kansen-3/Kansen3_patch/zapa008.ks
2023-12-22 09:03:50 -06:00

183 lines
3.8 KiB
Text
Raw Permalink Blame History

This file contains invisible Unicode characters

This file contains invisible Unicode characters that are indistinguishable to humans but may be processed differently by a computer. If you think that this is intentional, you can safely ignore this warning. Use the Escape button to reveal them.

This file contains Unicode characters that might be confused with other characters. If you think that this is intentional, you can safely ignore this warning. Use the Escape button to reveal them.

;//ブロック zapA0008 『落下』
;//@konya 11/13 BG貼付
*zapA008_TOP
;{SceneSet 落下}
;//--------------------------------------------------------------------
;//背景:神南学園
;//登場人物:悠帆・水泳部部員A・感染者
;//・視点:悠帆一人称
;//時間帯:午前
;//合計:3K以内
;//--------------------------------------------------------------------
;[sysbt_meswin]
*1609|
[fc]
キャットウォークの高さは建物の二階程度。[r]
柔らかい地面にうまく着地すれば、飛び降りても[r]
怪我はしないですむはず![pcms]
*1610|
[fc]
希望的観測に過ぎないかもしれないけど、今のわたしは[r]
それにすがるしかにかった。[r]
窓を開けて飛び降りようと、わたしは身を乗り出した。[pcms]
*1611|
[fc]
と、そこで目に入ったのが、すぐ横にある[r]
渡り廊下の三角形の屋根だった。[pcms]
;//[ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_c3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150]
*1612|
[fc]
[vo_yuh s="yuho0373"]
[ns]悠帆[nse]
「これだ!!」[pcms]
;//〆ラベルブロックA0008・E011
*zapA008_01
*1613|
[fc]
一目見て閃いたわたしは、飛び降り計画を中止した。[r]
少し移動して屋根を目指し、上へと這い上がった。[pcms]
*1614|
[fc]
四つん這いで移動しながら、一応用心のために窓を閉め、[r]
プール側へと向かっていく。[pcms]
[se buf=0 storage="se032"]
*1614a|
[fc]
ガシャン![pcms]
*1615|
[fc]
すると背後でガラスの割れる音が響いた。[r]
はっとして振り返ると、奴らの血まみれの手が[r]
窓から飛び出していた。[pcms]
*1616|
[fc]
やっぱり窓程度では大した時間稼ぎにもならないらしい。[pcms]
;//[ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_c3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150]
*1617|
[fc]
[vo_yuh s="yuho0374"]
[ns]悠帆[nse]
「何なのよ……いったいあの人たちは何なのよ……」[pcms]
*1618|
[fc]
ワケが分からなくて、とにかく怖くて、[r]
目を閉じて耳を塞いで丸くなってしまいたくなる。[pcms]
*1619|
[fc]
でも、これは夢じゃない。現実に目前で起きている[r]
事件であり、今自分の身に迫っている危険なんだ。[pcms]
;//[ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_c3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150]
*1620|
[fc]
[vo_yuh s="yuho0375"]
[ns]悠帆[nse]
「あきらめちゃダメ……あきらめちゃダメ……」[pcms]
*1621|
[fc]
わたしはまだ死にたくない。生き延びて会いたい[r]
人がいる。生き延びてやりたいことがある。[pcms]
*1622|
[fc]
わたしの予定帳にはここで死ぬことは[r]
書いてない![pcms]
*1623|
[fc]
だから、あきらめない……。[r]
わたしは恐怖に震える心を鼓舞して、必死に前進を[r]
続けた。[pcms]
*1624|
[fc]
やがて連中の一人が段差を越えて、屋根へと上がって[r]
わたしを追いかけはじめた。[pcms]
*1625|
[fc]
だけど、運動神経が鈍いらしく、たちまちバランスを[r]
崩して落下していった。[pcms]
;//[ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_c3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150]
*1626|
[fc]
[vo_yuh s="yuho0376"]
[ns]悠帆[nse]
「そっか……こういう場所は苦手なんだ」[pcms]
*1627|
[fc]
追ってきた連中はことごとくバランスを崩して、[r]
三角屋根に足を滑らせて転落していった。[pcms]
;//[ChrSetEx layer=5 chbase="yuho_c3"][ChrSetXY layer=5 x=164 y=0][trans_c cross time=150]
*1628|
[fc]
[vo_yuh s="yuho0377"]
[ns]悠帆[nse]
「助かったかも……」[pcms]
*1629|
[fc]
その光景に安堵の息を漏らすも、猶予のない[r]
危機的状態は決して変わってはいなかった。[pcms]
*1630|
[fc]
いつまでもここにいることが安全だという保障はない。[r]
もしかしたらここを渡れる奴がいる可能性もある。[pcms]
*1631|
[fc]
わたしは落下するようなことがないように慎重を[r]
期しながら、前進を再開した。[pcms]
*1632|
[fc]
カメの歩みのような遅い動きだったけど、[r]
幸いにもあとから来る連中はことごとく[r]
足を滑らせて落下した。[pcms]
*1633|
[fc]
結局わたしがプールの傍まで移動する間、[r]
十人近い奴が飛び出しては滑り落ちるを[r]
繰り返し、悠々と到着することができた。[pcms]
*1634|
[fc]
いつもなら滑稽な姿に笑いのひとつも出そうな[r]
ものだったけど、切迫している状況に、[r]
わたしは笑み一つ浮かべることはなかった。[pcms]
*1635|
[fc]
用心深くそっと窓に近づいて、こっそりと[r]
天窓からプールの内部を覗き込む。[pcms]
;//jumpzapA0011
[jump storage="zapA011.ks" target=*zapA011_TOP]