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2025-01-19 20:27:37 -06:00

3.8 KiB
Raw Blame History

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1100011750_06地図_街から村へ.png600100
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137月3週。 もう夏も本番だ。 9991360900000
14領軍の買い占めが引き起こした食料品の高騰も収まり、夏商戦も一段落ついている。 9991360900000
15倉庫火災が需要を刺激して好況となったのは皮肉としか言いようがない。 9991360900000
16書類仕事に没頭しているとドアがノックされる。 9991360900000
17商品取引所係員: 「失礼します」 9991361000000
18商品取引所係員: 「受付にオイミングという商人が面会を申し込んでいます。  いかがされますか?」 9991361100000
19オイミング…といえば。 11361100000
20酩酊したミラを隠し撮りした張本人だ。 21361100000
21先週の土曜日、対処を頼んだセスの差し金で領軍に連行されていたことを思い出す。 9991335200000
22一体、何の用だろう。 9991361100000
23「ああ、こっちに通してもらっていいかな」 9991361100000
24商品取引所係員: 「承知しました」 9991361100000
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26オイミング: 「はー、立派なお仕事部屋ですねー」 9991361200000
27ミラとの一件を自分が知らないと思っているオイミングは、能天気に部屋を見回している。 9991361200000
28「それで、ご用件は?」 9991361200000
29努めて平静を装っていても、声色が冷たくなるのは抑えられない。 9991361200000
30オイミング: 「あー、すみませんー。  お届けものなんですよー」 9991361300000
31差しだされた封筒を受け取る。 9991361400000
32…差出人は、ミラ? 9991361400000
33中に入っているのは二枚ほどの紙片だった。 9991361400000
34手紙: 「なかよしできなかったから、これを送ります。  寂しくなったら使ってね」 31361400000
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36「はぁ!?」 41361400000
37思わず声がでてしまう。 41361400000
38オイミング: 「どうしましたー?」 9991361400000
39「この…中身、見たんじゃないだろうな?」 9991361400000
40オイミング: 「みっ…見てないですー!  仕事仲間のセルトランタって画家から、頼まれただけですー」 9991361500000
41…嘘をついている。 9991361600000
42オイミング: 「お顔が怖いですよー。  何にも悪い事してないのにー」 9991361700000
43悪事を働いたことは知っている。 何故知っているかは明かすつもりもない。 9991361700000
44なんとか礼を言うと、顔を引き攣らせたオイミングは逃げるように出て行った。 9991000000
45街に戻ってきてからはミラのことを考えないようにしていた。 9992361800000
46一度でも考え出すと、仕事が手につかなくなるからだ。 9992361800000
47それなのに、とんでもないものを送ってきてくれた。 52361800000
48こんなものを見せられたら…。 52361800000
49もうミラのことしか考えられない。 52361800000
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51週の半ば、馬車に乗り込んで村に向かう。 60000000
52これで平日に村に戻るのは二週連続だが、今回はれっきとした商品取引所の公用だ。 60000000
53切っ掛けは「辺境伯の動静を探れ」という王国の密命だった。 60000000
54王国は査察が済んでも辺境伯から目を離すつもりはないらしい。 60000000
55折から辺境伯がお忍びで村を訪れるとの情報がもたらされる。 村に住む自分に白羽の矢が立つのは必然だった。 60000000
56ただ、馬車に揺られても仕事のことはなにも考えられない。 70000000
57思い浮かぶのはミラのことだけだ。 70000000
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