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2025-01-19 20:27:37 -06:00

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Raw Blame History

1テキストピクチャIDBGMIDMAPIDコマンドIDコマンドテキストコマンド値1コマンド値2コマンド値3コマンド値4
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6駅のドアに手を掛けたところで、外から聞こえる声に手を止める。 9990100200000
7男の声: 「…あとは領軍の東部山脈の封鎖次第だな」 9990100200000
8声の主は、セスだ。 9990100200000
9ルマ: 「いつもセスが言った通りになるけど…。  辺境伯が独立するつもりなんて、本当なのかしら」 9990100300000
10セス: 「ルマに領都に行ってもらうのは、それを確かめるためさ」 9990100300000
11ルマ: 「そうね。…だけど」 9990100300000
12ルマ: 「川向うの人たちを、セスが出迎えるのはわかるわ。  でも、倉庫には行かなくていいと思うの」 9990100300000
13セス: 「微妙な仕事だからね。  せっかくの通行証も、怪しまれたら元も子もない」 9990100300000
14セス: 「それに、彼らに任せきりで、望み通りになるというのは虫が良すぎるよ」 9990100300000
15ルマ: 「そうかもしれないけど…」 9990100300000
16セス: 「…ん?  ルマ、この話はここまでにしよう」 9990100300000
17ルマに断ったセスが、こっちに向き合う。 ドアの隙間越しに視線が真っ直ぐに自分を見据えている。 9990100400000
18…なんで気付いたんだ? 9990100400000
19偶然目が合っただけ、盗み聞きなんてしてませんよ?という顔を作って駅舎を出る。 9990100500000
20セス: 「おかえりなさい、ジョフさん」 9990100600000
21咎めるつもりはないらしい。 9990100600000
22「こんばんは。  この時間からお出掛けですか?」 9990100600000
23セス: 「ええ、遠くから知り合いが出てくるので迎えに行くんですよ」 9990100600000
24「はぁ?」 9990100600000
25この時間に来る客もおかしいし、迎えに行くのだって正気じゃない。 9990100600000
26セス: 「ところで、さっきの違和感はジョフさんだったんですね」 9990100600000
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28自分の隙にセスが畳みかけてくる。 9990100600000
29やはり、というべきか。 セスも自分と同じ感触があったらしい。 9990100600000
30ここまでくると、セスにも能力があると確信せざるを得ない。 9990100600000
31「同じものが、見えているのですか?」 9990100600000
32能力があるなら、これで話は通じるはずだ。 9990100600000
33セス: 「同じかどうかは…わかりません。  しかし、方向性は…」 9990100600000
34考え込みながら一言ずつ語るセスから、得体の知れない感情が放たれている。 9990100600000
35うわっ!? 10000000
36その感情に触れた途端に色彩が凍り付く。 10000000
37これは紛れもなく幻影の視界だ。 10000000
38セス: 「…似たようなものなのかもしれません」 10000000
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40幻影の視界に安心したのも束の間、見たこともない視野に覆われる。 20000000
41色彩がないのは同じでも、これは自分の親しんだ幻影の視界と同じじゃない。 20000000
42おまけに自分の姿まで幻影に映りこんでいる。 20000000
43幻影で自分を見るのは奇妙な感覚だった。 30000000
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45これがセスの幻影だとして、これは…いつの出来事なんだ? 40000000
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47セス: 「…ふぅ」 9990100600000
48今の幻影は、なんだ? 9990100600000
49声を紡ごうとしたところで、幻影で中断していた現実の物音…蹄と車輪の音が耳に飛び込んで くる。 9990100600000
50セス: 「すみません。  お話したいところですが、遅れていた馬車が来たようなので。  急ぐので詳しい話は、また」 9990100700000
51軽く一礼してセスが脇を通り抜けてゆく。 9990100800000
52ルマ: 「失礼するわね?」 9990100900000
53ルマが軽く微笑んだのは、余程の馬鹿面を晒していたからかもしれない。 9990101000000
54駅舎に消えた二人を呆然と見送る。 9990101100000
55今のは、一体なんだったんだ? 9990101100000
56…。 9990101200000
57こんなところでぼんやりしていても仕方がない。 9990101200000
58…帰ろう。 9990101300000
59見せられた幻影の驚きで吹き飛んでいた、セスの用向きを思い出す。 9990101400000
60「遠くから出てくる知り合いを迎えに行く」だったか? 9990101500000
61盗み聞きで、ルマは川向うの人たちといっていたのと関連があるのかな。 9990101500000
62冗談でけむに巻くといった印象はなかったし、嘘なら見抜けるはず。 9990101600000
63しかし、川といえば、東の大河。 大河の向こうには人は住んでいないはずだけど…。 9990101700000
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