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2025-01-19 20:27:37 -06:00

1.9 KiB

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105月第1週。 9991000000
11雨が降り続くなか、翌週の春の訪れを祝う祭りの準備が進む。 9991000000
12一年で最も賑わう時期を控え、街中が浮ついている。 9991000000
13その空気は職場には届かない。 世間が春祭りを待つ時期、既に商品の取引は夏物に移っている。 999125500000
14精査する書類は散文的なものだが、稀に面白いものが紛れ込んでくる。 999125500000
15ある開拓村の申し立て書類には「東部森林地帯の怪異の調査申請」とある。 1125500000
16月夜、森で目撃された人型の怪異が農業生産に有害との名目で対応が申請されたものだが、お よそ正気と思えない代物に仕上がっている。 1125500000
17森の奥に住まう人の形をした獣が子を攫う、というのは辺境伯領に伝わるおとぎ話だが、生真 面目にまとまった申請書のセンセーショナルさに笑いを誘われる。 1125500000
18古くから開拓村の厳しい生活を嫌った若い女の出奔は絶えない。 999125500000
19彼女らが突然消息を絶つのは相応の理由あってのことだったが、残された男たちはそれを受け 入れられず、原因を幻想上の怪異に押し付けた。 999125500000
20それがおとぎ話の正体だろうと自分は思っている。 999125500000
21書類に残る感情を読むのも馬鹿らしくなる出来だが、それでも一応は確かめておく。 2125500000
22当然ながら悪意はない。 3125500000
23つまり大真面目に書いたのは確かな訳で、もう笑わずにはいられない。 999125500000
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25週末になるといつもと同じ馬車に乗り込む。 43000000
26降り続いた雨で街道がぬかるみ普段より少し遅くなってしまう。 43000000
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