kansen-3/Kansen3_patch/10020.ks
2023-12-22 09:03:50 -06:00

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;//ブロック10020 『浩助』
;//@konya 11/12 bg貼付
*10020_TOP
;{SceneSet 浩助}
;//---------------------------------------------------------------
[bgm storage="BGM01"]
;//〆BG:空
[bg storage="BGS008a"][trans_c cross time=500]
;[eval exp="f.l_map = 1"]
[sysbt_meswin]
*85|
[fc]
ワタルを見捨てて逃げ出したオレは、ただひたすら[r]
無心で走り続けた。[pcms]
*86|
[fc]
オレにできることなんて何もないし。[r]
ここは逃げるが勝ちだ。[pcms]
*87|
[fc]
二人で指導されるのも、一緒に指導されるのも[r]
同じことなら、犠牲はすくないほうがいい。[pcms]
*88|
[fc]
そしてオレは気がつくと、体育館の裏手から非常階段を[r]
駆け上り、メンテナンス用の梯子を使って体育館の[r]
屋上へと逃げ延びていた。[pcms]
*89|
[fc]
上がった息を整えて、破裂しそうな心臓を休ませながら[r]
オレは体育館の屋上の縁から、恐る恐る下を見下ろした。[pcms]
*90|
[fc]
するとプールの横で指導されているワタルの姿が[r]
ちょうど見えた。[pcms]
*91|
[fc]
やっぱりあいつは上手く逃げることが[r]
できなかったらしい。[pcms]
*92|
[fc]
誘った手前、見捨てて逃げたのは気の毒だったけど、[r]
まあとって食われるわけではないし、[r]
ここは尊い犠牲ということで![pcms]
*93|
[fc]
ワタルを見下ろしながら、オレは笑いながら合掌した。[pcms]
;//〆BG:学校全景
[bg storage="BG07a"][trans_c cross time=500]
;[eval exp="f.l_map = 1"]
*94|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「さて、どうするかなぁ」[pcms]
*95|
[fc]
しばらくはほとぼりを冷まさないと[r]
下には降りれないし。[pcms]
*96|
[fc]
かといってここは熱すぎる。[pcms]
*97|
[fc]
炎天下の日差しに晒されていたら干物になっちまう。[pcms]
*98|
[fc]
オレは隣の『神南学園分校舎』屋上に移動することにした。[pcms]
*99|
[fc]
少し幅があるが、走り幅跳びの要領で、[r]
助走をつけて飛び越えていく。[pcms]
*100|
[fc]
同じ屋上でもこちらは庭園になっていて、草木もあれば[r]
簡素な池に魚もいて、ずいぶんと過ごしやすい。[pcms]
*101|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「こっちは元がいいからなぁ」[pcms]
*102|
[fc]
分校舎としてつかわれているけど、[r]
こっちは元々は渋谷区役所の分庁舎だった建物だ。[pcms]
*103|
[fc]
狭い渋谷区の立地条件のせいか、やたらと体育館に[r]
隣接して建てられている建物だ。[pcms]
*104|
[fc]
4年前の災害の時に、日本も人口が減って役所が統廃合され、[r]
その時にうちの学園に引き取られたわけだ。[pcms]
*105|
[fc]
そのまま、この屋上のビオトープ庭園も、[r]
引き継いで学園に管理されている。[pcms]
*106|
[fc]
オレは分校舎の屋上を散歩気分でのんびり歩きながら、[r]
日差しから逃れたくなって、校内へと入った。[pcms]
;//〆BG:分校舎内
[bg storage="BG015"][trans_c cross time=500]
;[eval exp="f.l_map = 1"]
*107|
[fc]
建物の中は見事にリフォームされていて、[r]
役所の頃とは大違い。[pcms]
*108|
[fc]
商業科のパソコン学習など、[r]
まあ、学園が後付けで欲しかった特殊教室棟として[r]
今は学生たちに利用されている。[pcms]
*109|
[fc]
建物自体は古いけど、設備は最新式だ。[pcms]
*110|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「そーいえば、さっきマルガリータ先輩と学園長が出てきたな。[r]
 あれって援交か?!」[pcms]
;//〆BG:黒画面
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*111|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「マルガリータ先輩は渋谷の歴史を調べてるって[r]
 噂もあるから、それの一環ってところかな」[pcms]
*112|
[fc]
さすがに援交は飛躍した妄想だと我ながら呆れて[r]
オレはもとっもらしい推理に切り替えた。[pcms]
*113|
[fc]
そういえばこの学園の敷地は割と歴史がいろいろ[r]
あるらしい。[pcms]
*114|
[fc]
第二次大戦のときは帝国軍の敷地で、[r]
刑務所だか練兵場だったとか。[pcms]
*115|
[fc]
当時の遺構が未だに学園の下に眠っているという[r]
都市伝説があって、軍人の幽霊が彷徨っているという[r]
怪談も夏になると出てきたりする。[pcms]
*116|
[fc]
別の話では、学園の向かいにある代々木公園が、世界選手権の[r]
選手村だったときに、選手の避難用に作った地下通路が渋谷駅まで[r]
延びているらしいとか……。[pcms]
*117|
[fc]
どれも根も葉も怪しい話だけど、マルガリータ先輩は[r]
案外そんなオカルト好きなのかな?[pcms]
;//〆BG:学園全景
[bg storage="BG07a"][trans_c cross time=500]
;[eval exp="f.l_map = 1"]
*118|
[fc]
それにしても、瑞樹のやつは元気なのかな。[pcms]
*119|
[fc]
不意にこの学園でともに過ごしていた[r]
幼馴染のことをオレは思い出した。[pcms]
*120|
[fc]
歌が上手くて、おっとりしてて……。[r]
悠帆みたいに元気じゃないが、オレは一緒にいて安心できた。[pcms]
*121|
[fc]
気が付いたら、幼馴染みでなく、[r]
一人の女の子として好きになって……。[pcms]
*122|
[fc]
みんなには色々言っているが、ぶっちゃけた話、[r]
音楽を始めた本当の理由は、瑞樹の夢を叶えて、[r]
二人でずっと一緒に楽しく暮らしたかったからだ。[pcms]
;//〆BG黒画面
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*123|
[fc]
それなのに……瑞樹はいつのまにか、[r]
怪しい自称『業界人』とつるむようになって、[r]
それがきっかけで――[pcms]
*124|
[fc]
気がつけばオレとはケンカばかり。[r]
ある時から急に学園にも来なくなった。[pcms]
*125|
[fc]
家にも帰ってないらしいし、瑞樹がよその街から[r]
流れてきたワルどもと一緒にいるのを[r]
見たという話を聞く。[pcms]
*126|
[fc]
ヤクザの女になったとか、クスリ中毒になったとか[r]
酷い噂まで流れ始めて……た。[pcms]
;システムボタン&ウィンドウ消去
[sysbt_meswin clear]
;//HEV???B瑞樹の回想シーンで使い回し
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[wait time=300]
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[wait time=300]
;システムボタン&ウィンドウ表示
[sysbt_meswin]
*127|
[fc]
そして決定的だったのは、瑞樹似の女の子が[r]
強姦されてると噂の動画を見てしまった事だ。[r]
あれは確かに瑞樹本人だった。[pcms]
*128|
[fc]
こんなことになるならあの時、もっとオレが……。[r]
もっとオレが命がけで守ってやるべきだった。[r]
あいつの暴走を止めるチャンスはあったはずだ。[pcms]
;//〆学校廊下(階段)
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;[eval exp="f.l_map = 1"]
*129|
[fc]
階段の陰に座り込み、ぼんやりと頭に浮かべていた。[pcms]
*130|
[fc]
瑞樹が姿を消してからもう一年以上。[r]
何故かまだ会うことはできないけど、[r]
次に会うときは力ずくでも瑞樹を助けたい。[pcms]
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*131|
[fc]
[vo_ren s="ren0434"]
[ns]漣[nse]
「コーちゃん? コーちゃんなにしてるの?」[pcms]
*132|
[fc]
不意に背後から声をかけられて、オレは階段から[r]
ずりおちそうになった。[pcms]
;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150]
*133|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「お、おっ、おぅ、漣ちゃんか……びっくりしたぜ」[pcms]
[ChrSetEx layer=5 chbase="ren_j3"][ChrSetXY layer=5 x=185 y=0][trans_c cross time=150]
*134|
[fc]
[vo_ren s="ren0435"]
[ns]漣[nse]
「こんなところで、どうしたの?」[pcms]
;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150]
*135|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「ちょっと休憩してたんだよ」[pcms]
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*136|
[fc]
[vo_ren s="ren0436"]
[ns]漣[nse]
「階段で?」[pcms]
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*137|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「まあ大人の事情ってやつだよっ」[pcms]
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*138|
[fc]
[vo_ren s="ren0437"]
[ns]漣[nse]
「階段に座るのが大人なの?」[pcms]
*139|
[fc]
不思議そうな顔をしてあれこれ聞いてくる漣ちゃんを[r]
オレは適当にあしらいつつ、話題を変えた。[pcms]
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*140|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「それより、今帰りか?」[pcms]
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*141|
[fc]
[vo_ren s="ren0438"]
[ns]漣[nse]
「そうだよ」[pcms]
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*142|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「じゃあさ、LASERのDJ-Barのマスターに、[r]
 レコードを借りに行くんだけど一緒に行かないか?」[pcms]
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*143|
[fc]
[vo_ren s="ren0439"]
[ns]漣[nse]
「いいよ。私もまんがだらけに行きたかったから[r]
 丁度いいし」[pcms]
;//[ChrSetEx layer=5 chbase="kou_e1"][ChrSetXY layer=5 x=161 y=0][trans_c cross time=150]
*144|
[fc]
[ns]浩助[nse]
「よし、決まりだな」[pcms]
;//〆BG:黒画面
[black_toplayer][trans_c cross time=1000][hide_chara_int]
*145|
[fc]
自転車置き場へ移動すると、漣ちゃんはワタルの[r]
自転車がないことに気づき、そのことをオレに伝えた。[pcms]
*146|
[fc]
漣ちゃんはなぜか拗ねた表情で、オレに[r]
『練習明けの悠帆とどこかへ行ったんだろう』[r]
と……言う。[pcms]
*147|
[fc]
その場でメールを打ち始めた。[r]
LASERで合流って感じになるんだろうなと、[r]
オレはその姿を眺めながら予想した。[pcms]
;[zapend_random]
[zapfade]
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