;//_______________________________________ ;//シーン名 :『本家からの脱出』 ;//file名 :2230 ;//登場人物 :茜梨、美沙緒 ;//服装 : ;//日付 :8/19 午後 ;//時間 : ;//場所 :越智本家・土蔵 ;//予想容量 : ;//備考 :美沙緒視点or第三者視点 ;//_______________________________________ *2230_TOP ;{SceneSet 本家からの脱出} ;//m:プロット時のブロック名G_d ;//■_銃声(微かな音) ;//♂:裏門のパネルを壊した銃声 ;//めも:美沙緒視点で立ち絵を。美沙緒の服装は私服のみで白衣はナシ。 *2115| [fc] [vo_mis s="misao_st0106"] [ns]美沙緒[nse] (…………? 今のは……)[pcms] *2116| [fc] 美沙緒のうつろだった目に、徐々に焦点がよみがえってきていた。[pcms] [se buf=1 storage="seC046"] ;//銃声(小) ;不要?[wait_c time=1000] ;//■_銃声(微かな音) ;//♂:稼津央が撃ち殺された音 *2117| [fc] [vo_mis s="misao_st0107"] [ns]美沙緒[nse] (銃声……だわ。何か……あった?)[pcms] [bg storage="BG15a"][trans_c cross time=500] *2118| [fc] 思考がハッキリしだした美沙緒は、床から上半身を剥がしにかかる。[pcms] ;//#_黒フラ [黒フラ] *2119| [fc] [vo_mis s="misao_st0108"] [ns]美沙緒[nse] 「うっ……」[pcms] [bgm storage="BGM19"] ;//♪bgm19 作中劇用/夜 *2120| [fc] 身体のあちこちが痛む。[r] それでも顔をしかめながら、美沙緒は身体を起こしきった。[pcms] *2121| [fc] まだスッキリしきらない頭で、それでも周囲を注意深く見渡す。[r] 自分のすぐ傍には、半裸の男が血を流して倒れている。[r] 見覚えがあった。自分から寝返ったSPだ。[pcms] *2122| [fc] [vo_mis s="misao_st0109"] [ns]美沙緒[nse] 「…………」[pcms] *2123| [fc] 更にその奥には、父、玄治郎の死体があった。[pcms] *2124| [fc] 自分を陵辱し茜梨を産ませた、実の父親。[r] 快楽を自分の身体に教え込んだ男。[r] そして、大事な検体でもあった。[pcms] *2125| [fc] [vo_mis s="misao_st0110"] [ns]美沙緒[nse] 「今となっては……もうどうでもいいわね」[pcms] *2126| [fc] そう言いながらも、今や単なる肉の塊となった玄治郎を[r] 美沙緒は[ruby text="ね"]睨めつけていた。[pcms] *2127| [fc] [vo_mis s="misao_st0111"] [ns]美沙緒[nse] 「…………ふう」[pcms] *2128| [fc] 軽く息を吐くと、更に周囲を見回す。[r] 少し離れた所に、茜梨が倒れ込んでいるのが見て取れた。[pcms] *2129| [fc] [vo_mis s="misao_st0112"] [ns]美沙緒[nse] 「茜梨…………」[pcms] *2130| [fc] 痛む身体に鞭を打ち、必死に膝を立て足に力を入れる。[r] しかし、下半身全体から、悲鳴が上がっていた。[pcms] *2131| [fc] [vo_mis s="misao_st0113"] [ns]美沙緒[nse] 「う゛うう゛……」[pcms] *2132| [fc] それでも美沙緒はよろよろしながらも、なんとか立ち上がった。[pcms] *2133| [fc] 刹那――[pcms] *2134| [fc] 美沙緒の胎内から、おびただしい精液があふれ出し、[r] 床に染みを作り出した。[pcms] ;//#_白フラ [白フラ] *2135| [fc] [vo_mis s="misao_st0114"] [ns]美沙緒[nse] 「!! うぐっ……」[pcms] *2136| [fc] 反射的に自分の口を手で押さえ、嫌忌からくる吐き気を押さえ込む[r] それでもしばらくの間、美沙緒はその場に立ち尽くしていた。[pcms] *2137| [fc] [vo_mis s="misao_st0115"] [ns]美沙緒[nse] 「ぐっ……駄目よ。しっかりしなさい。今は安全の確保よ……」[pcms] *2138| [fc] 自分に言い聞かせるために、わざと美沙緒は声に出して言う。[r] 言葉が耳にしっかりと届き、頭が回転し始めた。[pcms] *2139| [fc] [vo_mis s="misao_st0116"] [ns]美沙緒[nse] (……確か)[pcms] *2140| [fc] おぼろげな意識の中で聴いた稼津央の言葉。[r] 床を見ると、すぐそばにリムジンのキーが落ちていた。[pcms] *2141| [fc] そのキーを拾い上げ、美沙緒は傍らの黒服の男を調べ始めた。[r] 下半身は裸だが、上半身はきっちり服を着込んでいた。[r] 上着の中にホルダーに収まった拳銃が2丁、保持されていた。[pcms] *2142| [fc] 死体になった男の身体から、疲れ切った女の力では容易に服を[r] 脱がせることが出来ず、美沙緒はホルダーをあきらめ、2丁の[r] 拳銃を自分のブラウスとスカートの背中側に無造作に突っ込んだ。[pcms] *2143| [fc] [vo_mis s="misao_st0117"] [ns]美沙緒[nse] 「…………くっ」[pcms] *2144| [fc] 更に注意深く周囲を見るが、残念ながらワクチンの試薬は[r] 持ち去られたようだった。[pcms] *2145| [fc] [vo_mis s="misao_st0118"] [ns]美沙緒[nse] 「ぐっ……ううっ……」[pcms] *2146| [fc] 痛みを訴える自分の身体を引きずるようにして、[r] 美沙緒は茜梨へと近づき、その生死を確かめる。[pcms] *2147| [fc] 目は見開いたままだが、何も見ていない。一瞬死を予感させたが[r] はだけた胸がゆっくり上下し、呼吸している事がわかった。[pcms] *2148| [fc] [vo_mis s="misao_st0119"] [ns]美沙緒[nse] 「茜梨、茜梨っ!」[pcms] *2149| [fc] 抱き起こして美沙緒は必死に呼びかけた。[r] そのまま揺さぶりも掛けるが、茜梨の反応は芳しくない。[pcms] [se buf=0 storage="seB002"] ;//平手ペチ *2150| [fc] [vo_mis s="misao_st0120"] [ns]美沙緒[nse] 「茜梨っ! 茜梨っ!! しっかりしなさいっ!」[pcms] ;//■_平手打ちの音(軽い音でパシパシと何度も叩く音) [se buf=0 storage="seB002"] ;//平手ペチ [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak06"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2151| [fc] [vo_aka s="akari_st0131"] [ns]茜梨[nse] 「うっ……あっ……痛……い」[pcms] *2152| [fc] [vo_mis s="misao_st0121"] [ns]美沙緒[nse] 「しっかりして、茜梨っ! ぐずぐずしてる暇がないの」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak17"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2153| [fc] [vo_aka s="akari_st0132"] [ns]茜梨[nse] 「うっううっ……」[pcms] *2154| [fc] [vo_mis s="misao_st0122"] [ns]美沙緒[nse] 「茜梨ってば、しっかりしなさい。あなたに話さなければならない[r]  事がいっぱいあるわ。でも、今は身の安全が優先なの」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak14"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2155| [fc] [vo_aka s="akari_st0133"] [ns]茜梨[nse] 「お……ばさま?」[pcms] *2156| [fc] [vo_mis s="misao_st0123"] [ns]美沙緒[nse] 「しっかりしてちょうだい、茜梨。生き延びるの。[r]  ね、わかる? 私達助け合って、生き延びるのよ。[r]  だから、しっかりして。力を貸してちょうだい」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2157| [fc] [vo_aka s="akari_st0134"] [ns]茜梨[nse] 「…………」[pcms] *2158| [fc] まだぼんやりとした目の茜梨だったが、美沙緒の言葉に[r] こくりと頷いていた。[pcms] *2159| [fc] 茜梨に肩を貸して立たせに掛かる。しかし茜梨の方がダメージが[r] 大きいようで、容易に身体に力が入らず、美沙緒も自分の身体の[r] 痛みにうめき声をあげた。[pcms] *2160| [fc] [vo_mis s="misao_st0124"] [ns]美沙緒[nse] 「うっ……うう……茜梨。茜梨、大丈夫? ほら、立って。[r]  立つの。しっかりして、力を出して」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak17"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2161| [fc] [vo_aka s="akari_st0135"] [ns]茜梨[nse] 「は……い。 …………い゛っ! 痛いっ! うぐうううっ!」[pcms] *2162| [fc] 無意識のうちに唇を噛みしめ、歯を食いしばって、ようやく[r] 茜梨は、美沙緒の肩をかりながらも、自分の足で立った。[pcms] *2163| [fc] しかし――[pcms] *2164| [fc] ぢゅぶぢゅぶごぼごぼと、粘った音を出しながら、茜梨の[r] 胎内から精液が吐き出され、両足の間に小さな池を作った。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak07"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2165| [fc] [vo_aka s="akari_st0136"] [ns]茜梨[nse] 「ひっ!! ……ぐっ……うぐっ…………ぐはっ!」[pcms] *2166| [fc] ようやく立った茜梨だったが、膝からがくりと床に落ち、[r] 四つん這いの姿勢で、げえげえと吐きだした。[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2167| [fc] [vo_aka s="akari_st0137"] [ns]茜梨[nse] 「ぐはっ、んんげっ……げっ、げっ、げっ……んぶっっ!!」[pcms] *2168| [fc] 悲しいことに、茜梨の胃の中から吐き出されるものも、[r] 大量の精液だった。[pcms] *2169| [fc] 胃液の酸っぱい臭いと消化されかかった精液の饐えた臭い。[r] まじりあった強烈な異臭が吐き出された物から立ち上る。[pcms] *2170| [fc] その臭気にあてられ、茜梨の嘔吐は更に激しくなっていた。[pcms] *2171| [fc] [vo_aka s="akari_st0138"] [ns]茜梨[nse] 「んげっ、げっげっ、げふっ、んぐっ……ぐが…………!!」[pcms] *2172| [fc] 美沙緒は悲しそうな顔で跪き、必死に茜梨の背中をさする。[r] ようやく薄黄色く泡立った胃液だけが吐き出されるようになって、[r] 茜梨の胃はおとなしくなってきていた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak06"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2173| [fc] [vo_aka s="akari_st0139"] [ns]茜梨[nse] 「ぐっ……うぐっ……………………」[pcms] *2174| [fc] [vo_mis s="misao_st0125"] [ns]美沙緒[nse] 「茜梨…………」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak07"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2175| [fc] [vo_aka s="akari_st0140"] [ns]茜梨[nse] 「うっ……うううっ、うわああっ、ああああっ、いやああ!!」[pcms] *2176| [fc] 茜梨は美沙緒にしがみつき、まるで子供のように号泣した。[r] ぼろぼろと涙がこぼれ落ちる。[r] 美沙緒はあやすように、茜梨の頭をなで続けた。[pcms] *2177| [fc] [vo_mis s="misao_st0126"] [ns]美沙緒[nse] 「……茜梨。気をしっかり持って……今は耐えるしかないの……」[pcms] *2178| [fc] [vo_aka s="akari_st0141"] [ns]茜梨[nse] 「うっうっうっ……うあああっ、うっううううっ……」[pcms] *2179| [fc] [vo_mis s="misao_st0127"] [ns]美沙緒[nse] 「それよりも時間が無いのよ、茜梨。ここから脱出しないと。[r]  わかるわね、茜梨」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak06"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2180| [fc] [vo_aka s="akari_st0142"] [ns]茜梨[nse] 「う……ううっ……えぐっ……ぐっ……は、はい゛……ううっ、[r]  はい……おば……さま」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2181| [fc] 美沙緒は少し落ち着いてきた茜梨の顔から涙をぬぐい、[r] お互いが支え合うような形で、立ち上がった。[pcms] *2182| [fc] 二人とも自分の身体とは思えない重さを感じていた。[r] それでも一歩一歩確実に土蔵の入り口へと向かい、[r] 美沙緒がロックを解除して入り口をわずかに開いた。[pcms] *2183| [fc] [vo_mis s="misao_st0128"] [ns]美沙緒[nse] 「…………」[pcms] *2184| [fc] 少しだけ顔を覗かせて外の様子を伺う。[r] 幸いな事に、周辺に感染者の姿はまだ無かった。[r] 二人は頷きあいながら、土蔵を出て、その足で裏門を目指した。[pcms] *2185| [fc] 二人の足取りは、今、墓場からよみがえった者のように[r] おぼつかない。[pcms] *2186| [fc] 陽が中天にあり、刺すような日差しが二人を射すくめた。[pcms] ;//★_裏門 ;//★bg17a 越智家 裏手の港・朝昼 [bg storage="BG17a"][trans_c cross time=500] *2187| [fc] 茜梨を[ruby text="きわ"]際にもたれ掛からせるようにしてなんとか立たせ、[r] 美沙緒もよろつきながら、裏門のパネルに手を伸ばした。[pcms] *2188| [fc] しかし、操作するが裏門はいっこうに自動で動く気配が無かった。[pcms] *2189| [fc] [vo_mis s="misao_st0129"] [ns]美沙緒[nse] (反対側から破壊されている?)[pcms] *2190| [fc] もしかしたらと思い門そのものを押してみるが、残念ながら[r] ロックされたままで、1mmたりとも動かなかった。[pcms] ;//■_食事の音(感染者が肉を喰らう音) *2191| [fc] [ns]感染者[nse] 「うま……い。にく、うま……い。んぐ……んぐ……」[pcms] *2192| [fc] 門の外から複数人数の感染者の気配と声が聞えてきていた。[r] しかも何かをむさぼり食う耳障りな音も聞えてくる。[pcms] *2193| [fc] [vo_mis s="misao_st0130"] [ns]美沙緒[nse] (身体がしっかりしてさえいれば塀を乗り越えて裏道から港に[r]  いけるけど……今は無理だわね。おまけに門の直ぐ外には[r]  ヤツラが大挙しているみたいだし……逃げ切れる自信がないわ)[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak11"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2194| [fc] [vo_aka s="akari_st0143"] [ns]茜梨[nse] 「叔母……様?」[pcms] *2195| [fc] [vo_mis s="misao_st0131"] [ns]美沙緒[nse] 「ここはあきらめましょう、茜梨。車で移動することを考えて[r]  回り込みましょう」[pcms] *2196| [fc] [vo_aka s="akari_st0144"] [ns]茜梨[nse] 「…………」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2197| [fc] こくりと頷く茜梨に手を貸して、よろめきながら、屋敷の方へと[r] 歩き出した。[pcms] *2198| [fc] [ns]感染者[nse] 「………………うう」[pcms] *2199| [fc] [vo_mob s="maid0008"] [ns]お手伝いさん[nse] 「…………ふふ…………」[pcms] *2200| [fc] 庭を感染者が徘徊している。[r] だがその数はまだ2、3人でしかなかった。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak15"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2201| [fc] [vo_aka s="akari_st0145"] [ns]茜梨[nse] 「酷い……」[pcms] *2202| [fc] その中の一人がお手伝いさんの多恵だと気付いた茜梨が、[r] 怯えたような声をだし、美沙緒の腕をぎゅっと掴む。[pcms] *2203| [fc] 美沙緒は茜梨の手を上から握りしめる事で、怒りで震えそうになる[r] 自分の手を必死に押さえ込んだ。[pcms] *2204| [fc] [vo_mis s="misao_st0132"] [ns]美沙緒[nse] 「駐車場へ行きましょう」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak06"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2205| [fc] 小声でささやき茜梨を促そうとする。[r] しかし、茜梨はその場で首を横に振った。[pcms] *2206| [fc] [vo_mis s="misao_st0133"] [ns]美沙緒[nse] 「何?」[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak25"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2207| [fc] [vo_aka s="akari_st0146"] [ns]茜梨[nse] 「荷物を取りに行かせて、叔母様」[pcms] *2208| [fc] [vo_mis s="misao_st0134"] [ns]美沙緒[nse] 「気持ちはわかるけれど、できるだけ時間を掛けたくないわ」[pcms] *2209| [fc] [vo_aka s="akari_st0147"] [ns]茜梨[nse] 「駄目……。荷物の中には携帯が入ってるんです。[r]  それがないと……『お母様』と連絡が出来ない。[r]  ……中澤先輩やみんなとも連絡が取れなくなっちゃうんです」[pcms] *2210| [fc] [vo_mis s="misao_st0135"] [ns]美沙緒[nse] 「……わかったわ。『お母様』と連絡は取らないとね。[r]  それにお友達とも……。でも、なるべく時間をかけないで、[r]  素早く済ませましょう」[pcms] *2211| [fc] 美沙緒は茜梨の『お母様』という言葉に、複雑な思いを抱いた。[r] やはり茜梨にとっての母は自分ではないのだと……。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_dou"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak06"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2212| [fc] [vo_aka s="akari_st0148"] [ns]茜梨[nse] 「ありがとうございます……叔母様……」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2213| [fc] 美沙緒は笑顔で応え、すぐに二人は屋敷内へと向かった。[pcms] ;//めも;「茜梨」の服装についてここで、 ;//  :今後でるHCGの服装が体操服になっており、この「 ;//  :携帯電話を取りに戻った際に体操服に着替えた」的なテキストがあると。 ;//  :参照先→ 2310.txt(80) あたり ;//  ※現時点での服装と状態は「白上着+黒袴」「+輪姦された後でぐちゃぐちゃ」です [black_toplayer][trans_c blind_lr time=1000][hide_chara_int] [bg storage="BG14a"][trans_c blind_lr time=1000] *2214| [fc] 屋敷の中にも、数人の感染者がうろつしているのが確認できた。[r] しかし右往左往するだけのヤツラと違って、二人の頭には[r] 間取りがしっかりと入っている。[pcms] *2215| [fc] 二人は、引き寄せないように、痛む身体でも上手くかわしながら、[r] 目的を達成した。[pcms] *2216| [fc] 茜梨は本家に来た際に置いたままだった自分の荷物から[r] 体操服を取り出し、汚された袴から着替えた。[r] 祖母の形見である薙刀も、茜梨は手に取っていた。[pcms] *2217| [fc] 感染者をかわして抜け出た部屋に、稼津央の言葉の意味通り、[r] 愼さんが頭を打ち抜かれて亡くなっていた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_cos"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak06"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2218| [fc] [vo_aka s="akari_st0149"] [ns]茜梨[nse] 「…………愼さん」[pcms] *2219| [fc] [vo_mis s="misao_st0136"] [ns]美沙緒[nse] 「…………」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2220| [fc] 二人は手を合わせたあと、周りを見回しながら、その部屋を[r] そっと抜け出した。[pcms] *2221| [fc] [vo_mis s="misao_st0137"] [ns]美沙緒[nse] 「ううっ……」[pcms] *2222| [fc] 襲われないために、必死に痛む身体を動かした。[r] しかし痛みは次第に強くなり、また熱も出始めていた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_cos"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak17"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2223| [fc] [vo_aka s="akari_st0150"] [ns]茜梨[nse] 「うっ……ふぅっ……」[pcms] *2224| [fc] 傍らの茜梨も同様だった。気を遣って動き回ったせいも[r] あるのだろうが、熱で頬が紅潮しうっすらと汗をかいている。[r] 身体も痛むのだろう。時々顔をしかめているのがわかった。[pcms] *2225| [fc] そして最前から茜梨が足を、特に股関節のあたりを痛めているのに[r] 美沙緒は気付いていた。[pcms] *2226| [fc] 立とうとして顔をしかめてよろけたり、足の付け根を押さえながら[r] 引きずるように歩いている事もあった。[pcms] *2227| [fc] それでも茜梨は必死に身を守ろうと、意思の力だけで[r] 動いているように思えた。[pcms] *2228| [fc] [vo_mis s="misao_st0138"] [ns]美沙緒[nse] (茜梨……ごめんなさい)[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2229| [fc] 美沙緒は心の中で茜梨にあやまる。自分の娘であったが為に、[r] 出生の秘密故に、辛く悲しい体験をさせてしまったことを、[r] 悔いていた。そして早く休ませてあげたいと心から思っていた。[pcms] [fadeoutbgm time=500] ; [stopse buf=0] ; [stopse buf=1] ; ;//★bg19a 越智家 正門・朝昼 [bg storage="BG19a"][trans_c cross time=500] *2230| [fc] [vo_mis s="misao_st0139"] [ns]美沙緒[nse] (…………やっぱり無理かしら)[pcms] [bgm storage="BGM13"] ;//♪bgm13 逃走:緊迫 *2231| [fc] 庭木の陰に二人は身を隠しながら、こっそり覗き見ると、[r] 裏門と違い正門は中途半端に開いていた。[pcms] *2232| [fc] そこからのそのそと感染者が数人続けて、まさに今[r] 入り込んできていた。[r] 更に増える可能性が高いと思われた。[pcms] *2233| [fc] [vo_mis s="misao_st0140"] [ns]美沙緒[nse] 「…………」[pcms] *2234| [fc] 愼さんが運転していた軽トラックも見える。あの軽トラで[r] 逃げようかと美沙緒は考えたが、状態を目の当たりにして、[r] 軽トラをあきらめることにした。動かない可能性もあるからだ。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_cos"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak11"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2235| [fc] [vo_mis s="misao_st0141"] [ns]美沙緒[nse] 「茜梨……駐車場に向かいましょう。ここは無理そうだわ」[pcms] *2236| [fc] [vo_aka s="akari_st0151"] [ns]茜梨[nse] 「……はい」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2237| [fc] 足音をなるべく立てないように二人は駐車場へと回り込む。[r] しかし……[pcms] [ChrSetEx layer=6 chbase="mob_kan5_x_bl"][ChrSetXY layer=6 x=400 y=0][trans_c cross time=150] *2238| [fc] [ns]感染者[nse] 「お……んなの……におい……」[pcms] *2239| [fc] 色めき立つ感染者が、のたりとした足取りで美沙緒と茜梨の[r] 後ろを追い始めた。[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2240| [fc] 感染者がついてきていることに気付いた二人は、[r] 足音を忍ばせることを止め、今自分たちの身体が出せる、[r] 可能な限りの速度で駐車場に向かった。[pcms] ;//★_駐車場 ;//m:無い。ひとまずスルー *2241| [fc] 駐車場には、ほとんどと言っていいぐらい、うろついている[r] ヤツは、居なかった。[pcms] *2242| [fc] 稼津央のリムジンと、美沙緒の軽自動車が無傷で停まっていて、[r] その周りにも、ヤツラの姿は見当たらなかった。[pcms] *2243| [fc] [vo_mis s="misao_st0142"] [ns]美沙緒[nse] 「……っ」[pcms] *2244| [fc] 運転し慣れた車の方が断然有利に思える。[r] だから美沙緒はスカートのポケットをまさぐってみたが、[r] やはり美沙緒の車のキーも付けてあった鍵束は見当たらない。[pcms] *2245| [fc] そういえば……と、稼津央がボートを借りると言っていたのを、[r] ぼんやりと美沙緒は思い出していた。[pcms] [ChrSetEx layer=5 chbase="ak2_cos"][ChrSetParts layer=5 chface="F2_ak15"][ChrSetXY layer=5 x=0 y=0][trans_c cross time=150] *2246| [fc] [vo_aka s="akari_st0152"] [ns]茜梨[nse] 「…………叔母様、後ろから……」[pcms] *2247| [fc] [vo_mis s="misao_st0143"] [ns]美沙緒[nse] 「ええ、わかってるわ」[pcms] [chara_int][trans_c cross time=150] *2248| [fc] 床から拾い上げた稼津央のリムジンのキーを取り出し、車に[r] 向ける。キーのボタンを押すと、何の問題もなく、ロックが[r] 解除される音が響いた。[pcms] *2249| [fc] しかし、離れた場所にいた感染者がその音に気付いたらしく、[r] 顔を車の方へと向けたのがわかった。[pcms] *2250| [fc] [vo_mis s="misao_st0144"] [ns]美沙緒[nse] 「急ぐわよ!」[pcms] *2251| [fc] そう言いながら美沙緒は、小走りでリムジンに向かい、[r] ドアをあけて左ハンドルの運転席へと身体を滑り込ませた。[r] すぐに反対のドアが開き、茜梨も乗り込んだ。[pcms] *2252| [fc] キーを差し込み回す。[pcms] ;//■_リムジンエンジン始動音 ;//seC023.ogg 自動車のエンジン始動 ;//seC024.ogg 自動車のエンジン指導+空ぶかし [se buf=0 storage="seC023"] ;//♪SE自動車のエンジン始動 [se buf=1 storage="seC012" loop=true] ;//♪SE自動車の走行音(車内) *2253| [fc] [vo_mis s="misao_st0145"] [ns]美沙緒[nse] 「ふうっ……」[pcms] *2254| [fc] すぐにうなりを上げるエンジン音に美沙緒は、ようやく[r] 安堵のため息をついた。[r] 隣では茜梨も同じように、ようやくホッとした顔つきになっていた。[pcms] *2255| [fc] サイドブレーキを解除し、シフトを変える。[r] いつもとは違う手順と感触に、美沙緒は顔をしかめながら、[r] ゆっくりとハンドルを回し駐車場をのろのろと出た。[pcms] *2256| [fc] [ns]感染者[nse] 「ううう……にげる……なあ」[pcms] *2257| [fc] 両手を挙げて追ってこようとするアイツラの姿がバックミラーに[r] 写っていたが、もはや美沙緒も茜梨も意に介していなかった。[pcms] ;//★bg19a 越智家 正門・朝昼 [bg storage="BG19a"][trans_c cross time=500] *2258| [fc] 正門の前を通り過ぎる。[pcms] *2259| [fc] そこには、うつろな顔で、赤い眼に変容したお手伝いさんの[r] 多恵さんが、まるでいつもどおりの見送りをするように[r] たたずんでいた。[pcms] *2260| [fc] [vo_aka s="akari_st0153"] [ns]茜梨[nse] 「……さよなら、多恵さん」[pcms] *2261| [fc] 茜梨は、小声で呟いていた。[pcms] ;//★_越智浦とかの景色 ;//★bg06a 島の周回道路(海沿いの道路)・朝昼 [bg storage="BG06a"][trans_c cross time=500] *2262| [fc] 少しずつ運転のコツが飲み込めたのか、リムジンは次第に[r] 速度を増してきていた。[pcms] *2263| [fc] [vo_aka s="akari_st0154"] [ns]茜梨[nse] 「叔母様……どこに向かっているの?」[pcms] *2264| [fc] ぎゅっとハンドルを握りしめた美沙緒は正面を向いたまま答えた。[pcms] *2265| [fc] [vo_mis s="misao_st0146"] [ns]美沙緒[nse] 「取り敢えず、人気のない場所を目指すわ」[pcms] *2266| [fc] [vo_aka s="akari_st0155"] [ns]茜梨[nse] 「…………」[pcms] *2267| [fc] それが何処なのか茜梨にはわからなかったが、美沙緒にまかせ、[r] 疲れ切った身体をシートに沈み込ませた。[pcms] ;//ザップ戻り効果 [zapfade] ;//ブロック2300へjump [jump storage="2300.ks" target=*2300_TOP] ;//_____________________________