家まで[r]  連れ帰ってやれ。な、男なんだから、ちゃんとしろよ」[pcms] *4590| [fc] [ns]大介[nse] 「……いやだ」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA03"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4591| [fc] [ns]翔[nse] 「おっまえっ!」[pcms] *4592| [fc] [ns]大介[nse] 「やだよ、翔くんっ。俺ひとりじゃ無理だよ。[r]  一緒に、一緒に家に帰ろうよ。街に戻ろうよっ!」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA05"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4593| [fc] [ns]翔[nse] 「情けねーこと言うなよ、だい。やるしかねーんだからさ。[r]  な、俺は一緒に行ってやれねーけど、応援だけはしてやるから。[r]  だから、帰れ。家に帰れっ! わかったなっ!」[pcms] *4594| [fc] [ns]翔[nse] 「それにな、だい。この病気って、あれだろ?[r]  ウイルス感染して発症しちまうと、十中八九死んじまうんだろ?[r]  どー考えたって、俺はもう、戻れねーんだよ」[pcms] *4595| [fc] [ns]大介[nse] 「まだ、わかんないだろっ! 発症しないかもしれないだろ?[r]  だから、翔くん。一緒に帰ってくれよ。お願いだからっ!!」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA03"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4596| [fc] [ns]翔[nse] 「いー加減にしろっ! お前、もー少しオトナになれやっ。[r]  ダメなもんは、ダメなんだって、見切りをつけろっ![r]  つけなきゃなんねーときだって、オトナにはあるんだよ」[pcms] *4597| [fc] [ns]大介[nse] 「だったら、俺はオトナじゃなくてもいいよっ![r]  コドモだから、コドモでいいから、一緒に帰ろうよ、翔くん」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA10"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4598| [fc] [ns]翔[nse] 「やなこった。誰がコドモの相手なんかしてやるかっての。[r]  俺はお前なんかと、一緒に死にたくねーんだよ。俺はサエと[r]  一緒に死にてーんだ。ふたりだけでなっ。相手はお前じゃねえ」[pcms] *4599| [fc] [ns]大介[nse] 「死ぬって決まったわけじゃないだろ。簡単に死ぬなんて[r]  言わないでくれよ。お願いだから。あがいてくれよ、翔くん」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4600| [fc] [ns]翔[nse] 「あきらめろ、だい。わかるんだよ、俺には。俺もサエも[r]  近いうちに死んじまうんだってな。だったら、せめてサエと[r]  一緒に死なせてくれよ。な、だい。お前は生き延びろよ」[pcms] *4601| [fc] [ns]大介[nse] 「やだよ。やだ。簡単に言わないでくれよ。命なんだよ。[r]  簡単にあきらめられないよ。ましてや、翔くんの、冴子さんの、[r]  大事な、大切な友人の命、あきらめらんないよっ!!!」[pcms] *4602| [fc] 俺は必死に首を横に振った。あきらめられる訳がない。[r] 一緒に街に帰りたい。その一心で、首を縦には振れなかった。[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4603| [fc] [ns]翔[nse] 「だい……ありがとな。でもな、あきらめろ。[r]  俺だって本当は死にたかねーよ。でもな、兄貴分からの命令だ。[r]  俺たちにこれ以上構おうとするな。わかったなっ!!」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA02"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0][trans_c cross time=150] *4604| [fc] [vo_sae s="sae_0386"] [ns]冴子[nse] 「うふふ……ごめんなさいね赤ちゃん。あなたのパパ、[r]  ほんと口が悪いし声がおっきいけど、ガマンしてねー。うふふ」[pcms] *4605| [fc] [ns]大介[nse] 「……」[pcms] *4606| [fc] 冴子さんはこれまで見た事のないような、優しい穏やかな笑顔で[r] 自分のお腹をさすっていた。そんな冴子さんを翔くんは、[r] 寂しそう笑顔で見つめている。[pcms] *4607| [fc] 俺は……そのふたりの様子を見て、あきらめなくては[r] ならない事態なんだと、俺の心が理解したのを感じた。[pcms] *4608| [fc] 頭の何処かでは、すでにわかっていた。駄目なんだってことを。[r] でも、心が、感情が理解してくれなかった。[r] でもようやく俺の心は、感情の波が収まってきていた。[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4609| [fc] [ns]翔[nse] 「なあ、だい。俺らの分まで、頑張ってくれや。[r]  お前もさ、サエみたいないいオンナ見つけてよ、結婚して[r]  子供こさえて……頑張って生きてくれよ」[pcms] *4610| [fc] [vo_aya s="aya_1252"] [ns]絢[nse] 「そんな、投げ出すような事言わないでください、石郷岡さん。[r]  お願いです。逃げないで。あがいてください。冴子さんの[r]  ためにも」[pcms] *4611| [fc] 俺の背中から、真坂さんの、半分怒ったような、半分泣くのを[r] こらえているような、震える声が聞こえてきた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4612| [fc] [ns]翔[nse] 「もうさ、やってらんないんだよ、アヤちゃん。ごめんな。[r]  でもさアヤちゃんも、だいも、梢ちゃんも眞琴も、お前らは[r]  まだ感染してねーだろ? だからあきらめるな。逃げるなよ」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4613| [fc] [ns]翔[nse] 「俺だってな、あがいたんだよ。でもどんどんおかしくなって[r]  きてるのが、わかるんだ。サエもおかしくなってきてるのが[r]  よっくわかっちまったんだ。ああ、感染しちまってるってな」[pcms] *4614| [fc] [ns]翔[nse] 「完全に発症して、外のアイツラみたいになっちまえば、[r]  楽なのかも知れねーって思ったりもしたんだよ」[pcms] *4615| [fc] [ns]翔[nse] 「アイツラと完全に同じになったら、たぶん最高なのかも[r]  知れねーよな。だってアイツラ何にも考えてなさそーだろ?[r]  本能的っていうか、動物的っていうかさ」[pcms] *4616| [fc] [ns]翔[nse] 「まあ、動物はそれなり考えてんのかも知れねーけどな。[r]  でも、見ようによっちゃ、アイツラ楽しそうにさえ見えんだよ。[r]  な、楽しそうなんて思う時点で、俺、おかしーだろ?」[pcms] *4617| [fc] [ns]翔[nse] 「でもな、アイツラに混じっちゃだめなんだよ。アイツラって[r]  なんつったらいいのかな……だらだらと楽しさに浸ってる[r]  感じがしてな。それは、ダメだろーってさ」[pcms] *4618| [fc] [ns]翔[nse] 「ときどき、楽しいから、その楽しさが引き立つってもんだろ?[r]  な、そう思うだろ、だい」[pcms] *4619| [fc] 翔くんは、本当に感染しているんだろうか?[r] そんな考えがよぎった。冴子さんは残念だけれど、誰が見ても[r] 発症してしまっていると思う。[pcms] *4620| [fc] でも、翔くんは本当に感染しているのだろうか?[r] 今俺に話しかけている翔くんは、いつもの翔くんに見える。[r] いつも、というか、時々俺に説教くれてた翔くんに思える。[pcms] *4621| [fc] おかしくなっていると本人は言うけれど、いつもと何にも[r] 変わってない翔くんだと俺には思えていた。[pcms] *4622| [fc] [ns]翔[nse] 「なあ、だい。だから俺たちは、アヤちゃんが言ったみたいに、[r]  逃げるよ。あがきはするかも知れねーけどな。このままだと、[r]  俺の大事なサエが、自衛隊に捕まる可能性もあるだろ?」[pcms] *4623| [fc] [ns]翔[nse] 「おかしくなっちまって、アイツラに吸い寄せられて、[r]  混じっちまう可能性もあるだろ?[r]  だから、俺はサエと一緒に逃げる。」[pcms] *4624| [fc] [ns]翔[nse] 「遅かれ早かれ、俺もサエも死んじまうとは思うんだ。[r]  でもな、アイツラに混じったり捕獲なんてされたら、なんかな、[r]  負けたって気がするんだよ。勝負に負けた気がな」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA03"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4625| [fc] [ns]翔[nse] 「だから、俺は逃げる。お前たちは、逃げるな。俺たちと[r]  一緒に行動しようと思うな。俺たちに絶対構うな。[r]  生き延びろ。絶対にな。わかったな、だい」[pcms] *4626| [fc] 俺はうなずくしかなかった。翔くんはもしかしたら感染してない[r] かもしれない。でも、冴子さんを誰にも渡したくないんだ。[r] 自分たちでなんとかしたいんだ。[pcms] *4627| [fc] 翔くん自身が言うように、本当に感染していたのだとしても、[r] 自分たちのことをひとに、ゆだねたくはないんだ。俺は、[r] その気持ちを受け取ってしまったから、うなずくしかなかった。[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4628| [fc] 翔くんは笑ってる。満足げに。冴子さんも翔くんに身体を[r] 寄せたまま、さっきの穏やかな笑顔を、浮かべ続けていた。[pcms] *4629| [fc] 翔くんの視線が俺の横に向けられる。[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=162 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="ab_cA07"][ChrSetXY layer=3 x=0 y=0] [ChrSetEx layer=4 chbase="nt_cA04"][ChrSetXY layer=4 x=324 y=40][trans_c cross time=150] *4630| [fc] いつの間にか、女の子達が俺を囲むようにして立っていた。[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4631| [fc] [ns]翔[nse] 「なあ、梢ちゃん。ごめんな。大曲の花火競技大会、連れて[r]  行ってやれなくなっちまった。許してくれな……」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_UP_cA10"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4632| [fc] [vo_koz s="kozu_0990"] [ns]梢[nse] 「翔……兄ちゃん……うっ」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4633| [fc] [ns]翔[nse] 「相変わらず、泣き虫だな。小っちぇえ頃と変わんないよな。[r]  でも、ほんとごめんな。約束守れなくてな」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_UP_cA10"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4634| [fc] [vo_koz s="kozu_0991"] [ns]梢[nse] 「……ううん。ううんっ……!」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4635| [fc] [ns]翔[nse] 「眞琴。すまんな。眞琴の言うとおり、ちゃーんと車の整備、[r]  しときゃよかったよな。そしたら、きっと……。[r]  まあ、やっちまった事は仕方ねーか。でも、悪かったな」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_UP_cA01"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4636| [fc] [vo_mak s="mako_1389"] [ns]眞琴[nse] 「いいってば。でもさ、もしもまた新しいボロ車、手に入れたら、[r]  ぜーったい、真っ先に整備するって約束してよねっ!」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA02"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4637| [fc] [ns]翔[nse] 「おうっ! 約束する。でも、新しいボロ車って、変だぞ眞琴」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_UP_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4638| [fc] [vo_mak s="mako_1390"] [ns]眞琴[nse] 「あはは……そだね。でも……約束……だからねっ!! ……っ」[pcms] ;//○泣くのをこらえわざと明るく言っている感じでお願いします ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA04"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4639| [fc] [ns]翔[nse] 「アヤちゃん。ごめんな、サエ守れなくてな。アヤちゃんの大事な[r]  姉貴みたいなもんだったろ。でもな、これからはもっと自分に[r]  素直になって、サエの分も幸せになってくれな?」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_UP_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4640| [fc] [vo_aya s="aya_1253"] [ns]絢[nse] 「……はい……」[pcms] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4641| [fc] [ns]翔[nse] 「つらい事もあるかも知れねーけど、つらいつらいーって[r]  言ってちゃダメだぞ。そんな事ばっか思ってると、何もかんも[r]  つらくなっちまうから、ちっとは明るく考えるようにな」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA01"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0][trans_c cross time=150] *4642| [fc] [vo_sae s="sae_0387"] [ns]冴子[nse] 「そうよ、アヤ。もう少し前向きに考えるようにして、あなたも[r]  早く良い相手を見つけなさいね。私みたいにね。アヤなら、[r]  うんと素敵なひとが、見つかるから。ショーちゃんみたいなね」[pcms] ;//♂:ここの立ちキャラは、目の赤くない冴子さん *4643| [fc] [vo_aya s="aya_1254"] [ns]絢[nse] 「……!」[pcms] *4644| [fc] 冴子さんは、さっきまでの夢見るような目つきでも、アイツラ[r] みたいな嫌な目つきでもなく、まっすぐに真坂さんを見て、[r] にっこり笑っていた。[pcms] *4645| [fc] でも、それは一瞬だけだった。[r] またどこか違うところを見ているような目つきに戻り、[r] 翔くんに、顔を近づけていた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0][trans_c cross time=150] *4646| [fc] [vo_sae s="sae_0388"] [ns]冴子[nse] 「うふふ……ねえ、ショーちゃん……」[pcms] ;//♂:ここの立ちキャラは、目の赤い冴子さん ;//システムアイコン消去&メッセージウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//♪_Insomnia.wav フェードアウト ;// ;//♪_BGM11 フェードイン [bgm storage="bgm11"] ;//◆_イベント絵(石郷岡と桐越のキス) ;//ki_H008a [evcg storage="ki_H008a"][trans_c cross time=500] ;//システムアイコン表示&メッセージウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *4647| [fc] 翔くんと冴子さんは俺たちの目の前で口づけを交わした。[r] まるで結婚式の誓いのキスのように思えた。[r] ゆっくりと静かなキス。見つめ合いながら唇を離す。[pcms] *4648| [fc] 俺たちはふたりの結婚式に参列しているのかもしれない。[r] ここは本当はどこか山奥の落ち着いた教会で……。[r] でも、ふたりの目には俺たちは映っていないように感じた。[pcms] ;//システムアイコン消去&メッセージウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp [bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0][trans_c cross time=150] ;//システムアイコン表示&メッセージウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *4649| [fc] [ns]翔[nse] 「……だい? どうだ? 羨ましーだろ?[r]  だからな、お前も早くいい相手を見つけろよ。[r]  案外、すぐそばにいたりするモンだからな」[pcms] *4650| [fc] そう言って、翔くんは、にやりと笑っていた。[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] ;//---------------------------------------------------------- ;//※条件分岐: ;//E0030ma_A2が成立→ラベルmaへ ;//E0030ab_B2が成立→ラベルabへ ;//E0030nt_C2が成立→ラベルntへ ;//どでも成立していない→合流no kissへ [if exp="f.l_E0030ma_A2 == 1"][jump storage="F0010.ks" target=*F0010_A][endif] [if exp="f.l_E0030ab_B2 == 1"][jump storage="F0010.ks" target=*F0010_B][endif] [if exp="f.l_E0030nt_C2 == 1"][jump storage="F0010.ks" target=*F0010_C][endif] [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_D] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_A ;//●ラベルma ;//〆:E0030ma_A2が成立の場合 ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp前ラベルから継続 ;//[bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_UP_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4651| [fc] 俺と真坂さんは顔を見合わせた。でも、何も言えなかった。[r] 言うような気分にはなれなかった。[pcms] ;//〆:合流no kissへ [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_D] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_B ;//●ラベルab ;//〆:E0030ab_B2が成立の場合 ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp前ラベルから継続 ;//[bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_UP_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4652| [fc] 俺とマコトは顔を見合わせた。でも、何も言えなかった。[r] 言うような気分にはなれなかった。[pcms] ;//〆:合流no kissへ [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_D] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_C ;//●ラベルnt ;//〆:E0030nt_C2が成立の場合 ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp前ラベルから継続 ;//[bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_UP_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4653| [fc] 俺と梢は顔を見合わせた。でも、何も言えなかった。[r] 言うような気分にはなれなかった。[pcms] ;//〆:合流no kissへ [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_D] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_D ;//●合流no kiss ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp前ラベルから継続 ;//[bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] ;//キャラ消し [chara_int] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA05"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA07"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0][trans_c cross time=150] ;//白フラ [白フラ] *4654| [fc] [ns]翔[nse] 「う……そろ……そろ、限界かもしれねー。俺もサエも……な。[r]  『楽しい』って、思えるうちに、サヨナラだぜ。[r]  ……ああ、あと、あの車、だい、お前にくれてやるわ」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4655| [fc] [ns]翔[nse] 「アイツ、まともに走る車に直してやってくれな。[r]  俺とお前の、約束だからな。 ……そういや、俺がお前に[r]  モノくれてやんのって、これで二回目だな」[pcms] *4656| [fc] [ns]翔[nse] 「覚えてるか? むかーし、祭りんときにくじ引きの景品、[r]  やったろ? あれな、お前はすっげー大喜びしてたよな」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA02"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4657| [fc] [ns]翔[nse] 「でも、実はな、俺はいらなかったんだよ。いらねーから、[r]  お前にやったんだぜ。それなのに、お前は……。[r]  くっ、はははっ。すっげー喜んでたよなっ! ははっ!」[pcms] *4658| [fc] [ns]大介[nse] 「……嬉しかったんだよ……翔くんにもらえたから。[r]  何でも……よかったんだ。ほんとは俺も……」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4659| [fc] [ns]翔[nse] 「そっか……。お前には感謝してるよ。遊び相手にもなって[r]  もらったしな。何より、俺はお前を弟みたいなもんだって、[r]  思えた。こんな俺を慕ってくれてありがとな、だい」[pcms] *4660| [fc] 俺は、涙を必死にこらえた。翔くんに返事を返したいのに、[r] きっと今、口を開いたら、涙と嗚咽が吹き出してくる。[r] だから、俺は唇を噛みしめて必死に涙をこらえていた。[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA05"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4661| [fc] 翔くんは、そんな俺を、やっぱり俺同様の泣き笑いの顔で[r] 見ながら、まるでごまかすかのようにゆっくりとタバコを[r] 取り出し、口にくわえた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ki_bA08"][ChrSetXY layer=5 x=324 y=0][trans_c cross time=150] *4662| [fc] [vo_sae s="sae_0389"] [ns]冴子[nse] 「まあ、ショーちゃん、ダメよ。赤ちゃんに悪いから、だーめ。[r]  これからは、ずっとガマンしてね。赤ちゃんのために」[pcms] [ChrSetEx layer=3 chbase="is_bA01"][ChrSetXY layer=3 x=162 y=0][trans_c cross time=150] *4663| [fc] [ns]翔[nse] 「ああ……悪いなサエ。気をつけなきゃな。[r]  ……じゃあ、そういうことでな、だい。[r]  ……会えるんなら、またどっかで会えるだろーさ。じゃあな」[pcms] ;//システムアイコン消去&メッセージウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=500] ;//システムアイコン表示&メッセージウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *4664| [fc] 翔くんはゆっくりと俺たちに背を向けて歩き出した。[r] 冴子さんは、翔くんの腕に組み付き、翔くんの肩に頭を乗せて、[r] 一緒に嬉しそうに歩いていった。[pcms] *4665| [fc] 俺は……ちゃんと別れの言葉を言えなかった。[r] せめて、せめて、言わなくちゃ。ちゃんと頑張るって。[r] 追いかけて、ちゃんと向き合って、言わなければっ!![pcms] ;//---------------------------------------------------------- ;//※条件分岐 ;//E0030ma_A2が成立→ラベルAへ ;//E0030ab_B2が成立→ラベルBへ ;//E0030nt_C2が成立→ラベルCへ ;//どれも成立していない→ラベルDへ [if exp="f.l_E0030ma_A2 == 1"][jump storage="F0010.ks" target=*F0010_E][endif] [if exp="f.l_E0030ab_B2 == 1"][jump storage="F0010.ks" target=*F0010_F][endif] [if exp="f.l_E0030nt_C2 == 1"][jump storage="F0010.ks" target=*F0010_G][endif] [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_H] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_E ;//●ラベルA ;//〆:E0030ma_A2が成立の場合 ;//システムアイコン消去&メッセージウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//◆_イベント絵(真坂が抱き留める)ma_N001 ;//ma_N002a [evcg storage="ma_N002a"][trans_c cross time=300] ;//システムアイコン表示&メッセージウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *4666| [fc] 駆け出そうとした俺の背中に、真坂さんが抱きついてきた。[r] 震える手で俺を必死に、引き留める。[r] 俺は、彼女を振り払う事が出来なかった。[pcms] ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp前ラベルから継続 [bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] ;//〆:合流Aへ [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_I] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_F ;//●ラベルB ;//〆:E0030ab_B2が成立の場合 ;//システムアイコン消去&メッセージウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//◆_イベント絵(鐙抱きつき 61)ab_N002 ;//ab_N002a [evcg storage="ab_N002a"][trans_c cross time=300] ;//システムアイコン表示&メッセージウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *4667| [fc] 駆け出そうとした俺の腕をマコトが掴む。[r] その手は震えていて、身体を俺にくっつけながら、[r] 必死に首を横に振っていた。俺は、どうすることも出来なかった。[pcms] ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp前ラベルから継続 [bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] ;//〆:合流Aへ [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_I] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_G ;//●ラベルC ;//〆:E0030nt_C2が成立の場合 ;//システムアイコン消去&メッセージウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//◆_イベント絵(能登屋が制止する)nt_N003 ;//nt_N003a [evcg storage="nt_N003a"][trans_c cross time=300] ;//システムアイコン表示&メッセージウィンドウ表示 [sysbt_meswin] *4668| [fc] 駆け出そうとした俺の目の前に、梢が立ちはだかる。[r] 俺を必死の目で見上げる。見上げながら首を横に振る。[r] 俺は、どうすることも出来なかった。[pcms] ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp前ラベルから継続 [bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] ;//〆:合流Aへ [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_I] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_H ;//●ラベルD ;//E0030ma_A2、E0030ab_B2、E0030nt_C2のいずれも不成立の場合 ;//★_山奥の学園 廊下 夕方 bg27b.bmp前ラベルから継続 ;//[bg storage="bg27b"][trans_c cross time=500] *4669| [fc] 駆け出そうと思った。でも、無理だった。[r] 女の子達が――[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_UP_cA03"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4670| [fc] 真坂さんが――[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_UP_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4671| [fc] 梢が――[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_UP_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4672| [fc] マコトが――[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] *4673| [fc] 誰もがみんな俺を見つめ、無言で『行くな』と[r] 言っていたから……。[pcms] ;//〆:合流Aへ [jump storage="F0010.ks" target=*F0010_I] ;//---------------------------------------------------------- *F0010_I ;//●合流A *4674| [fc] [ns]大介[nse] 「……くっ……っ……」[pcms] *4675| [fc] 俺はただ見送る事しか出来なかった。[r] 翔くんの姿が遠ざかる。冴子さんと一緒に。どこに行くんだろう。[r] ふたりは、静かに一階へと階段を下りていった。[pcms] *4676| [fc] [ns]大介[nse] 「翔……くん。俺も……俺も本当の兄貴みたいに思ってたよ……。[r]  あこがれてたんだ。翔くんに……うっ……ううっ……」[pcms] *4677| [fc] こらえていた涙があふれてきた。伝えたかった言葉が[r] 俺の口から流れ出ていた。必死に涙をぬぐうけれど、[r] 後から後からあふれてきていた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="nt_UP_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4678| [fc] 梢がハンカチを差し出してきた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ab_UP_cA07"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4679| [fc] マコトが俺の肩をぽんぽんと叩く。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ma_UP_cA04"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *4680| [fc] 真坂さんは俺の背中をさすってくれていた。[pcms] ;//キャラ消し [chara_int][trans_c cross time=150] *4681| [fc] 俺は、女の子達に促されながら、もと居た教室へと戻った。[pcms] ;//♪_BGM11 フェードアウト ;// ;//♪_Insomnia.wav フェードイン [bgm storage="Insomnia"] ;//se017 教室の引き戸を開ける [se buf=0 storage="se017"] ;//★_山奥の学園 教室 夕方 bg26b.bmp [bg storage="bg26b"][trans_c cross time=500] *4682| [fc] どこかに予感はあった。冴子さんが感染しているだろうと。[r] もしかしたら一緒にいる翔くんも感染してしまっているかも[r] しれないと。でも、当たって欲しくない予感だった。[pcms] *4683| [fc] なんでこんな事になったんだ。俺が何をしたっていうんだ。[r] 翔くんが、冴子さんが、何をしたっていうんだ。[r] こんな目に遭わなければならない事をしたっていうのか?[pcms] *4684| [fc] ぶつけようのない怒りが沸いてくる。でも、どうしようも[r] ないのだと、頭の中の醒めた部分が答えてくる。[pcms] *4685| [fc] 顔を知らないおじさんの言葉が浮かび上がる。[r] 『絶対に躊躇するな』『全部忘れるんだ』[pcms] *4686| [fc] でも、俺は躊躇してしまった。この先忘れる事も出来そうにない。[r] せっかくの忠告だけれど、俺は無駄にしてしまっていた。[pcms] *4687| [fc] 俺を気遣ってのことだろう。もちろん、自分たちだって[r] 俺と同じような思いを噛みしめているんだと思う。[r] 誰もが無言で、[ruby text="とき"]時が経つのをやり過ごしていた。[pcms] ;//システムアイコン消去&メッセージウィンドウ消去 [sysbt_meswin clear] ;//黒フェード [black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int] ;//♪_Insomnia.wav フェードアウト [fadeoutbgm time=500] ;//---------------------------------------------------------- ;//※条件分岐 ;//トゥルーエンドまたはノーマルエンドを見ているかどうか(3/6変更) ;//YES→F0010zapへ ;//no →ザッピング合流点へ [if exp="sf.g_clear == 1"][jump storage="F0010_0_zapsel.ks" target=*F0010_0_zapsel][endif] [jump storage="F0010_J.ks" target=*F0010_J] ;//----------------------------------------------------------